スライムローションで兜合わせ

スライム+聖水=ローションの続きです。

 人の両手を溶けたスライムで塞いでおいて、あっさりこちらのズボンを引きずり落とした相手は、ちょうど子供と大人の中間って感じなんて笑いながら、剥き出しのちんこに無造作に手を伸ばしてくる。
 彼の手がソレに触れるのは初めてではなくて、キモチイイを期待したソコは何度か軽く扱かれただけで、あっという間に硬く張り詰めていく。
「はっや。お前、ちゃんと自分で抜いてんの?」
「してるよっ」
「ふーん? てことは、お前も結構期待してんじゃないの?」
「そりゃ、……」
 だって本当に久しぶりだ。いいことも悪いことも一緒に楽しんで、アレコレたくさん教えてくれた、笑顔が柔らかで綺麗な年上のこの彼を、どれだけ慕っていたと思っているんだ。薬師の見習いをすると言ってこの町を出ていった後、どれだけ寂しい思いをしたと思っているんだ。
「手、ヌルヌルしてるだけでも興奮してきた?」
 おっかなびっくりではあるものの、言われた通り手をすり合わせてスライムを温めていたけれど、そのヌルヌルが気持ちいいなんてとても思えそうにない。彼のことは信じているから、危険なものではないのだろうけれど、それでもやっぱりなんだか得体が知れなくて怖い。
「ちがっ。てかこれホント、気持ち悪いんだけど!」
「そう? その手でちんこ握って扱いたら気持ちよさそうって思わない? てか興奮しない?」
「思わないよっ。てか怖いって」
「怖いって何が?」
「これ、本当にちんこ塗ったりして、平気なもんなの?」
「平気じゃないようなもの、お前に渡すと思ってんの?」
「それは、思ってない、けど……」
「じゃあ、一緒にする? 先に、俺のちんこにそれ塗りつけていいよ。で、平気そうだな、気持ちよさそうだなって思えたら、自分のちんこにもそれ塗りなよ」
「え、いいの?」
 何そんな驚いてんのと言いながら、相手はあっさり自分のズボンも下着ごと引きずり落として、下半身をむき出しにした。しかも、少し考える素振りを見せたあと、シャツ類も全て脱いで丸裸になる。
 昔は見慣れたものだったけれど、久しく見ていなかった彼の体は、相変わらず肌が白くて、でも適度な筋肉で引き締まっていて、なんだかキラキラと眩しい。ドキドキして、でも目が離せない。
「ちょ、なんで、裸?」
「シャツの裾にスライム付くのやだなって思って」
「自分だけズルい。だったら俺のも脱がしてよっ」
「お前はその手でシャツ脱ぐと結局シャツ汚しそうだし、俺が汚れないように捲っててやろうって思ってる。てわけで、ほら、その手のヌルヌル、俺のちんこに塗りつけて?」
 言われて、なるべく視線を逸らしていた相手の股間をとうとう凝視した。
 既に緩く立ち上がっているソレは、しっかり皮のムケた大人ちんこだ。触るのは初めてではないのだけれど、でも触れていいよと言われる時はいつだって凄く緊張するし、興奮もする。彼の指はもうこちらのちんこは弄っていないのに、彼のちんこを見ているだけで、ますますギンギンに張り詰めていくのがわかる。
 それに気づかれてからかわれる前に、さっさと彼のちんこに手を伸ばした。せめて、彼が気持ちよさそうに喘ぐから、こちらも興奮したって言えるように。
「ふっ……んっ、」
 ヌルヌルの手でそっと握っただけで、聞いたこともないような甘やかな吐息がこぼれ落ちてビックリする。
「なに驚いてんの。ホント、このヌルヌルめちゃくちゃ気持ちいいいんだって。ほら、固まってないで、手、動かしてよ」
 促されるままゆっくりと手の中のちんこを、ヌルヌルと扱いていく。両手ともヌルヌルなので、片手で竿を扱き、もう片手はやわやわと玉をもんでやった。
「ぁ、……ぁっ、……ぃぃっ……ヌルヌルももちろんいいんだけど、それを人の手でってのが、ホント、凄い、イイ」
「え、このヌルヌル使って、人にしてもらったこと、ないの?」
「え、ないよ。というか、俺のちんこ触ったことある他人なんて、お前以外いないよ」
「ちょ、……とぉおおお」
「ちょ、なんなんだよ。あんま大声上げるなって」
 なんなのこの人。そんなこと言われたら期待しそうだ。彼の中ではまだまだ自分は幼い子供なのかもしれないけど、だからこんな風に少しエッチな新しい遊びを気軽に教えてくれるんだろうけれど、彼を慕う気持ちが何かをわからないほど、もう子供ではないのに。
「それより、お前も自分の握って扱いてみなって。俺がこんな気持ちよさそうにしてんの見たら、もう、怖いなんて思わないだろ?」
 チラリと視線を下に寄越した相手は、ふふっと笑って、興奮しまくってるじゃんと続けた。興奮してるのはヌルヌルへの期待ではないけれど、もちろんそれを口にするはずもなく、言われた通り玉を弄っていた手を離して自分のちんこを握って扱く。
「うぁ……」
「な、凄いだろ?」
 初めての感触と快感の衝撃に、驚き混じりの吐息を漏らせば、相手は酷く満足げでどこか自慢げだ。
「これは、確かに、ちょっと……てか、こんなの、すぐイッちゃいそうなんだけどっ」
「俺を置いてきぼりにして先にイッたら許さないけど?」
「もー、ホント、どうしてそういうこと言うの。だったらもっと気持ちよくなるまで、俺に自分も弄れとか言わないでよっ」
「だって早く弄ってみて欲しかったから、あっ、ぁあ、おまっ」
 さっさとイキたくなってもらわないと困ると、相手のちんこを少し乱暴なくらい扱き立てれば、慌てたように相手がこちらにしがみついてくる。
「ん、んんっっ、んんんっ」
 肩の辺りのシャツを噛んで、どうやら漏れ出る声を抑えているらしい。少し苦しそうでもあるけれど、それよりもずっとずっと気持ちよさそうだったから、激しく擦り立ててもヌルヌルのお陰で痛いなんてことはないようだ。
 相手の体が近づいてきたので、自分も腰を少し突き出し、二人分のちんこを一緒くたに握って擦り立てることにした。そうすれば、あいた片手で相手をもっと刺激してやれる。自分だけ先にイカないように、相手にもっともっと気持ちよくなって貰わないと。
 ただ、同時に握るということは、自分のちんこと彼のちんこが擦れ合うということで、それを意識するだけでも、こっちはどんどん興奮が増してしまう。これはさっさと彼をイカせないと本当にヤバイ。なんてことを思っていたのに。
「ぁ、あ、バカ、お前の、ちんこ擦れて、ああっ、バカっ、気持ちぃ、お前のちんこ、ぁああ」
 噛んでいたシャツを放したらしい相手が、耳元でこちらを詰りながら、あっさりと甘やかに上り詰めていくから。追いかけるようにこちらも上り詰めながら、これってもしかして期待してもいいんじゃないか、なんてことを思ってしまった。

