雷が怖いので おまけのオマケ1

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 指摘されるまで自身の体調不良に気付けずにいた罰でありおしおきだと言われた通り、一週間をかなり悶々と過ごした。
 バイト以外でも週に数度はオナニーで欲を吐き出すが、オナニー時のお尻の疼きも、いつにも増して強かった。けれど結局、我慢できなければ一人でお尻を弄って慰めてもいいと言っていた彼の言葉を思い出してかなり迷ったものの、お尻を弄りながらのオナニーはしていない。
 多分きっと、自分でお尻を弄っても気持ち良くはなれてしまう。お尻だけでイクのは無理でも、同時にペニスを弄れば間違いなく射精できると思う。でも、そんな一人遊びを覚えてしまうのが、なんだか怖い。
 お尻を疼かせながら過ごすことで、次回のバイトへの期待が高まってしまうのは、多分間違いなく彼の狙い通りだろう。ただ、バイト前の洗腸作業でもいつになく感じてしまって、家を出る前から泣きそうだった。
 お腹の中を洗って綺麗にするのは、ただの準備で作業なのに。洗っている最中も、小さなプラグを挿し込む時も、熱い息が甘く溢れていくのを止められない。
 自分でお尻を慰めていたら、もう少しマシだったのだろうか。少なくとも、ここまで体が期待に昂ぶることはなかった気がする。
 もちろん前回よりもずっと早く準備を終えて家を出たから、到着予定時刻を大幅に遅れるなんてことはなかったけれど、到着時の体の興奮は前回以上だった。
「少しキツイおしおきになっちまったみたいだな」
 家の中に迎え入れてくれた彼に、一週間よく頑張ったねと優しく言われただけで、堪えきれずに涙が数粒こぼれ落ちる。
「お尻が、凄く疼いてて、怖い……です」
 訴えれば、わかってるよと言いながらこぼれた涙を拭ってくれた後、辛そうだから部屋まで連れていくと言われて抱き上げられる。
「ひゃんっ」
 服越しとは言え彼に触れられ、体の中を電気が走った。
「先週以上に敏感だな。まさか今日も熱があるなんてこと、ないだろうな?」
「それは、大丈夫、です。多分」
「多分、な。これで熱あったら、本気でキツイおしおきするぞ?」
 あまり振動を与えないようにと気遣ってくれているのか、言いながら、随分とゆっくり廊下を歩きだす。
「わかって、ます」
「もしかして、全然自分で弄らなかったのか?」
「お尻、ですか?」
「そう、お尻」
「弄ってない、です」
「一週間悶々としておいでって言ったから、おしおきだって思って我慢した? もしくは、弄っていいけど報告させるって言ったせいか?」
「弄ったこと、一度もない、です」
 えっ、と小さな声が漏れて、どうやら驚かれたらしい。つまり彼には、お尻を弄るオナニーを既にしているものと思われていたようだ。
「お尻が気持ち良く感じるようになって、もう結構たつと思うけど、一度も?」
「はい」
「オナニーはしてるんだよな?」
「はい」
 今もネット入手のオカズ見ながらペニス扱いてるだけなのかと聞かれて動揺したのを、見逃してくれる相手じゃない。結局、動画を見てすることもあるけれど、ここでのプレイを思い出しながらする頻度が上がっていることを正直に告げた。
「ここでされたこと思い出しながらするのに、お尻、弄らないのはどうしてだ?」
「怖い、から」
「何が怖い?」
 怖い理由を一言ではっきり伝えるのは難しい。
「自分で自分のお尻気持ち良く出来ちゃうって、知りたくないというか、覚えたくないというか」
 お尻が気持ちよくなるのはあなたが上手いからだって思ってたい気持ちもあると言い募れば、彼はなるほどねと納得げに頷いた後、随分可愛いことを言うんだなと続けた。どの辺が可愛いのかはわからなかったけれど、先程の何かが、彼の機嫌を良くしたらしいことはわかった。

続きました→

 
 
