兄弟に欲情しています(目次)

キャラ名ありません。全9話。
2歳差の兄弟でセックスは弟が抱く側です。
精通後ずっと弟をオカズにオナニーしている兄と、そんな兄のオナニーをオカズに抜いてた弟が、オナニーしたりアナニーしたり相互オナニーの末、セックスまで経験しちゃう話。セックスよりもオナニー・アナニーがメインな感じ。
視点は兄→弟→兄→弟→兄と移動します。
どちらの視点でも恋愛感情にはあえてほとんど触れていませんが、兄の方は後ろめたい気持ちがチラチラとこぼれています。
兄は好きを自覚するのが怖くて目を逸らしてるようなイメージ。弟は赤裸々に求められているので、今はまだ単純に浮かれてるようなイメージで書いてます。
いつか兄が自分の気持ちに目を逸らせなくなった時、兄は弟から逃げていくと思うので、その時に弟がどうするのか、慌てて追いかけるのか、そもそも逃さないのか、そんな彼らの未来をアレコレ想像するのが楽しいです(余談)

下記タイトルは投稿時に付けたものそのままです。
性的な内容が含まれないものがないので、タイトル横に(R-18)の記載はしていませんが全話R-18です。タイトルに「弟」が付く場合は兄視点、「兄」が付く場合は弟視点です。

1話 ショタ/弟に欲情しています
2話 兄に欲情しています
3話 弟に欲情しています2
4話 兄に欲情しています2−1
5話 兄に欲情しています2−2
6話 弟に欲情されています1
7話 弟に欲情されています2
8話 弟に欲情されています3
9話 弟に欲情されています4

 
 
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弟に欲情されています4(終)