 
 
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兄弟に欲情しています(目次)

キャラ名ありません。全9話。
2歳差の兄弟でセックスは弟が抱く側です。
精通後ずっと弟をオカズにオナニーしている兄と、そんな兄のオナニーをオカズに抜いてた弟が、オナニーしたりアナニーしたり相互オナニーの末、セックスまで経験しちゃう話。セックスよりもオナニー・アナニーがメインな感じ。
視点は兄→弟→兄→弟→兄と移動します。
どちらの視点でも恋愛感情にはあえてほとんど触れていませんが、兄の方は後ろめたい気持ちがチラチラとこぼれています。
兄は好きを自覚するのが怖くて目を逸らしてるようなイメージ。弟は赤裸々に求められているので、今はまだ単純に浮かれてるようなイメージで書いてます。
いつか兄が自分の気持ちに目を逸らせなくなった時、兄は弟から逃げていくと思うので、その時に弟がどうするのか、慌てて追いかけるのか、そもそも逃さないのか、そんな彼らの未来をアレコレ想像するのが楽しいです(余談)

下記タイトルは投稿時に付けたものそのままです。
性的な内容が含まれないものがないので、タイトル横に(R-18)の記載はしていませんが全話R-18です。タイトルに「弟」が付く場合は兄視点、「兄」が付く場合は弟視点です。

1話 ショタ/弟に欲情しています
2話 兄に欲情しています
3話 弟に欲情しています2
4話 兄に欲情しています2−1
5話 兄に欲情しています2−2
6話 弟に欲情されています1
7話 弟に欲情されています2
8話 弟に欲情されています3
9話 弟に欲情されています4

 
 