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「雷が怖いので」プレイリクエストについて

雷が怖いので(本編)とその隙間を埋める雷が怖いので プレイとでおよそ20万文字ほど書いてきました。そのうち半分が、リクエストを頂いたことによって書いた、本編の隙間を埋めるプレイです。
この二人をもっと読みたいと思ってもらえるのは本当に嬉しいですし、追加プレイを書くことで、新たに読んで下さる方が増えるのもわかっているので、可能な限り今後もリクエストを頂いた場合は書こうと思っていました。
しかしいざリクエストを頂いた時に、既に20万字ほど書いてある作品から、希望のプレイが可能な隙間を見つけ出す作業がやはりかなり大変です。
リクエストを頂いて嬉しい気持ちはもちろんあるのですが、これをどこに入れられるだろうとワクワクするより悩んでしまうという時点で、多分技量的に、これ以上のリクエストに応じるのはそろそろかなり難しいようです。
リクエストを頂くことで私自身新たなことにチャレンジ出来ていた部分もかなり大きいので、もうちょっと頑張れんじゃないのと思う気持ちがないわけではないのですが、リクエストが来てからもう無理ですとなる前に、彼らへのプレイリクエストは終了とさせて貰いたいと思います。

なお、昨夜頂いた「媚薬プレイ」のリクエストは、最後のリクエストとして頑張らせてもらいます!

追記。
もっと彼らを見たい・読みたいと思って下さる気持ちに応じるのは、媚薬プレイが最後です。という意味とご了承下さい。
隙間埋めプレイ以外のリクエストにも応じることは出来ません。詳細こちら→

 
 
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雷が怖いので プレイおまけ13(終)

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 アナルに彼の熱を押しあてられながら、まだイッちゃダメだよとは言われた。でもペニスの根本を戒めていた指はもう離れていたし、焦らされ切った体は否応なしに昇りつめていく。
「ダメダメいっちゃ、も、いっちゃ、ぁ、でちゃ、ぅぁあああああ」
 ダメと言われてもイかずに耐えきるのは無理だった。久々に、挿入されるのと同時にイッてしまった。ゆっくりと腸内を押し進んでいく彼のペニスによって、中から押し出されるみたいにしてペニスの先からドロドロと、先走りよりもずっと濃いものが溢れ落ちているのがわかる。
 強い快感に浸りながらも、おしおきされるのかなという疑問が、チラと頭の隅を掠めていった。
 強い快感の波が去っても、ジンワリとした痺れが纏わりついている。そっと撫でられるだけでも、肌の上でその痺れが弾けて小さな快感を生んでいた。
「んっ、ぁ……っ」
「おしっこお漏らしは我慢出来たのに、精液お漏らしは我慢出来なかったな」
 お漏らし我慢してって言ったのにと笑いながら、腹の上にこぼした白濁を、剃りあげツルツルの下腹部に塗り広げられる。
「ぁっ、勝手にイッて、ごめ、なさい」
「我慢出来なくて、ダメダメ出ちゃうって言いながらお漏らししちゃうの可愛かったから、かまわないよ」
「あの、おしおき、は……」
「我慢出来なかったらおしおき、なんて一言だって言ってないだろ」
 今日はそういうの無しだよと言いながら、優しく頭を撫でてくれるのが、酷く気持ちが良かった。うっとりと目を閉じれば、何度も何度も繰り返し、彼の手がサラサラと髪を梳いてくれる。
 体中の力が抜けていくような気持ち良さに身を委ねているうちに、意識が深く深く沈んでいく。ヤバいと思った時にはもう手遅れで、そのまま寝落ちてしまったらしい。