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 再度ゆっくりと熱の塊が体の中に押し入ってくる。体勢のせいかさっきより少し苦しい気はしたが、やっぱり痛みはなくて、圧倒的な圧迫感に何かが満たされていくような錯覚を起こす。
「んぁああああ」
 どうしたって溢れてしまう声に、ふはっと笑うような息を吐いた弟に、さっきより気持ちよさそうだと指摘された。多分、事実だ。
 そしてそういう弟だって、やっぱり相当気持ちが良いんだろう。
 今度は馴染むのを待ってくれるのか、深く押し入ったまま動かずに居るけれど、快楽に耐えるような顔はこちらの隙を窺っているようにも見える。本当はすぐにでも、ガツガツと腰を打ち据え快楽を貪り食いたいのだと、そんな欲望が滲んでいた。
 先程目の前に星が散るほどグチャグチャにされかけた一瞬を思い出して、ゾクリとした期待と興奮とで体が震える。身の内に咥えた弟をキュッと締め付けてしまったのがわかる。
「やぁらし」
 締め付けにクッと息を詰めた後、弟がニヤリと笑った。弟の待っていた隙を、与えてしまったんだろう。
「自分でナカ動かしちゃって、もしかして早く動けって誘ってんの?」
 そう言いながらも、弟は腰を揺するようなことは一切しなかった。待っていたはずなのに。今も欲情しきった瞳でこちらを見下ろしているのに。
「うご、かない、の?」
 もしかして、動いてってこちらが頼むまでは耐える気でいるんだろうか? それはこちらを気遣ってなのか、それとも、そんなおねだりをして欲しいのか。
「ん、動いてあげたいけど、でももーちょい待って。今動いたら、また兄貴置いてきぼりで俺だけ気持ちよくなっちゃう」
 自分から動いてって言ったほうが良いのかと迷っていたら、こちらの予想とは全く違う答えが返された。
「兄貴んナカ、気持ちよすぎなんだって」
 困ったように、そのくせ酷く甘ったるい息を吐いて、それからゆるゆると腰を引いていく。広がりきったアナルが捲られていくみたいでゾワゾワした。これは覚えのある快感だ。指をゆっくり出し入れされて感じる気持ちよさと一緒だった。
 もちろん圧迫感はやはり指とは違うのだけれど、弟のペニスに貫かれているのだと思えば、その圧迫感にさえ感じる気がする。そしてそれが嬉しかった。萎えを見せない弟の剛直も、それで尻穴を擦られて気持ちいいと感じてしまう自分の体も。
 その罪深ささえ、今この瞬間は、興奮を煽る媚薬みたいだった。
「ふあぁぁ」
「あー気持ちよさそな声」
 けっこう馴染んだっぽい? と問う声に、そうなのかもと思いながらも肯定は返せなかった。引いていた腰が今度はまたゆっくりと押し進んできて、その時、ペニスの先が前立腺を押しつぶしていったからだ。
「ぁっ、ぁあっ」
「どう? きもちぃとこ当たった?」
「ん、あっ、そこっっ」
「知ってる。ちんこでも意外とわかるもんだね」
 ここでしょと言いながら、前立腺を狙ってペニスの先が行き来する。
 張ったカリに引っかかれたり、尖端で押しつぶされたりを繰り返されて、そこまで乱暴な動きでもないのに目の前がチカチカした。声があふれて止まらない。
「あーああ、あああ、やぁああ」
「ね、気持ちぃ?」
「ん、ぅん、きも、ちぃいい」
「っは、えっろ。やらしすぎ」
 やっぱあんま持ちそうにないと零した弟が、お尻の快感でとっくに張り詰めている、こちらのペニスを握って扱き出す。とろとろと先走りをこぼしまくっているから、ぬるつく刺激にあっさり脳天が焼かれそうだ。
「あ゛あ゛ぁぁあダメぇえっイクっ、イッちゃう」
 イカせようとしてんだと、弟が笑った気がした。はっきり知覚できないのは、加速された動きに伴い、強すぎる刺激に襲われていたからだ。さっきより長い時間、目の前が真っ白になってチカチカと星が飛んで、グッと快感の波に押し上げられていく。
 頭の中が爆ぜるみたいなひときわ大きな快感に弟の手を汚せば、一気に脱力してしまった体の奥を更に数度グッグと押し込むように揺すられて、それから力を抜いた弟の体が降ってくる。
「すっげ気持ちぃけど、めっちゃ疲れる」
 そう言いつつも、耳元で響く荒い呼吸は酷く満足げだった。
「で、兄貴は? ま、聞くまでもないけど」
 ふふっと笑いながら、めっちゃ気持ちよかったでしょと言い切られて、反論する気にもならない。なのに素直に頷けば、心底ホッとした様子で良かったーと口にしているから、もうちょっともったいぶってやっても良かったのかも知れない。
「あーこのままずっと繋がってたい」
「それは無理だろ。てかイッたら早めに抜いたほうが良いんじゃないの?」
 まぁ萎えて緩くなったコンドームから精液が漏れた所で、妊娠するわけじゃないけれど。
「ううっ、賢者タイムだ。気持ちよくイッたらはい終わりとか、都合のいい棒やらされたみたいで寂しいんですけどー」
 そう言いながらもやっと体を起こして、ズルリとペニスを引き抜いていく。追いかけるように体を起こして、コンドームを処理するために股間に伸びた手を、阻止するように払い除けた。
「バーカ」
「酷い。てか、何?」
「ホントに都合のいい棒扱いされてるなんて思われてたらヤダからさ」
 口を開いて舌を出して。
「お掃除フェラ的な?」
 言って笑ってやったら、弟もおかしそうに笑い返してくる。
「それ絶対、兄貴がしゃぶりたいだけだろ。ほんっと、エロい」
「お前だって、舐めてもらえるって興奮してるくせに」
 また元気になってるけどと、目に見えて質量と硬度を増した弟のペニスを握ってやった。

<終>

取り敢えず気持ちよく初エッチ出来たので、これにて終わりたいと思います。交互視点楽しかったです。お付き合いありがとうございました〜

 
 
