一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた15

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 抱きつかせておく必要がなくなったので、しっかりと身を起こして、自分が気持ちよくなるために腰を振る。
「ぁっ、ひっ、あぅっ、ぅっ、ひぅっ」
 突かれるのに合わせて漏れる声も、涙を滲ませ歪んだ顔も、ペニスの根本や先端をぎゅっと握っている2つの拳も。強い快楽を拾っていて、イッてしまわないように耐えているせいだと知らなければ、とても興奮できるような姿態ではないけれど。知っているから、そんな姿に煽られまくってしまう。
「悪ぃ。もちょっと、だけ、我慢してくれ。すぐイク、から」
「は、ぁあっっ」
 こちらの意図は伝わっているようで、はいと言い切れなかった相手が、必死に何度も頷いている。
「いい子だ。一緒に、イこうな」
 また何度か頷いた相手が、こちらを見つめてへにょっと笑う。
「うれ、ひっ、ぃ、あぅっ」
 嬉しいって何が、と一瞬考える。いい子だと褒めたことか、一緒にイこうとしていることか。でもそれらはこの状況で、わざわざ声に出して伝えてくるほどのことなのか。
 そう思ったことが伝わったのかはわからないが、へにょりと笑った口元から、ふへっと気の抜けるような笑いまでこぼれくる。
「が、ぁあっ、ぁん、っつかれて、ぅふっ、の、がぁ」
 もう一度、嬉しいです、と繰り返されて、そういや昼寝の後にそんなことを言ったなと思い出す。がっつかれたいかと聞いたら、きっとホッとしたり嬉しかったりはすると、答えていた。
「はは、そりゃ良かった」
 たまらなく、愛しい。そんな気持ちを溢れさせながら、相手の前立腺を狙って腰を振る。
「はうぅっ、ぁ、ああっ、そこぉ」
「きもちぃとこ、当たってる?」
「あ、ぁあっ、あたっ、あぁ、だ」
「ダメじゃない。いいよ。そろそろその手、放そうか」
 その口からダメだイヤだと溢れる前に、こちらから否定して終わりを促した。
「い、いく、の?」
「イクよ。このままイイトコいっぱい当ててあげるから、俺のちんこぎゅうぎゅうに締め付けながら、イッて?」
 一緒にイクよと繰り返せば、股間を押さえていた手が外れてこちらへ向かって伸びてくる。
 請われるまま前傾して抱きつかせながらも、変わってしまう角度を調整しつつ腰を振り続ければ、相手はすぐにも昇りつめそうだ。
「ぁ、ぁっ、ああっ、い、ぃいっ、い、っちゃ」
「好きだよ」
「ふぇ? ぇっ?」
「お前が好きだ」
「ぁ……あぁ、おれ、おれも、すき、です」
「うん。俺も好き」
「あっ、いく、いっちゃ、すき、すきっ」
「ほんと可愛いな、好きだよ」
「も、でちゃ、あぁ、すぅんんんっ」
 最後の好きを奪うように口づけて、絶頂に蠢き搾り取らんとする相手の動きに、こちらもそのまま身を委ねた。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた14