 いつもは早くても昼過ぎからなのに朝からだったし、想定外な飛行機距離の移動や、初めての旅行ではしゃいだからか、思いのほか疲れていたようだ。目覚めたらすっかり朝で、先に起き出していた相手はベッドヘッドにクッションを積んで、寄りかかるようにして朝刊を読んでいた。
 なんでもう朝なんだとガッカリしながら身を起こせば、それに気づいて相手がおはようと声を掛けてくる。
「おはよう、ございます」
「よく寝てた割に、元気がないな」
「だって昨日、あなた、イってないですよね?」
 なんであのまま寝かせたりしたんですかと聞けば、あっさり旅行だからと返された。
「お前がしてってお願いした事は、一応叶えてやったつもりだけど?」
 確かにイイとこいっぱいズポズポ突いてやる前に終わったけど、それはお前が我慢出来ずに漏らしたからだと言われて、お仕置きしないって言ったのになんだかお仕置きされたみたいだと思ってしまう。
「それは、そうかも、ですけど……」
「納得いかないのは、余計なことを考えてるからだろ」
「余計なこと? ですか?」
「バイト代出さない分お前の希望を優先するとは言ったが、俺だってちゃんと楽しんでるって言ってんだろって話。お前がしてって言った事はなるべく叶えてやるし、もちろん俺だって一緒に楽しむけど、俺のためにってのは考えなくていい」
 昨夜自分が子供みたいに扱われたいと言い出した理由を、きっとわかっているんだろうとは思っていた。でも切っ掛けは彼に何かを返したい気持ちだったとしても、あの日みたいに子供みたいな自分を可愛がって楽しむ彼の姿をもう一度見たいのも本当だった。
「一個だけ、聞いていいですか?」
「いいよ」
「俺が余計な事を考えてたから、ちゃんとしてくれないで、そのまま寝かせたの?」
 おしおきされたのかと聞けば、はっきり違うと返されて少しホッとする。
「お前は色々考え過ぎて何か誤解してるっぽいな」
 寝かせたのは旅行だからって言っただろうと苦笑しながら、彼はさらに言葉を続けた。
「あのまま朝まで起きなかったくらい、昨日は疲れてたって事だろ。朝から呼ばれて、移動して、あちこち連れまわされて。初めての旅行で気を張ってたのだってあるよな?」
 否定できる要素は何もなく、黙って頷くしかない。
「今日だってまだ連れて行きたいところがあるし、いつもみたいに朝飯食って車乗ってりゃ家の近くまでってわけに行かないんだから、夜はそりゃある程度控えるだろってだけだ。お前がねだらなくたって、最初から、それなりに焦らして気持ちよく一回イかせて終わる予定だった」
「だとしても、俺だけイってそのまま寝落ちで終わりなんて……」
「元々はお前を弄り回して喘がせてイかせるようなプレイばっかで俺には一切触れさせずに帰してたし、お前を抱くようにはなったが、だからって俺がイったかなんてのは、お前がそこまで気にするような事じゃない」
 でも一度も抱かれる前と今とでは、彼側の状況が違う。以前は自分だけ気持ちよくなるプレイばかりでも、彼は他で欲を発散出来ていた。
「そんな、……無理、です。気にします。気に、なります。気にしないとか、無理、ですよ」
「どうして?」
「だって今は、俺としかしてないって、言ってくれたじゃないですか」
 もし断れないような事情で誰かとする事があっても、きっともう彼は自分にそれを知らせないだろうと思う。事情があってさえそうだろうと思うのだから、もし欲の解消で誰かを抱くようなことがあっても、それは絶対に知らせないし悟らせないはずだ。
 だからせめて、なるべく自分と過ごす時間の中で、彼にもちゃんとイって欲しい。
「俺、あなたがそう言ってくれた日、俺だけでもあなたに満足して貰えるように頑張りますって、言いましたよね」
「なるほどな。俺がイかないと、お前以外を抱くかも、とか思うわけか」
 信用ねぇな、という言葉は音になって漏れる事はなかったけれど、でもその困惑混じりの苦笑顔から読み取ってしまった。
「ごめ、なさい」
「あー、いや、いい。お前の言い分は、まぁ、わかったよ」
 どうしてもってなら今日の観光諦めて、今からもう一度抱くけどどうすると聞かれて、そんな選択出来るわけがないと思う。
「選べません、よ」
「だろうな。だから今回だけは、俺も充分楽しんでるし満足してるって俺の言葉信じて、せっかく来たんだから観光優先させてくれ」
 もしまた旅行する事があっても、その時はお前だけイかせて終わりにすることはしないからと言われて、なんだか申し訳ない気持ちになる。結局、彼に何かを返したいって気持ちが、独り善がりの我儘となってしまった気がする。
 わかりましたと頷きながら、こぼれそうになるため息を必死で飲み込めば、やっぱりこちらの浮かない気持ちに気付いている様子の彼が、少しばかり雑な手つきでガシガシと頭を撫で回す。落ち込まなくて大丈夫だからと言ってくれる声は、ひどく穏やかで優しかった。