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弟に欲情されています3

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 親の出かけた週末、指でたっぷりと慣らされた後で弟のペニスがゆっくりと挿入されていく。
 先日の宣言通り、今日は最後まで抱かれるつもで始めているので、たっぷり慣らされたとはいえイキたくて仕方がないというほどまで高められていないし、期待も不安も緊張も色々入り混じってグチャグチャだ。
「ぁ、あぁっ、あああ」
 さして痛みはないが圧迫感は指の非じゃない。閉じていられない口からは、どうしようもなく音の乗った息が漏れていく。まるで下から押し入られた分、上から吐き出されていくみたいだった。
「痛くない?」
「ん、ぅん、ぁあっ」
 背中に掛かる心配げな声に必死で大丈夫と頷けば、グッと押し入られて一段と圧迫感が増した代わりに、尻たぶに弟の腰が密着したのがわかる。どうやらこれで、根本までズッポリ入ったらしい。
「はぁぁ〜……」
 安堵と恍惚の混じったような吐息が背中に落ちた。
「すっげ、気持ちぃんだけど」
 こちらの体を気遣ってかいきなりガツガツ腰を振ったりはされていないが、我慢できないとでも言うように小刻みに腰が揺れている。小さな振動ではあるものの、やはりまだ慣れないせいか、普段指では届かないような奥の方をかき回されているみたいで、お腹の中がなんとも変な感じだった。
「兄貴は?」
 気持ちいい? という言葉は続かなかったが、キモチイイと返るのを期待する声なのはわかる。
「わ、っかん、ない」
 でも残念。さすがにうっとりキモチィなんて返せる状況にない。それどころか、わからないと口にだすのすら一苦労だった。
「マジか。痛みは?」
「それ、は、へーき」
「萎えちゃった?」
 返事を待つつもりなんてなさそうで、言いながら既に腰の脇から回ってきた手が股間をわしづかむ。
「はぁあんっ、ちょっ、やぁ」
 挿入の緊張と衝撃で少々萎えてしまっていたペニスは、弟の手にやわやわと揉まれて扱かれ、あっさり元の硬さを取り戻したようだった。
「硬くなってきた」
 嬉しそうな声に、当たり前だと返す余裕がない。後ろに嵌ったものが少し大きめに抜かれて、再度グッと押し込まれたせいだ。
「んぁああっっ」
「ごめっ、も、我慢できねぇ」
 急に激しく揺さぶられて、前を握る手にも力が篭って、突然襲った前後同時の強い刺激に目の前に星がチラついた。ただ、それはほんの短な時間で、あっと言う間に弟は動きを止めた。
 直前弟が小さく息を詰めたのと、体の中で脈打つ弟のペニスから、どうやら達したらしいと思う。
「イッ……た?」
「あー……うん、ゴメン」
 気持ちよすぎたと言いながら、弟がズルリと抜け出ていく。決して気持ちが良い思いをしていたわけではないのに、喪失感が酷くてなんだか戸惑ってしまう。
 四つ這いになっていた体を起こして、ぺたりとベッドの上に座り込んだまま、ぼんやりとコンドームを処理している弟を眺めていたら、それに気づいた弟が困った様子で苦笑した。
「先に一発抜いとけばよかった。早漏すぎてガッカリした?」
「そ、……んなことは、思って、ない、けど」
「めっちゃ物足りないって顔してるけど」
「ばっ、ちょ、なっ、言って」
 確かにこの喪失感は物足りないってことなのかもしれないけれど、そんな指摘は恥ずかしすぎる。
「図星。ま、こんな持たないとか思ってなかったし、俺もショックと言えばショックなんだけど、そこはほら、若さで挽回するからさ」
 そう言って新しいコンドームのパッケージを箱から取り出し封を切った。このコンドームは弟の所持品でポリウレタン製だ。
 こちらも一応色々調べて、こっそりローションとゴムを用意していたのだけれど、普段慣らすのに使っているのはワセリンなんだからそっち使おうよという弟の意見により、それらの出番はなくなった。
 思わず視線を投げてしまった弟の股間は、確かに一度出したと思えないほど、未だ大きさも硬度も保っている。
「準備できた。ってわけで、いい?」
 頷いて先ほどと同じように四つ這いになろうとしたら、寄ってきた弟に仰向けに押し倒されてしまった。
「次は顔見て繋がりたい。痛かったり苦しかったら諦めるけど、でもなんか大丈夫そうじゃない? どう? ダメ?」
 ダメと返らないのをわかった顔をしているから、少しだけ悔しいような気もしたけれど、そんな悔しさよりも、正常位でしてみたい好奇心混じりの欲求のほうがはるかに勝る。
 ダメじゃないと言えば、嬉しそうな笑顔とともに、足を左右に大きく開かれた。

続きました→

 
 
