今更嫌いになれないこと知ってるくせに30

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 そうさせるつもりで触れている。だからいくらでも、何度でも、イけば良い。
 言えば涙目のまま、ヤダよとやはり力ない声が訴える。嫌だと言われてしまうと、ヤダって言ったのにと泣かれた夏の日を思い出してしまって、このまま性急に快楽を引き出してしまえと思う気持ちが鈍る。
「なにが嫌だって?」
「今日は、にーちゃんも、一緒にイッてよ」
「もちろん、最終的にはそのつもりだけど?」
「最終的には、じゃなくてさ。俺ばっかり気持ちよくなってイかされるの、ヤダ。後、俺だけ脱ぐのとかもヤダから」
「あー……なら、俺のも触るか?」
 お前が俺を気持ちよくして? と誘えば、いいの? と問い返す顔は一転して好奇心と興奮に包まれていた。
「いいよ。じゃあまぁ、取り敢えず脱いじまうか」
 言いながら、既に腹の上まで捲り上がった相手の服に手をかける。
「にーちゃんも?」
 体を浮かせて脱がせやすいように協力してくれつつも、まだ不安げに聞いてくるから、もちろんと頷きながら脱がせた服をベッド脇に落とした。
「お前が脱がす?」
 自分の服に手をかけながら誘えば、やはり、いいの? と問い返しながらも腕が伸びてくる。そうして交互に服を脱がせあってから、裸で向かい合うように横になった。
 胸が触れ合いそうな程にくっついて、キスを繰り返しながら互いに相手のペニスを握って扱き合う。経験差があるのでどうしたって相手ばかりが喘ぎがちではあったが、下手でゴメンと謝られながら、それでも一緒にイッて欲しいのだと望まれれば、それを無下に出来るはずもない。
 こちらのタイミングに合わせて貰うために、相手の熱を極めてしまわない程度にゆるく煽り続ける羽目になってしまったので、途中から力の入らなくなってしまった甥っ子の手はそこに触れているだけの存在だ。なので最後は、互いに刺激しあうというよりはこちらが一方的に2本のペニスを握って擦るような形で終わったが、それでもほぼ同時に達したことで、相手は随分と満足気で嬉しそうだった。
 良かったと思う反面、こんな所で満足されきったら困るという気持ちにもなる。
 引き寄せてぎゅうと抱きしめて、腰から回した手で尾てい骨の辺りからそのすぐ下の臀列上部に指先をすべらせる。尻肉を割って指先を奥へ伸ばすことはしなくても、続く行為を充分に想像できるだろう。
「一緒にイけて満足そうだけど、ここで終わりとは思ってないよな?」
「うん」
 すぐに肯定する声が返って、内心ではかなり安堵していた。
「さすがに今日はお前の中に入るまで止める気ないけど、お前の覚悟は? 出来てる?」
「当たり前だろ」
 胸を押されて抱きしめていた腕を緩めれば、そのまま少しだけ体が離れ、真剣な顔が見つめてくる。
「にーちゃんこそ、まだ早いとか言って途中でやっぱやめたはナシにしてよ?」
「しないよ。姉さんの差金で相当焦らされた分、歯止めがきく理性なんて残ってないな」
「半分以上は俺の意志だけどね」
「知ってる。俺が焦らされてるの、楽しかったか?」
「楽しくはなかったけど、嬉しくはあったかな。今もちょっと余裕ない感じが、嬉しいなって思ってる」
 ゴメンねと謝られて、何がと問い返したら、躊躇いと羞恥を混ぜながらふにゃりと笑った。
「俺に手出すの、卒業まで待ってくれてありがとう。待たせてゴメンなさい。でももう俺も、多分大丈夫だと思うから」
 言い方が少し引っかかる。高校生のうちは節度ある関係を、というだけで待たされていたわけではないのだろうか?
「大丈夫って、何か問題があったのか?」
 しかも多分と付いているから、もし今現在も大丈夫ではない可能性があるとしたら、それが気にかかるのは当然だった。
「問題っていうか、自分で3本入れられるようになったから……」
 その言葉の意味を理解するまでに若干の時間が必要だった。
 要するに、指2本がキツくて気持ちよくなれなかった状態から自己拡張していた、という話らしい。
 思わずマジマジと見つめてしまえば、目に見えて顔を赤くした後、少しばかり離れていた体をすり寄せて、隠れるように俯き額を肩に押し当ててくる。
「あ、あのさ…、だからさ……」
 隠れながらも躊躇いがちに口ごもるその先を、言っていいよという気持ちを込めながらそっと促がした。
「うん。なに?」
「一緒に、キモチク、なれると思う」
 破壊力抜群の誘い文句だと思いながら、先ほどのように腰から手を回して、今度はさっきよりもより深い位置へ指先を伸ばす。
「ふ…ぁっ……」
 乾いた指先を押し当てて、くすぐるように軽く揺すれば、ヒクヒクと蠢き誘うように吸い付いてくる。
「指3本、自分で弄って気持ち良くイケる?」
「前も弄れば」
「そっか」
「でもにーちゃんにされたら、またお尻だけでイけちゃうかも……?」
 不安げに揺れる口調からは、それを期待されているのかどうかはわからなかった。
「そうされたい?」
「……わ、かんない。まだ少し、それは怖い、気もする」
 わかったと伝えて、一度体を起こす。
「無理させるつもりはないし、ちゃんと一緒に、気持ち良くなろうな」
 言いながら、横になったままの甥っ子の頭をくしゃくしゃと、いささか乱雑に撫でてやる。髪を乱されながらも、甥っ子は安堵の表情で嬉しそうに頷いて見せた。

続きました→

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