<終>

本編33話へ→

せっかく下さったリクエストに長いこと気づけずすみませんでした。リクエストありがとうございました!

 
 
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雷が怖いので プレイおまけ12

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 仰向けに寝た体勢で、M字に開いた足を胸に引きよせるように腰を持ち上げる。浮いた部分にはすかさず枕を押し込まれた。
 腿裏を抱える手をジリジリと下げていき、尻タブを掴んでグッと割り開く。注がれる視線をどうしたって感じ取ってしまうし、連動するようにアナルがヒクつくのもわかってしまう。
 アナルを見られることも、自分からその場所を晒すことも、今更そこまでの抵抗はない。だからここまではいい。でも。
「それで?」
 どうして欲しい? 見てればいいのか? と意地の悪い声が、おねだりはちゃんと口に出そうなと促してくる。ついでのように持ち上げた片足を掴まれて、さきほど散々喘がされた中でも特に感じた部分を狙って、レロっと舌が這っていく。
「ひぅっ」
 ビクッと体が跳ねて、晒したアナルもキュッと窄まり、それをしっかり指摘される。
「お尻の穴をヒクヒクさせて可愛いね。ここは早く舐めて欲しがってるのに、まだ上手におねだり出来ないみたいだから、やっぱりもう少し焦らしてあげようか」
 今度は軽く歯を立てられて、再度体を跳ねさせながら甘く声を上げてしまえば、唇が次の場所を狙って移動していく。三箇所ほど柔く噛まれればもう充分だった。
「も、やだ。こっち、こっちが、いい」
「こっちって?」
「お尻の、アナ」
「お尻の穴をどうして欲しい?」
「舐めて、欲しい」
 アニリングスを自らねだるのは初めてだ。回数だって、フェラチオに比べたら格段に少ない。だからそれを口に出すだけでもかなりいっぱいいっぱいなのに。
「舐めて欲しいなら、もっと上手におねだりしてごらん。教えてあげたんだから、出来るだろ?」
 そう。言うべき言葉は教えられている。そして、言えなければ言えるようになるまで、もっともっとグズグズに焦らされて追い詰めらる事も、経験的にわかっている。
 理性を残したまま口にするには抵抗感がやや強いけれど、なりふり構わず口に出来るほど焦らされるのと比べたら、どう考えても前者がマシだ。覚悟を決めて、尻タブを掴む手に力を込める。もう一度グッと左右に割り開いて、彼にアナルを差し出しながら口を開いた。
「お尻の、アナ、柔らかくなるまでペロペロして。あなたのおっきなおちんちん、入るように、舌でほじってグジュグジュに、拡げて」
 よく言えましたの機嫌が良さそうな声と共に、その場所へ彼の頭が寄せられる。熱い舌が、触れる。
「あ、あああ、ぁああ」
 悲鳴にも似た声を張り上げながら、与えられる快感を貪り尽くす。以前彼にそこを舐められる刺激だけで吐精しているので、すっかりそのつもりでいた。やっとイかせて貰えるのだと、思っていた。
「なんでっ、なんでぇ」
 もうイクって所で彼の片手に張りつめたペニスの根本をキツく握られ、混乱しながら喚いてしまった。
「おねだりは、おちんちん入るように拡げて、だろ。舐めてイかせて、じゃない」
「そ、だけどぉ」
「イキたいなら、次のおねだりは?」
 甘やかな声に促されて、早く抱いてとお願いする。こんなにイかせて貰えないのは、今日は先に吐き出すのはダメって言ってたのと繋がっているんだろう。きっとちゃんと彼を受け入れてからじゃなきゃ、今日はイかせて貰えないのだ。
「も、イキたい。も、おちんちん、入れて。気持ちぃとこいっぱいズポズポして、早く、イかせてっっ」
「いい子だ」
 必死で言い募れば楽しげな顔が寄せられて、唇をチュッと軽く吸っていった。