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弟に欲情されています2

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 夜間に抜き合うときはそこまで時間を掛けられないし、後ろを弄って貰いながら同時に気持ち良くなるのにちょうど良いと、いわゆるシックスナインの体勢になる。
 その場合、アナルを指で弄って穿って拡げる行為がメインになる弟が下で、相手のペニスを咥えて舐めたり手で扱いたりがメインのこちらが大概上だ。身長はそう変わらないのに筋肉量の差か、弟のほうが重いというのも理由の一つではあるけれど。
 下だけ脱いで弟の顔をまたぐように腰を落とし、前屈みになってまずは弟の股間部分を手の平で撫でた。我慢が効かないとからかわれる程度にこちらは性急な刺激が欲しいのに対して、弟は焦れったい刺激に興奮を増すタイプらしく服は着たままなので、布の上から撫で擦りながら固さと質量が増していくのを待ち、ある程度固くなったら今度は下着の中に手を滑らせて直に触れて握って揉んでやる。
「はぁ……」
 そうする頃には、ワセリンを塗りつけていた指がするりとアナルに入り込んできて、たまらず熱い息がこぼれ落ちる。長くて器用な指はすぐに前立腺を捉えてくるから、急いで手にした弟のペニスを引っ張り出して口を寄せた。
「んうっ」
 間一髪で塞いだ口からくぐもった声が漏れる。手加減してると言いつつも結構容赦なく弄ってくるから、こちらも必死でしゃぶりついて、アンアンと嬌声がこぼれてしまうのを自ら防ぐしかない。
 弟が微かに笑う気配がして、いったん指が引き抜かれていく。性急な刺激を欲しがるこちらに合わせて、そのまま前立腺をいじめ抜けばどうなるか身をもって知っているからだ。また噛まれでもしたら大変だと思っているんだろう。
 その後は比較的緩やかな刺激とともに、快感を煽るというよりも拡げる方向に弄りだす。その間に、こちらはやはり必死に弟のペニスを舐めしゃぶりながら握って扱く。
 お尻で感じながら射精すると、ペニスだけの刺激でイクより格段に疲れる気がするというか、イッた後にもじんわりとした快感が体に残ってぼんやりしてしまうので、弟よりも先にイッてしまうとどうしてもその後の弟の扱いが些かぞんざいになる。さすがに自分だけ気持ち良くなるわけに行かないので、自分が先にイッておいて、弟に後は自分で処理してなんてことは言わないけれど、気分的にはそんな感じになってしまう。
 アナニーなんてしだす前、ひたすら互いのを握り合ったり舐め合ったりで時間の許す限り何度も抜いていた頃のほうが、弟的には楽しかったんじゃないかって気がしないこともないのだけれど、疲れるから一回イケば十分という今の状態に文句を言われたことはない。
 というよりも、お尻を弄らないとなかなかイケなくなってしまったのに、それを弟に言い出せなくて反応の鈍い週末を過ごしていた頃に比べたら全然マシって話なのかもしれない。多分弟的には、あの時期が一番不満だっただろう。そういや、飽きられた可能性も考えた、なんてことも言っていたっけ。
 そんなこと、あるはずがないのに。
 妄想でも、現実でも。このまま一生、弟以外に反応出来ないのかもという不安を抱えている、なんてことを弟に知らせる気は一切ないし、知られたらきっと色々とマズイことになる。今でさえ弟の人生を随分と狂わせてしまったと思うのに、弟の未来を、こんなことで自分にこのまま縛り付けてしまうわけにはいかない。
 比較手緩やかな刺激でも、快感を煽られなくても、慣れた体は快感を拾って昂ぶっていく。口の中に広がる弟の先走りの味も、張り詰め震える逞しい亀頭も、手の中で脈打つ幹にも、興奮は煽られていくのだから、どちらにしろ体は昂ぶっていくのだけれど。
 どうしようもなくイキたくなって、弟のペニスを舐め啜るのにも熱がこもり、同時に片手を自分のペニスに持っていく。緩く握って扱いて見せれば、そろそろこちらが限界だと弟に伝わるだろう。
 そうするとだいたい、弟の指の動きが一旦止まって、弟が意識をフェラされる方に向ける。そうして先にイッてくれる。
 なのに今日はズルリと指が引き抜かれていき、更に上になるこちらを押し上げるようにして、軽く身を起こす。
「え、何?」
 どうしたのかとこちらも頭を上げて振り向き尋ねるが、そうしている間にも体の下から弟の体がすり抜けていった。何が起きているのか理解できたのは、四つ這いのこちらに弟の体が覆いかぶさってきた後だ。
「兄貴さ、今日、指三本、しっかり咥えこんでたの自覚ある?」
 耳元で囁く声は少し意地が悪くて楽しげだった。
「もう俺の入ると思うんだけど、入れて、いい?」
「だ、ダメっ」
 慌てて逃げようと弟の下から這い出そうとするが、当然すぐに阻止される。本気で暴れたら逃げられるのかもしれないが、そのせいで親が様子を見に来る可能性を考えたら、そんなリスクの高い真似は出来っこない。ようるすに、弟の下から逃げ出せなかった。
「なんで? 俺に抱かれるためにアナニー始めたって言ったよね? 指三本突っ込んでも気持ちよくなれてんだから、そろそろ良くない?」
「いいけど、今日は、ダメ」
「挿れたい。兄貴の中でイきたい」
「ダメったらダメ」
「だからなんで?」
 だんだんと不機嫌になっていくくせに、その声は甘ったるく淫猥さが増していく。声からも欲情がだだ漏れだった。
 このまま食われてしまいたいと、ゾクゾクとした何かが弟の覆いかぶさる背中を駆け上がる。
「週末まで、待って。怖い」
「できるだけ、優しくするけど」
 心配なのはそれじゃない。
「違う。どうなるかわかんないの、怖い。安心して、ぐちゃぐちゃのドロドロに、なりたい」
 だから親が居ない時にと言えば、待つから絶対ぐちゃぐちゃのドロドロになってよと残して、背中から弟の重みが引いていく。
 ほっとする気持ちと、少しだけ残念に思う気持ちとが混ざり合う。今すぐこの場で、ぐちゃぐちゃのドロドロになりたい。
「じゃ、続き。もっかい咥えて、口で、イかせて? 俺がイッたら、次は兄貴ね」
 続きと言いながらも再度仰向けに寝転がることなく胡座をかいて座っているので、もぞもぞと這っていきそこに頭を埋めた。