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 イカせてしまわないように気をつけつつ、どうにか前回と同じくらいに広げ終えれば、相手は既に相当疲れたような様子でくたりとベッドに体を投げ出している。原因は、前回よりも確実に、中を弄られることで感じていたせいだ。
 前回だって後半はペニスも同時に弄ってやったし、イカせないようにしつつ広げるのは一緒だったけれど、でも今回は口を使ってフェラしているし、同時に中のイイ場所を捏ねて擦ることもしていた。急いで解す、とは言ったが、感じさせないとは言ってない。
 だって前立腺を弄られることを期待するような仕草を見せていたのだから、同時に弄られて気持ちよくなるのが怖い、と言われた前回とは違う。
 前回同様こちらのゴムを着けてくれようとしたのか、起き上がってこようとする相手を少し休憩しとけと制して、自身と相手にゴムを手早く装着した。
「ぁ……」
 両足を抱えあげるようにして身を進めれば、相手が少し慌てたように腿を抱えて姿勢を正す。
「そのまま楽にしてて良かったのに」
「でも」
「手の置き場所に困っちゃう?」
「まぁ、はい」
「じゃあ」
 言いながら前傾すれば何を促されたかわかったようで、腿から外れた手が伸ばされ肩を掴む。引き寄せるような力に従って更に身を寄せ、ちゅっと軽くその唇を吸った。
「キスしながらちんこ入れようか。それとも、気が散るからやめとく?」
「して、欲しい、です」
「わかった」
 可能ならお尻広げる意識はしておいて、と言いながら、ペニスの先端を穴に押し当てれば、相手の意識がそちらへ向くのがわかる。
「入るよ」
 囁いて、反射的に「はい」と返すために開かれただろう口の合間に、舌を伸ばすようなキスを仕掛けていった。
「は、ぃんっ……んっ、んぅ……」
 相手が飲み込んでくれるのをじっくりと観察していた前回と違い、押し付ける力に従ってぬぷっと亀頭が沈んでいく。相手の舌が震えて、少し苦しそうな、けれど気持ちよさそうでもある甘い息が、喉の奥から鼻へと抜けていった。
「辛いか?」
「だいじょぶ、です」
 一旦口を離して問えば、もう入ったんですねと、どこかうっとりと返ってくる。
「まだ先っぽだけな」
「でも、嬉しい、です」
「嬉しい?」
「この前はなんか色々いっぱいいっぱいで必死だったし、初めてで凄い気ぃ使ってくれてたのもわかるから、今日は思ったよりすんなり入ったし、良かった、って、思って」
「そうか」
「それに……」
「それに?」
 言うのを躊躇って一度口を閉じてしまったその先を問えば、更に少し迷う様子を見せた後で、お尻がもう気持ちぃんです、と照れ笑いながら教えてくれた。
「ぁあっっ」
「そんなこと言われたら、そりゃ興奮するっての」
 わざと? と聞けば、違いますと否定されて、そうだろうなとは思う。思うけれど、前回よりもスムーズに亀頭を飲み込み、更にそれが気持ちいいのが、本気で嬉しいのだと思うほどに興奮が増してしまう。
「お前が可愛すぎてたまんないよ。も、もっと奥まで、入っていいよな?」
「はい」
「はぁ、も、ほんと、可愛い」
 可愛いに反応してお尻がきゅっと締まるんだよな、というのを思い出してしまって繰り返す。
「ぁっ、ああっ、やっ、ああっ、ゃぁ、んんんっっ」
 可愛い可愛いと何度か繰り返しながら、ヌプヌプと軽く前後させつつ少しずつ奥へと押し込んでいけば、肩を掴んだままだった手が途中で外れて股間へ向かう。
 一瞬、挿入が辛くて気を紛らわせるために自分でペニスを弄るのかと思ったが、どう考えても気持ち良さげな声を上げているからそれは違う。むしろ気持ち良すぎて扱かずにはいられないってことかと思い直すが、でもどうやらそれも違ったようだ。
「もしかして、出ちゃわないように、押さえてんの?」
「だ、だってぇ」
 イッたらスッキリしちゃって続けるのしんどくなるかもだし、できれば一緒にイきたい。らしい。
 つまり押さえてなきゃそのままイッちゃいそうなくらいに気持ちいいってことか。と相手の言葉を理解すると同時に、また少し馴染むのを待って、なんて思っていた余裕は吹っ飛んだ。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた13