続きました→

 
 
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雷が怖いので プレイおまけ11

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 正直に言ってご覧と、彼の声が頭の中に響いた。
「だっておしっこ、出ちゃう。それされたら、おしっこ我慢できなくなる、から、ダメ」
「そうだな。ホテルでお漏らしなんて、大変だよな」
 じゃあ頑張って我慢しような、という言葉に血の気が引いていく。
「う、うそ、でしょ?」
「どう思う?」
 肯定も否定もないまま、止まっていた指がまたクルリと先端を撫でた。
「あんっ」
 刺激が止められて油断していたせいで、盛大にビクッと体を竦ませながら、次の衝撃に備えてギュッと固く目を閉じる。
 どうしょう。どうしよう。と頭の中をどうしようがぐるぐると回った。我慢させるだけが目的ならいいけど、もしホテルで粗相させるのが目的だったらどうしよう。
「いい子。そのまま我慢して、我慢して、我慢できなくなったら教えるんだよ」
 我慢できなくなる前に止めてくれる気があるのだと信じて、必死で何度も頷いた。
 彼はもう一度いい子だと囁いて、今度は腕ではなく足首を掴んで持ち上げる。足だって執拗に舐められ吸われ甘噛されれば、同じようにゾワゾワが全身を駆け巡るのを知っている。期待だけでソワソワして、肌が粟立つ気配がした。
 ペニスの先端だけを意地悪に弄られながら、じっくりと片足ずつ責められ焦らされ、意識がバラバラになりそうだ。
「ひっ、ひぅ、ぁ、ぁあっ、や、やっ、も、さきっぽだけ、やぁあ」
 実際のところ、漏らしそうになるほどの刺激は殆ど与えられていない。そこを弄られているというのを忘れさせない程度に、次々溢れ出る先走りを確かめてでもいるように、合間合間にくるっと先端を撫でられていた。先端をくるくる動くのは人差し指だけで、他は支えるように柔く握っているだけなのがもどかしい。
「は、はやくっ、おちんちんギュってして、グチュグチュってしてよぉ」
 完全に泣き言だった。彼の手にペニスをもっと強く擦り付けたくて、腰を振りそうになるのを、片足を抱えた彼によって静かに抑え込まれている。
「まだダーメ。うんと焦らして欲しいんだろ?」
「も、じゅーぶん、だからぁ」
「肝心なとこまだ全然舐めてないし、今おちんちんグチュグチュにしたら、お前すぐイッちゃうだろうが」
 一回吐き出させてっていうのも、今日はダメだとさっき言われた。理由は知らないけど、今日はダメってはっきり言われたから、よほどのことがなければそれは覆らないだろう。
 第四土曜なんだからって言えば簡単に覆る可能性はあるんだけど。でもそんなの絶対に言いたくない。行為中にそれを言って、彼を自分の思い通りに動かすような事をしてしまったら、彼に少しでも何かを返したいと思った自分自身の気持ちを裏切ってしまう。
 舐められ焦らされ子供になりきる遊びがしたい。そうお願いしたのは自分自身だってことも、わかっていた。
「だって、だってぇ」
 自分が望んだことだってわかってはいるけど、でも、既に充分焦らされてて辛い事実も、依然として存在している。
「おちんちん早くちゃんといじってってねだるお前は可愛いけど、もっともっとグズグズにして、もっともっとイヤラシいおねだり、させてみたいね」
「するっ、するから。も、できる、から」
 藁にもすがる思いで、どんなおねだりをすればいいのと泣きついた。