続きました→

 
 
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弟に欲情されています1

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 弟からの寝るよの挨拶は壁を二回ノック。こちらからの寝るよの挨拶は一回で、二回叩けば割合すぐに向こうからも叩き返される。この場合のコンコンはもちろんオヤスミなんて意味じゃない。その意味は、今から行くよ、だ。
 アナニーバレという二度目の妄想実現から先、自分一人での自慰行為は一切しなくなった。正確には、出来なくなった。なぜなら、受験は終わったんだからもう遠慮しないと言い切った弟に、抜きたくなったら絶対呼んでと言われているからだ。
 頑張れば週末までオナ禁だって可能かもしれないし、溜めまくった性欲を一気に爆発させるみたいな抜き合いも一回くらいはしてみてもいいけど、でもそれを毎週なんて体力のある弟はともかくこちらは疲れすぎてキツいし、親が出かけなかったらと思うとヤバイ想像しかできない。週末抜き合えなかったから今回はお互い個々に処理しようなんてのを弟が受け入れると思えないし、溜めまくった状態でむりやりに弄られたら、さすがの親も驚いて覗きに来るくらい盛大に喘ぎまくって乱れてしまうかもしれない。
 そう考えたら、抜きたい出したいって気持ちになった時には、我慢せずにしておいたほうがいいだろう。
 なお、絶対呼んでを律儀に守って壁を叩いて弟を呼ぶのは、弟の口から貞操帯だの射精管理だのと不穏な単語が漏れたからでもある。受験を盾に抜き合うのは親が家に居ない週末の昼間だけという条件を弟に飲ませ、だったらせめてオナニーは控えてという願いすら無理だと言い切って、弟相手の妄想オナニーを続けた結果、いっそ弟の居ない場所では勝手に抜けなくなればいいのに、というような発想になったらしい。
 こちらがいつか弟に抱かれる事を想定して、尻穴に指を突っ込んで弄って気持ちよくなってるその隣の部屋では、弟が兄のオナニーを強制的に禁止する方法を探したり、お願いだから貞操帯を外してイかせてとねだらせるような妄想でオナニーしていたなんて、驚きを通り越して不安になる。自分の妄想は弟に散々実現してもらっているので、こんなこと言えた義理じゃないのかもしれないが、さすがにそんな弟の妄想を実現されるのは嫌だと思ってしまう。
 バレなきゃいいでオナニーを続けるのもありだったけれど、バレた時がなんだか怖すぎるし、自分でアナニーするだけだとついつい弟に抱かれるための準備中だというのを忘れてしまうし、弟にアナルを弄られ拡げられながら抜いて貰うのはたまらなく気持ちがいいし、平日の夜に弟を自室に呼ぶ場合の問題は喘ぎすぎて親に気づかれる可能性があることくらいだった。
 いや、もちろんそこが最大の問題なんだけど。
 すべての発端が自分だという自覚はあった。まだ同じ部屋を使っていた頃、弟に気づかれているのをわかっていながら、弟をオカズにオナニーし続けた結果が今だというのもわかっている。
 もし親にバレたら、弟を巻き込んだのは自分だからと正直に言って、この家を出て行くことになるだろうと思っている。そうなったら、せっかく受かった大学だって、通えなくなるかもしれない。
 わかっているのにそんな危険を犯すのは、オナニーバレが怖いとか弟にしてもらうのが気持ちいいとか色々あるけれど、実のところ、親の出かけた週末の昼間に抜き合うのと、夜に暗くした部屋の中で抜き合うのとでは、弟の興奮の度合いが段違いだからだというのもかなり大きい。
 兄のオナニーを控えさせたくて、男性用貞操帯だの射精管理だのを検索しまくった辺りからして、多分、弟には若干サディスティックな傾向があるんだろう。親に気づかれたら困ると必死で声を抑えながら、それでも慣れた体が快楽に震えて絶頂してしまうこちらに、酷く興奮するらしい。
 自覚がどこまであるかはわからないし、親を気にせず好きなだけ気持ち良くなれる週末と、扱い自体はそんなに変わるわけではないのだけど。でも、されてるこちらからすれば、違いなんて一目瞭然だった。
 弟とこういう関係になった直後に部屋が別れて、ずっと親の居ない昼間ばかりに抜き合っていたから、アナニー現場に突入されるまで気づいていなかった。
 ノックもなく部屋のドアが開き、僅かな隙間から身を滑り込ませた後、また静かにドアが閉まっていく。
「おまたせ」
 やはり静かに近づいてきた弟が、ベッドに腰掛け待っていたこちらを、有無を言わさず押し倒してきながら笑う。兄貴ってホント我慢効かないよねなんて言いながら、楽しげに笑う顔は既に欲情にまみれていて、見つめられるとそれだけでゾワリとした期待と快感とが身の内を走った。