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 次に何をされるかわかっているから緊張するのであれば、前回と違うことを混ぜて感じさせてやればいいのかも知れない。という想定のもと、わかった、と告げて相手のペニスを握って確かめた。
「もし本気でやめてほしかったら、俺を蹴って止めさせろよ」
「えっ? なに、する、つもり……?」
「これ、舐めてやろうと思って」
 言いながら手の中のペニスを軽く扱いてやる。
「ひぃぇえっ!?」
 悲鳴と驚きの混ざるみたいな声を上げて盛大に体をビクつかせたけれど、元々ベッドの上に移動した後で、してやるつもりはあったのだ。
「え、えっ、なん、で」
「なんで、って、お前が風呂場でしてくれたの気持ちよかったから、お前にもしてやろうと思って」
「でもあれはっ、お、お尻、舐めて貰った、からっ」
「うん。でもだからって今、お前のちんこ舐めない理由にはならないよ」
 まだされたことないキモチイイでお前の緊張ぶっ飛ばそうぜ、と続ければ、こちらの意図は伝わったようだ。
「え、ええ〜……」
 まぁ意図が伝わっただけで、相手の戸惑いは依然として大きそうだけれど。
「一緒にお尻の中も広げるから、痛いとか気持ち悪いとか、我慢できない何かがあったらちゃんと教えろよ。っていうか、ほんと、蹴っていいから」
「え、や、でもっ」
 ダイジョブダイジョブと若干無責任な言葉を重ねて、多分めちゃくちゃキモチイイだけだよと言いながら、口を開けて握ったペニスの先端へ向けて頭を寄せていく。
「んぁああっっ」
「ひぃこえ」
 思った通り、気持ち良さげに蕩けた声があがった。
「や、しゃべ、っな」
 ほらみろ、と思いながらふふっと笑う吐息にも、あちこちの肌がビクビクっと戦慄いて、埋めた指はまだ1本なのに、ギュウッと痛いくらいに締め付けられている。
「ぁっ、……ああっ……ん、……」
 最初はそこそこの声量を漏らした相手も、落ち着くのを待ってからゆるゆると開始した動きには、控えめな声で応じてくる。相手の顔は見れないが、その声には緊張も、何かを堪えるような様子もない。思惑通りでホッとする。
 風呂場で一度吐精済みなので、相手をイかせるつもりはなかった。口の中に咥えたものにはあまり強い刺激を与えずに、注意深く腸内を探っていく。
「んぁっっ」
 前立腺を探り当てて弄れば少し声の調子が変わったけれど、いやだとか止めてとか、静止を望むような声はあがらない。今回は最初っからペニスを同時に弄っているし、それどころか口奉仕で前回以上の快感を得ているはずだし、前回最後の方は多分ここを擦られてイッたのだろうから、気持ちよくなれそうなのが怖い、という状況にはなっていないようだ。
 だったら、と、少し強めにぐりぐりと押しつぶすように捏ねてやる。
「ぁああっっ、や、っ、だめっ」
 またビクビクっと体を揺らして、キュウキュウと指を締め付けながら、歓喜の色が濃い声がダメだと訴えた。その訴えを飲むように、一旦ペニスを吐き出して、埋めていた指もゆるっと引き抜いてしまう。
「ダメなのは、気持ち良すぎてイッちゃいそうだから?」
「……ぁ」
 残念そうな吐息が漏れてくるから、湧き上がる気持ちのままふふっと笑った。
「もっとして欲しい、って顔してる」
「だ、って……」
「そろそろ指増やしてこうって思っただけだよ」
 すぐにまたしてあげるよと笑えば、イジワルだと少し膨れてしまった。
「ごめんな。この後はちょっとイジワル続くかも」
「えっ?」
「さっき風呂場で一回イってるし、出したらそのあと一旦冷静になっちゃって、お尻弄られるのしんどくなるだろ。だから、気持ちよくはなって貰うけど、もうしばらくイクのはなしな」
 二本に増やした指をアナルに押し当て力を入れていけば、早く、とでも言うみたいにアナルがクパッと開いて飲み込んでいく。
「うん、ほんと上手」
 そう褒めながらも、体勢が辛くないか確認しておく。なぜなら、今回も律儀に脚を抱え続けているからだ。
 まぁ今回はフェラついでにこちらもなるべく相手の腰を支えるようにはしているので、すぐに異変が察知できるようにと相手の顔やら穴の様子やらに意識の大半が向いていた前回よりは、同じ体勢でも多少は楽だと思いたい。
「だいじょぶ、です」
「ん、じゃあもうちょっと頑張ろうな。あんまりイジワルし過ぎて泣かれたくないから、少し急いで解すけど、痛かったらちゃんと教えろよ」
「わかって、ます」
「よし」
「ぁっ……」
 前立腺に指先を当てれば、期待の滲む吐息が漏れる。それをしっかり感じた後で、先ほどと同じように、屹立したペニスへと頭を寄せた。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた12