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童貞が二人 4

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 腸内をかき混ぜられる感覚も、本来出て行くばかりのその場所を逆流してくる質量も、なかなか気持ちが良いとは思えない。ここじゃね? と言われながらグリグリされた前立腺らしき場所は、気持ち良いどころかむしろ痛い感じで不快だった。
 正直に痛いと言ったので、そこを執拗に弄られることはなかったが、相手もかなり諦め悪くローションを継ぎ足しながら延々と弄り続けている。
 指の埋まる入口の周りを撫でられれば、先ほどと同じように声を上げてしまうけれど、声を上げることも自分の意志でなく身を竦ませてしまうのも、正直疲れるばかりな気がしてしんどい。そんなこちらの疲れた様子に気付いたのか、いつの間にか、そこを撫でてついでのように喘がせる行為はされなくなった。ホッとしたしありがたかった。
 しかしそうすると、本当に、気持ちイイがない。ローションの滑りがあるから、そこまでの痛みはないのが唯一の救いだろうか。
「お前さぁ、実は結構飽きてない?」
 こちらが全く乗り気じゃないことにはとっくに気付いていただろうに、ようやくそれを口に出すということは、そろそろ相手も諦めがついてきたのかもしれない。
「まぁ、割と?」
「こっちは一生懸命だってのにひっど」
「だって気持ちくない」
「けっこう拡がったと思うけど、やっぱまだ怖い?」
「………怖い」
「嘘つき」
 躊躇いつつも怖いと返したら、口を尖らせ拗ねた顔で否定されてしまった。
「じゃあ、お前だけ気持ちよくなるの、ズルい」
 仕方がないので本心の方を告げれば、相手は笑いたいのか困りたいのかなんとも言えない顔をした後でがっくりと肩を落とす。
「あーうん、確かに。今突っ込んだら、多分俺だけ気持ち良くなるわ」
「ほらみろ」
「あーじゃあどうすっかなぁ。取り敢えず抜きっこに移行してみる?」
 頷きながらホッとして体の力を抜いたら、体に埋めた指をそのままに相手の体がグッと近寄ってきた。
「えっ、えっ?」
「俺も隣に横になるから、ちょっと協力して」
「待て待て待て。このまま?」
「そう、このまま」
「指、抜かないのかよ」
「せっかく拡げたのにもったいないだろ」
 もったいないってなんだそれ。
 しかしあわあわしている間にも、相手は人の足を持ち上げたり下ろしたりと好き勝手して、ゆっくりと体勢を入れ替えていく。
「はい、これでよし」
「ヨシじゃないだろ」
 横向きに寝て向かい合うのは確かに抜き合うときにする体勢だけど、足の間に相手の腕が挟まっていて、更にはアナルに指が入っているなんて状況、頭も気持ちも追いつかない。なのに相手はさっそくチュッチュとキスを繰り返してくる。
「顔近いのやっぱいいな」
 ふにゃんと頬の緩んだ顔は満足気だ。
「いやあの、ちょっと」
「俺今日片手しか使えないから、お前が積極的に頑張ってな」
「人の話を聞け」
「だって俺まだ、お前と繋がるの諦めたわけじゃないから」
 でもお前も一緒に気持ちよくなれないのはフェアじゃないしと続いたから、これはもしかすると、抜き合い気分で互いのを擦りあって、こちらが感じ始めたら突っ込むからなって宣言なのか?
 しかしそれを確認する時間はなかった。軽いキスが深いものへと代わっていき、それと同時に、気持ちが伴わずに萎え気味だったペニスを相手の手が包んできたからだ。
 自分ばかりがされるわけにはと、こちらとは対象的に、既にがっちり張り詰めて先走りを零す相手のペニスに手を伸ばした。
 あ、これ、先に相手がイッたら突っ込まれるの回避じゃないか?
 そんな思考で一生懸命に相手のを握って擦れば、相手の体がビクンと跳ねるのがわかる。状況のまずさに相手も気付いたのかもしれない。
 知らずニヤリと口元を歪ませたら、触れていた唇が離れていく。
「なぁお前、わかってる?」
「何が?」
「俺をイかせないほうが、突っ込まれた後、多分楽だよ?」
 んん? どういう意味だ?
 そんな疑問は顔に出たらしい。
「今の状態なら突っ込んだら多分すぐ終わり。でも二発目ともなると、突っ込んだ後が長くなるかも?」
 ああ、そういう話。
「って、お前、何が何でも突っ込んでやるってことか、それ」
「だってもう怖くはないんだろ」
 お前の中に入りたいよと熱い息が囁いて、再度唇が塞がれた。