続きました→

 
 
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兄に欲情しています2−2

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 ノックもせずにドアを開く。静かに開いたつもりだったが、可愛らしく喘いでいた兄の声はピタリと止んだ。あっさりバレたなと思いながらも声は掛けないまま、するりと入り込み後ろ手にドアを閉める。
 部屋の中は暗かった。どうやら兄は、部屋を分けたからといって、明かりを点けてオナるわけではないらしい。
 オナニー真っ最中に弟に踏み込まれて、驚く兄の顔が見れなかったのは残念だ。でもこれはこれで悪くない。部屋を分ける前を思い出してドキドキする。
 ドアのすぐ脇にスイッチがあるけれど、明かりは点けずにそのままベッドへ向かっていく。
 ベッドの脇に立ち、グッと身を屈めて壁向きに横たわる兄の様子を間近に窺った。上から見下ろす横顔からでも、兄が目を閉じて息を潜めているのがわかる。けれど薄闇に慣れてきた目には、緊張からかフルフルと小刻みに震えるまつ毛が見えている。
「起きてんのわかってんだからな。兄貴がオナってる声、聞こえたぞ」
 受験終わったんだしもう週末まで待たないからと一方的に宣言し、問答無用で掛布を剥いでやった。パジャマのズボンに手を突っ込んだ姿を晒して、またその手の上から股間を揉んでやるつもりだった。
「ちょっ、」
「えっ……」
「バカっ、返せよ布団」
 随分慌てた様子で、それでも階下の両親を気にしてか声量は控えめに声を上げたものの、兄は膝を抱えるように丸めたまま動かない。もしくは動けない。
 その下半身にはパジャマのズボンどころか下着すらなく、つるりとしたお尻がこちらに向かって突き出されている。
「うっわ、やーらしー」
 一人部屋になって、脱いでオナるようになったらしい。しかも下だけとか、視覚に訴えるイヤラシサが半端ない。もちろん、まだ寒いこの季節にわざわざ上まで脱ぐ必要がないだけだって事はわかっているし、突然踏み込んだ自分へのサービス要素なんて欠片もないことだってわかっているけれど。
「下だけ脱いでるとか超エロい。ほら、続き手伝ってあげるから、こっち向きなよ」
 促すように剥き出しの尻を撫でてやれば、アッと小さく声を上げて体を震わせたから、そのまま柔らかな尻を軽く揉んでやった。
「ァッ、ぁぁ、やぁ」
「あれ? ケツ揉まれても感じるんだ?」
 へー。知らなかったなと思いながら、更にモミモミと揉みしだく。手の平を柔らかな弾力が押し返してくるのが楽しくて、つい調子に乗ってユサユサと揺すってしまったら、止めてと訴える兄の声が高くなる。そう言いつつもかなり気持ちよさそうだ。でも慌てているのはわかるし、あまり声を上げさせて親に気づかれるのもかなりマズイ。
「じゃ、ほら早くこっち向きなって」
 仕方なく尻を揉む手を外して、今度は膝頭を掴んで強引に体の向きを変えてしまう。
「やぁっ」
「えっ?」
 勃起ちんこを隠すように握っているのかと思いきや、兄の片手は股の間のもっと奥へと伸びている。何してるんだと思いながら、足を閉じようと力のこもる膝を、それ以上の力で押し開いて股の間を覗き見た。