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 年齢差があるからいい子扱いしても不満がなさそうどころか嬉しそうにするし、素直に頭を撫でられるし、やっぱりそれも嬉しそうだから、撫でくりまわしていい子だ偉いぞと可愛がってしまうが、そういや年上の男に褒められるのが嬉しいみたいな性癖持ちだったっけ。
 いやそれは否定してたかもしれない。確か、初恋の人なんだって実感する、だっただろうか。
 まぁどんな理由だろうと、嫌がられてなくて嬉しそうにされるんだから、今後も気にせず好きに褒めまくって可愛がっても問題ないよな、と思う。エッロ、と口に出して煽れないのは少々残念ではあるが。
「えっちですごく可愛い」
 いやでも褒めと同時なら大丈夫では? と思った瞬間には声に出ていた。
 こちらに向けられたお尻がビクッと揺れたけれど、それで恥ずかしがって抱える脚が降ろされてしまうことも、開かれた脚が閉じてしまうこともない。ただ、早く、と急かす短な言葉には羞恥が色濃く乗っていた。
「ん、わかってる。触るよ」
 さんざん焦らしまくった後なので、これ以上は可哀想だとローションに濡れた指先を押し当てる。軽く力を込めるだけで、1本目の指はあっさりと飲み込まれていった。
「痛くないか?」
 痛くはないだろう。とは思ったが、とりあえずでそう声を掛けてみる。
 呻かれることすらなかったのが、逆になんだか不安を煽った。予想では、気持ちよさげな声が漏れるだろうと思っていたのだから尚更だ。
「っ……だ、だいじょぶ、……です」
「本当に?」
 やはりなんだか少し様子がおかしい。そう思いながら、ゆるゆると埋めた指を前後させてみた。
「ひぅっっ、……うっ……」
 またしても気持ち良さげな音は漏れず、それどころか、ぎゅっと目を閉じてこちらの視線を避けるみたいに横向けた顔は、どう見たって何かを耐えている。でも指を食む穴はキュウキュウと蠢きもっとと言わんばかりに締め付けてくるし、確認したペニスも萎えることなく充分張っているように見える。
「どうした? 気持ちよくないか?」
「い、いえ……き、きもちぃ、です」
「じゃあもっと気持ちよさそな声、聞かせて?」
 重ねて、お前が気持ちよくあえぐ声が聞きたいよとも言ってみた。
「む、むりっ」
「無理? なんで?」
 前回はこちらの要望にしたがってそれなりに声を聞かせてくれたのだから、恥ずかしさやらが理由ではないはずだ。この反応の意味が全くつかめない。
「やっ、ぬかない、で」
 お願い続けてと必死な声に懇願されてしまい、抜きかけた指を再度埋めれば、明らかに安堵の息を吐く。同時に弛緩した体に、逆に相手の緊張を突きつけられた。
「もしかして、すごく緊張してる?」
「ううっ……だ、ってぇ」
「えっちな格好、って言ったから、自分がどんな状態になってるか意識しちゃった?」
「そ、それは、でも」
「でも?」
「あなたが、楽しそう、だから」
「ああ、うん。お前が一生懸命お尻差し出してくれんの、めちゃくちゃ興奮するよ」
 ってことは、それが原因でここにきて今更のように緊張しているわけではないらしい。
「恥ずかしいの意識させられて緊張したわけじゃないなら、他に思い当たることがないな」
 わからないまま、緊張しまくってるお前相手に先に進むのは嫌だな。と言いながら、埋めた指をゆるっと引き抜いていけば、やっぱりどこか必死な声があがる。
「あ、あの、き、きんちょう、っていうか」
「うん。緊張っていうか?」
「こ、こうふん……?」
「ん? 興奮?」
「あ、いや、えっと」
 しどろもどろになる相手をなだめつつ聞き出したのは、この後何をされるのか、その結果自分がどうなるのか、体が感じるより先に頭でわかっているせいで、どうしていいかわからない。みたいな話だった。
 昼寝前は別として、ここに至るまでさして緊張した様子を見せなかったのは、前回と同じ手順で感じさせられてはいなかったせいらしい。
 確かに、前回と同じ手順をたどったのなんて浣腸くらいではある。しかしあれはただの準備であって、そこに興奮やら快感やらは付随していない。少なくとも、現段階では。
 どうやら、何をされるかわかっている二度目だからこその緊張、ってのもしっかりあったらしい。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた11