続きました→

 
 
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雷が怖いので プレイおまけ10

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 剃り残しチェックついでにシャワーを浴びるという彼に、先に部屋へ戻るようにと言われてベッドに腰掛け待つことおよそ十分。お待たせと言って戻ってきた彼に、優しいキスをされながらベッドの上に押し倒された。
 少しずつキスが深くなって、彼の大きな手がバスローブの隙間から入り込んで、肌の上をさらりと撫で滑っていく。さわさわと柔らかなタッチだけれど、多くの毛を剃り落とした部位は執拗に、何度も手の平も指先も行き来する。
 それだけでも気持ちが良くて、うっとりと吐き出す息も、彼のキスと混ざって溶けていくようだ。
 一通り肌の上を滑った手が、ここが最後とでも言うように、開かせた足の間に入り込んで尻の谷間とアナル周りを撫で擽った。
「んっ、んんっ……」
 ビクビクと体が震えてしまうけれど、見越したように深く深く口付けられていて呻くことしか出来ない。深い口付けで頭の中は霞みかけているのに、期待でアナルがヒクついているのがわかる。指先が入ってくる気配なんて欠片もないし、ただの確認作業だともわかっているのに、わかっているからこそ焦らされて体が熱を上げていく。
「どこもかしこもツルツルすべすべの、可愛い体になってるな」
 満足気な声にホッとしながら、ようやく開放された口で大きく何度も息を吸った。そうしている間に、肌蹴て乱れたバスローブを脱がされてしまう。
「剃ったところを舐められながら、うんと焦らして欲しいんだっけ?」
 フフッと漏れた笑いにゾクゾクする。はい、と返す声が微かに震えてしまったのは、きっと期待だった。
「エッチで可愛い悪い子だね。じゃあ、自分からうんとイヤラシくて可愛らしいおねだりが出来るまで、たっぷり焦らしてやろうな」
 気持ちイイことを覚えた体がどこまで我慢できるか楽しみだと言いながら、右腕を取られて持ち上げられる。晒された脇の下に彼の頭が近づく気配だけで、全身をさざなみのような快感が包んでいく。
「ふ、……ぁ……ぁあ……あんっ」
 舌がゾロリと肌を這う。脇の窪みを抉るように舌が穿って、時折吸い付かれて、引っ張られた肌を柔く唇で食まれたり、歯で甘噛される。大きく喘いでしまうほどの鋭い快感は走らないけれど、ずっと大小様々なゾワゾワが体中を巡っているから、戦慄き肌も粟立ち続けている。
 もちろん、右が終われば次は左だ。
 時折口を離した彼に、可愛い声だと言われるたびに、漏らす声が甘ったれていくのはもちろん自覚していた。体中を巡るゾワゾワが徐々に腰に集まって、ペニスが張り詰め先走りを零していることも、言われるまでもなくわかっている。
「ツルツルの脇の下舐められて、子供が甘えるみたいな可愛い声漏らしてるくせに、おちんちんは凄いことになってるな」
「ヒャうっ」
 からかうみたいに先走りを零す先端を指先でチロッと撫でられて、咄嗟に上げてしまった声はビックリするほど高音で、彼は楽しげに笑いながら今のは凄く可愛い声だったと言った。
 可愛い可愛い子供みたいと繰り返されて、仕草も声も、彼によって幼く変えられていく。
「このままもっと可愛くなろうな」
 言いながら、彼の指先がまたペニスの先端に触れた。先走りを掬い取り、その滑りを使って塗り広げるように、先端をくるくると撫でてくるから慌ててしまう。
「ぁ、あっ、ダメっ、それダメぇ」
 すっかり甘ったれた声を発しながらイヤイヤと首を振ればすぐに指は止まったけれど、意地の悪い声が何がダメかと聞いてくる。わかっているくせに。つまりは言わせたいのだ。

続きました→

 
 
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