 運動部はしんどいとか言って高校から文化系の部活に入部して既に三年近く経過している兄と、中学から引き続き運動部に所属している自分とでは力の差は歴然だ。身長だって二つ上の兄とほぼ変わらないくらいあるし、自分はまだまだ伸びているから、兄を追い越すのも時間の問題だろう。
「ちょ、何してんのこれ」
 覗き込んだ先、兄の中指が深々と尻の穴に突き刺さっているように見えて焦る。
「ていうか、まさかのアナニー?」
 確か、尻穴を使ったオナニーをアナニーって呼ぶはず。極めると、射精しなくても射精以上の絶頂感が味わえるらしい。オナ禁だの男性用貞操帯だの射精管理だのを検索した時に、オマケみたいな感じで目にした気がする情報だ。
「ね、キモチイの?」
 いや、そんなの聞くまでもないだろう。だって中指が根本まで埋まってるってことは、昨日今日始めたわけじゃない。
 股間を覗き込んでいた顔を上げて、無言を貫く兄の顔に顔を寄せた。薄闇でも顔を赤くしているのがわかる。困ったように視線を彷徨わせるものの、この状況に酷く興奮していることも、手に取るように分かった。
「ああ、もしかして、待ってた?」
 聞いたら視線を逸しながら、それでも小さく頷いてみせる。オナニー我慢してってのを無理って言い切って続けてたのは、もっと早くにこの現場に踏み込んで欲しかったからなのか。
「マジか。受験だからって気を遣って我慢してたのバカみたいなんだけど」
「それは知ってた。我慢してくれてありがとな」
 やっと目線を合わせてくれながらそう言った兄は、更に言葉を続けていく。
「もし受験終わってもお前が気づかなかったら、自分から、抱かれたいって言うつもりだった」
「えっ? 抱かれたい? てか抱かせてくれるの?」
「うん。そのつもりで、お尻、拡げ始めたのが最初だから」
「もう俺が突っ込めるくらい拡がってんの?」
「えーと……まだ、かな?」
 兄の様子から、何か隠している気配がする。それを指摘したら、拡げるより気持ち良くなること優先しちゃってと照れ笑うから、なんかもう納得するしかなかった。
「つまり、お尻弄って気持ち良くなれるのは確定?」
「ん、確定。最近は、お尻弄ってないとなかなかイケなくなったくらい、お尻が気持ちぃ」
 そういや抜き合う時、誘うみたいに尻を振られることが増えた気はしてたけれど、あれは誘うみたいではなく、まさしく誘っていたようだ。
「うっわ。そんな理由かよ」
 何がと聞かれたので、一緒にする時の反応が鈍ってきたから飽きられた可能性も考えたと言ったら、焦ったようにオカズは昔も今もずっとお前だと教えられた。
「うん、知ってる。さっき名前呼んでくれてたの聞こえてた。それよりさ、手伝わせてよ。俺も、指、入れていい?」
 兄貴がキモチぃとこ教えてと言えば、兄の腕が動いて、口からははっきりと甘い吐息がこぼれ落ちる。どうやら埋めていた指を抜いているらしい。
「中指、入れてみて」
 言われるまま指先で触れたそこは、温かな何かでグチュグチュにぬかるんでいる。指先に力を込めれば、かすかな肉の抵抗とともにあっさりその場所へ沈んでいった。
 グニグニと蠢く兄の中は酷く気持ちが良くて、いつかここにちんこを突っ込み、同じようにグニグニと締め付けてもらえるのだと思うと、どうしようもなく興奮していく。

続きました→

 
 
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