続きました→

 
 
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童貞が二人 3

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 左手をそれぞれ相手の肩に置いて支えあい、ローションまみれの右手で相手のアナルを弄る。取り敢えずでゆっくりと、少しずつ押しこむように埋められた中指に痛みはない。同じように中指を埋めた相手も、特に痛みは感じていないようだ。
 まぁ普段出てくるものの太さを考えたら、指一本くらいなら、そんなものなのかもしれない。
 始めは相手の出方を探るように、弄られているという感覚と、相手を弄っているという感覚に差があったのだが、その差はだんだんと縮まっている気がする。相手のその場所がキュッと閉まるのとほぼ同時に、自分も相手の指を締め付けてしまうから、まるで自分で自分のアナルを弄っているような気分になってくる。
 なんだか混乱してきた。更にはクチュクチュと湿った音と、互いに吐き出す熱い息の音とが頭の中に響いて、混乱がますます加速していく。
 今のところ、弄られている場所に気持ち良さはない。むしろキュウキュウと吸い付くように締め付けられる指のほうが、断然気持ち良いと思う。
 ここに突っ込んだら絶対キモチイイ。
 そう思ってしまったら、ペニスが反応して固くなっていくのがわかる。ふと視線を落とせば、相手のペニスも当たり前のように上を向いていた。
「どう? きもちくなって来た?」
 視線を落とした事に気付いた相手から言葉が掛かる。
「気持ちぃのはどっちかって言ったら指」
 正直に言えば、わかるーと言って笑われた。
「穴はやっぱ微妙だな」
 言えばやっぱり、だなぁと肯定が返ってきた。これ、決着つくのか?
「でも思ったより痛くはない、かな。ちょい拡げる方向に行ってみていい?」
「あ? ん、うん」
 混乱しながらの会話に、ぼんやりと決着つかなそうとか思っていたせいで、思わず頷いてしまった事を後悔したのはその直後だった。
「ちょっ、待って待って待って」
「痛い?」
 痛くない。というかまだ、二本目は入って来たといえるほどの侵入を果たしていない。
 でも痛くないけどなんか変だ。いや元々その場所を弄られるのは変で妙って感じだったけど、埋まっていない他の指先でクッと拡げるようにシワをのばされて、既に埋まっている指に沿って侵入して来ようとするもう一本が肌に触れた瞬間、ゾワリと鳥肌が立って力が抜けそうになった。
 どう表現していいかわからず、痛くはないという意味もあって取り敢えず首を振ってみる。相手はやはり意味がわからないと言いたげな顔をして、あろうことか入れようとしていた二本目で、入口を優しく撫でてきた。
「んぁぁぁああっ」
「えええっっ!?」
 相手が驚きで声を上げたが、自分自身驚きまくりだし、何が起きたのかもわからない。
「んあぁっ、ちょっ」
 確かめるように再度添えられた指を動かされ、相手の肩を掴む左手にギュウと力を込めてしまった。
「あ、ちょっとわかった、かも」
 これだろ? と言った相手は、こちらの肩へ置いていた左手を外して股間に差し込んでくると、既に埋まった中指の周りをクルリと撫でたようだった。
「んんんんんっっ」
 咄嗟に口を閉じたけれど、盛大に感じてしまったことは隠しようがない。肌は粟立ちっぱなしだし、体の力はかなり抜けかけているし、目に涙が浮かび始めたことも自覚できている。
「あーごめんごめん。予想以上だった」
 差し込まれていた左手が去っていき、宥めるように目尻に相手の唇が落ちた。
「お前もしてみる?」
 同じ風になるかわかんないけど、と続いた言葉に首を横に振る。やってみたくないわけじゃない。ただ、今の状態ではそれどころじゃないというだけだ。
「むり……」
「それは感じちゃったからギブアップ、て事でいい?」
「やだ」
「おおおおい。なんでだよ」
 感じたよね? と言う問いかけは取り敢えず無視だ。
「だって中、良くなったわけじゃない」
「それは屁理屈に近い気が……というか、そもそもお前、続けられそうにないよな?」
 その通り。と認めてしまうのが悔しくて睨みつければ、相手は少し困ったような顔をしつつも、隠し切れない笑いでじわじわと表情を変えていく。
「負けず嫌いかっわいい! けどさ、今日の所は諦めて俺に任せない? 指でされんの、痛くなかっただろ?」
「入れたの指一本だけだろ。てか怖いって」
 指一本とペニスじゃどれだけ質量に差があると思ってんだ。
「いやいやいや。いきなり突っ込むとかしないから。まだまだちゃんとじっくり慣らすって」
「……怖い」
「えー……じゃあ、俺がそろそろ入れられそうってくらいまで慣らした後も怖かったら、そこで止める。いつもみたいに抜きっこしよ。でも怖くなくなってたらそのまま合体」
 それでどうよと言う提案に渋々頷いた。言ったことを反故にして、むりやり突っ込んできたりはしないだろう、と思えるくらいの信頼はしている。
「じゃ、取り敢えず、俺の中の指はそろそろ抜いて欲しいかな」
 体勢的にもきつそうだし横になろうよという優しい誘惑に再度頷いて、相手の中に埋めていた指をゆっくりと引き抜いた。