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 ベッドに押し倒しついでにその唇を塞げば、触れ合わせる唇の隙間から、相手の漏らす安堵の息がこぼれた。今日はまだキスをしていなかったことを、どうやら気にしていたらしい。
 アナルを舐められながらイッて少々放心していた彼の、興奮やら羞恥やらで赤味をました目元に唇を落としたら、なんで唇にしてくれないんですかと問われて気付いた。
 キスをしてなかったのは、部屋に入った直後は相手がテンパり気味で落ち着けるのを優先したのと、歯も磨かぬまま昼寝に持ち込んだせいだ。しかも相手はトイレに起きたついでに歯磨きをしている。それは洗面台に置かれた開封済みの歯ブラシセットを見れば明らかだった。
 前回、相手の口の中に舌を入れた瞬間に歯を磨いてきたと気づいた身としては、なんとなく遠慮してしまっていた。それらを説明して、この後歯磨きするからもうちょっとだけ待ってと言ってあった。
 キスに安堵するなんて可愛いなと思いながら、薄く開かれ待たれている先に舌を突っ込み、思う存分舐め回してやる。ためらいがちに伸びてきた腕が、縋るみたいに抱きついてくるのを、もちろん咎めはしなかった。
「んっ、……んっ……」
 されるがまま受け止めて、うっとりと気持ちよさそうに漏れてくる音を聞きながら、開かせた足の合間を探る。まだローションを使っていないので押し込むことはしないけれど、舐め解した穴が指先に吸い付いてくるのがはっきりとわかった。
「んぁ、……ぁ、な、んで」
 相手の腰が揺れだして、アナルが物欲しそうに開いても、しつこくキスを続けながらひたすら穴の表面ばかりを弄り回していたら、とうとう相手がしびれを切らしたらしい。舌を押し返されながら抱きつく腕が解かれたので、抗うことなく口を離せば、切なさと疑問と不満とを混ぜたような声を出す。
「キスして欲しかったみたいだから、まずは目一杯キスしてやろうと思って?」
「も、充分してもらった、ので」
「はやく中、いじって欲しい?」
 指先が触れる穴をトントンと叩いてやれば、ううっと小さく呻いた後、言わせたいんですかと聞かれてしまった。
「そりゃ言わせたいよ」
「えっち、なおねだり、させるプレイ?」
 プレイ? なんて聞かれたら笑うしかない。
「ふふっ、お前、この3週間で随分エロ関係調べたな」
 恋愛もセックスも身近なものではなく、故に知識もあまりなさそうで、わからないから好きにしていいですって感じだったのに。
 俺を喜ばそうと思った? と聞けば、だって飽きられたくない、なんて言葉が素直に吐き出されてくるからキュンと胸が疼く気がする。
「ほんっと可愛いなぁ、お前。うんとエッチにおねだりして、って言ったら一生懸命にしてくれんだろな、って考えるだけでもかなり興奮できるわ。だから今日は、欲しいってだけ、言ってくれればいいよ」
「えっ?」
 話の流れ的に言わされる覚悟をしていたのかも知れない相手が、驚いた様子の声をあげた。
「だっていっぺんにあれもこれもじゃ、初心者のお前には負担が大きいだろ。エッチなおねだりは、お前がもっと慣れてからでいいよ。それにプレイがしたいってよりはもっと単純に、ただお前に欲しがられたいだけなんだよな」
「欲しがられたい……」
「そう。俺を欲しいって言って欲しいだけ」
「なら、早く、あなたが欲しい、です。だから、」
 少しためらった後、声を潜めて囁くように。
「あなたと繋がるための穴、早く中も弄って、広げて下さい」
 そんなことを言われたら、湧き上がる愛しさで胸が一杯になる。思わず顔中にキスの雨を降らせながら、可愛い、ありがとう、嬉しい、を合間に伝えた。
「お前、おねだり上手だなぁ」
 ようやく気が済んで身を起こしながら、最後に一度相手の頭を撫でてやれば、照れくさそうにしつつも、安堵と喜びが溢れるみたいに頬を綻ばせている。
「じゃあ早く俺が入れるように、お前のお尻の中、いっぱい弄って広げていこうな」
「はい、お願いします」
 手のひらにローションをたっぷり垂らしている間に、相手が自ら腿を抱えて尻を突き出すように持ち上げた。前回そう誘導したから、今回は言われる前にその姿勢をとったらしい。
「お尻弄って広げて貰うときの格好、覚えてて偉いな」
 そう声をかけながら、前回、エロいと煽るより褒めるのが絶対正解、と思ったことを思い出していた。

続きました→

 
 
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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた10