続きました→

 
 
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童貞が二人 2

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 ジャンケンで負けた方から順に、腸内を綺麗にするミッションをこなし、もしもを考えて数枚のバスタオルを敷き詰めたベッドに、裸で上がって向かい合う。
 互いのをこすり合うなら、向かい合って座った状態でもっと体を近づけるか、ピタリと寄り添うように横になるかのどちらかが多い。しかし同時に相手のアナル弄るってどうすんだこれ。
「シックスナイン、とかそういう感じでやるのか?」
「まぁそれもありだよな。というかそっちのが楽そうではあるんだけど」
 ということは、別の方法でって事だよな。と思いつつ、語尾を拾って続きを促す。
「けど、何?」
「顔、見れなくなるの、寂しくない?」
 気持ち盛り上がったらキスしたいしと続ける相手は、はっきり言ってキス魔だ。
「お前、本当、キス好きだもんな」
 相手は肯定も否定もなく、ふふっと柔らかで楽しげな微笑みを漏らしただけだった。優しい顔なのに、イヤラシイ気配がはっきりと混ざりこんでいるから、ああこれもうスイッチ入った後かと思った。
 もう興奮できてるってのは、正直羨ましくもある。未知な世界へのチャレンジに、興味はありつつもやはり腰が引けているのは否めない。いやだって、中洗うってだけでも、自分で自分に浣腸するとか、精神的にけっこう色々削られた気がするし。
「で、お前的にはどうしたいの?」
「んーとさ、やっぱり向かい合ってしたいから、というのを考えると、こう?」
 言いながら両足の間を軽く開いた膝立ちになる。その体勢のまま、お前もやってと言われたので、相手の正面近くで同じ姿をとった。
「で、ローションを互いの手に垂らす」
 近くに転がるローションを取り上げて、それを開いた右手にたっぷり垂らした後、やっぱりお前もと言われて、倣うように右手を差し出す。そして手の平にたっぷりのローションを受け取った。多すぎて今にも手の平からこぼれてしまいそうだ。
「ちょっ、多すぎ多すぎ」
「少ないより良いだろ。下落ちてもバスタオルあるし気にすんなって」
 ほらやってみよと促されて、相手の足の間にローションの乗った右手を差し入れた。同時に相手の右手が伸びてこないとこを見ると、どうやら先に犠牲になってくれる気で居るらしい。
「んぎゃっ! 冷たっ」
 目的の場所に触れる前から、相手は思いっきり肩を竦めてしまった。更に気持ちワリィ~と情けない声が続いて、相手の眉尻が少し下がる。
「ええええマジか。どうすればいい?」
「や、いいよ。続けて」
「いや、でも」
「大丈夫大丈夫。ビックリしただけだから」
 若干無理の滲んだ声ながらも、再度続けてと言われていしまえば従うしかない。おずおずと指を伸ばして、まずは人差し指の腹をその場所へピタリと押し当てた。
「んぅっ」
 小さく呻いて、やはり肩を竦ませる。さすがにその指を動かしてしまうのはフェアじゃないので、相手が落ち着くのを待つしかない。
 やがて一つ息を吐いて、やや俯きがちだった顔を上げる。その顔は悪戯っぽく笑っていたから、ああこれは相当の覚悟が必要なんじゃないかと不安になった。
「次、お前の番な」
「今、ど、どんな感じ……?」
「そんなの、すぐにお前も体験できるって」
「それが怖いから聞いてるんだろ!」
「だいじょぶダイジョブ。ちょーっとゾワゾワゾワ~ってなるだけ」
「お前思いっきり気持ちワリィって言ってたけど」
「慣れたら気持ちよくなるって」
 それあれだろ。どっかのサイトの受け売りだろ。だって読んだ記憶あるし。後、多分使いどころおかしいから。
 なんてことが頭の中をグルグルしている間に、相手の手が足の隙間に伸びてくる。触れられる前から、既に肌がゾワゾワとしている気がする。
 正直、相手の足の間に入れてる手を引き抜いて、すぐにも逃げ出したいくらい、ヤバイ気配しかない。
「ばーか。緊張しすぎ。そんなびびんなくても、大丈夫だってば」
 怖くなってギュウと目を閉じたら、顔の前に相手の気配を感じて軽く唇を塞がれる。それが何度か繰り返される間に、とうとう相手の濡れた手が股間の肌に触れた。
 思ったほど冷たさは感じなかったが、ローションのぬめりははっきりと感じ取れて、一瞬で鳥肌が立ってしまう。うわっと思う間に、つるりと滑った指先が、すぐにその場所へと到達した。
「うぅっっ」
 多分自分がしているのと同じように、指の腹で出口……ではなく入口となるべき部分を塞がれると、これはもう呻いて肩を竦めるしかない。
 しかし一度触れられてしまえば、確かに慣れるのも早かった。まだ全然、欠片も気持ちよくはないけど。
 一つ息を吐きだして、閉じていた目をそろりと開ければ、期待と興奮とが滲みまくりの顔が目の前にあった。
「お待たせ」
 思わずそんな言葉が出てしまったのは、相手の逸る気持ちに感化されたからかもしれない。
「ん、待ってた」
 小さく笑った後の、ちょっとずつ指を動かしてみてという相手の囁きが、スタートの合図になった。