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*アナル舐めがメインです

 相手の体に付いた泡を洗い流した後、壁に手をつかせて腰を突き出させる。
「あの、何を……?」
「きもちぃこと」
 お前だってしたんだから今度は俺の番だろ、という言葉では通じなかったようだけれど、それはまぁ想定内。
「先に言っとくけど、中も外もしつこいくらいに洗った後で汚いとか全く思わないから、あんま気にすんなよ」
 言いながら尻肉を左右に割って、そこに頭を寄せていく。
「え、ちょ、まさ、ぁあっっ」
 そのまさかだよとは答えずに、そのまま狙った窪みに伸ばした舌を押し当てた。
「ぁ、あっ、ちょっ、まっ、ちがっ、ちがうっ」
「ほなひなお」
 口を開けて舌を出した状態では、同じだよ、は全く違う音になったけれど、もちろんそんなことは気にしない。
「やぁ、しゃべ、ない、っで」
「ほあいお」
 ほらみろお前だって同じことを言う、と思いながら笑ってしまう。
 好きなように体を洗わせたら、相手の興味は途中から勃起したペニスに集中した上に、このままお前の手の中でイッて欲しいかと聞いたら、少し迷う素振りの後で、口でしてみてもいいですかと言われたのだ。もちろん嫌だなんて言うはずもなく、好きにしゃぶらせて、最後はその口の中で果ててやった。
 本人的には飲み込むまでしたかったようだが、失敗して咽るのも、口から溢れる白濁も、それはそれで充分そそる。そもそも一生懸命というか必死というか、詰め込んだ知識でどうにかこちらを喜ばそうと頑張る姿が、たまらなく可愛かった。
 男同士で使えるラブホのご休憩がどうのと言っていたのと同様に、セックスで男を喜ばせるテク的なものでも調べたに違いない。セックス目当てで恋人作ってたと言うような男相手には、確かに効果があると思う。というかあった。
 こっちのリードに任せて好きにヤらせれば満足、なんて思われていなかったのは普通に嬉しかったし、こちらを喜ばせようとして嫌々やってるって感じじゃなかったのもいい。まぁ、好きにさせたら興味なくすの早くなるかもよ的なことを前回言った気もするので、それで頑張ってくれた可能性もありそうだけど。でも抵抗がないってなら、ぜひまたやって欲しいし大歓迎だし、他のことだって興味の赴くままにあれこれ試してくれていい。
 というわけで、相手の口で気持ちよくイッたので、こちらも口を使って気持ちよくイカせてやろうという、いわばお礼のアニリングスなのだが、なぜフェラじゃなくこっちを選択したのかと言えば、ここがこの後自分を気持ちよくしてくれる穴だからだ。
 相手には、この後自分を気持ちよくしてくれる棒への奉仕、なんて思考は全く無かっただろうし、屁理屈こね回してるだけの自覚も一応はある。風呂場で、洗いたてで、という都合の良さと、相手の反応が見たい好奇心ももちろんあった。というかそっちがメインだろって気持ちもなくはない。
 失敗はしたが飲む気まであった相手なら、フェラは後回しにしてベッドの上でも問題ないだろう、という判断でもある。いくら綺麗にした後だって、尻穴を舐められた後の口でキスをされるのには抵抗があるかもしれない。
「ぁっ、あっ、ゃぁ、ああっ、だめっ、だめ、ですっ」
 口では嫌だのダメだの言ってはいるが、その声は気持ちよさそうに響いているし、暴れたり逃げようとしたりはせずに受け入れている。少し強めに押し込んだ舌先を、キュウキュウと絞ってくる穴の動きが、もっと奥までと誘うようでたまらなくイヤラシイ。
 片手を前に回して確かめたペニスの先は、先走りでトロトロだった。ふふっと笑いが漏れて、その呼気に反応したらしい相手が、ヒャンと可愛い鳴き声をあげたのも愛おしい。
 体を洗ってやるついでに胸の先やらペニスやらも弄り回していたし、元々、それなりに射精欲は煽られていただろう。軽く握って扱いてやれば、あっという間に昇りつめた。
「や、やっ、いく、でちゃっあああっ」
 さすがにこの状況では、イクのに合わせて好き好き言ってはくれないらしい。あれはたまらないものがあるよな、と少し残念に思ってしまったので、ベッドの上では好きって言って貰えるように頑張ろうと思った。

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