続きました→

 
 
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一卵性双子で相互オナニー

 目の前の勃起ちんぽは自分の股間にぶら下がるものと形も大きさもほぼ変わらない。持ち主はお前のより数mmデカイと主張しているが、そんなのその日の体調や興奮具合や測り方で変わってしまう誤差の範囲だろう。
 そっと舌を伸ばして握ったソレの頭ににじむ僅かな雫をなめ取れば、んっと気持ちよさ気な吐息の後、己の股間にも同様の刺激が走った。同じように吐息を漏らしてから、もう一度舌を伸ばす。今度はもっとゆっくりと、張り出すカリの周りを舌先でくるりとなぞってやった。もちろんそれも、数テンポ遅れで同じように舌先を這わされる。
 ベッドに転がり互いに相手の股間に顔を埋めるようなこの状況では相手の顔は見えないが、にやにや笑う相手の顔が浮かんでしまってまったく意地が悪いと思う。
 今までは自分のほうが、相手を追うようになるべく同じことをやり返していたのだが、相手はどうやらその事実に最近気付いたようだった。
 所詮これはオナニーで、自分がされたいことを相手にしている。という前提から、相手がそうされたいのだと思ってそうしていた。
 理由を聞かれてそう答えたら、相手は少し嫌そうな顔で不公平だと言った。なんでもっと早く言わないんだと怒られて、今日は始める前に、相手が後を追うから自分がされたいことをしろと告げられてからスタートした。
 正直面倒くさい。
 嫌そうな顔も、怒ったのも、別にこちらを想っての言葉ではないのだ。今回の提案はこちらももっと積極的になれというワガママに近い。
 確かにきっかけを作ったのも行為に積極的なのも彼の方だ。一卵性の双子なのだから、互いのを扱きあうのもオナニーと一緒だと言うのが彼の主張で、それを熱弁しつつ取り敢えず試してみないかと誘われたのが最初だった。
 好奇心盛大で色々と試してみたい気持ちが強い相手に、物事へのこだわりや執着が薄めな自分が付き合い、共にそれなりの楽しみを見出す。なんてのはコレに限らずよくある事だ。
 相手に付き合うパターンが多くとも、自分たちの間に主従関係があるわけじゃない。気が向かないことにはちゃんとノーを突きつけるし、これだって嫌ならとっくに止めている。互いのを扱きあうどころか互いに舐め合うまでに発展しているが、これがただのオナニーだということに納得もしている。
 けれどそんなことは相手だってちゃんとわかっているのだ。
 不公平だ何だと言ってこちらを動かそうとするのは彼の手法の一つでしかなく、にやにや笑っているだろう顔が浮かんでしまうのは彼の好奇心が自分に向いている事がわかっているからで、意地が悪いと思うのは面倒くさいと思いつつも自分が彼の望むよう振る舞う事までわかられているからだ。
 口を開けて亀頭部分を咥え、軽く吸いながら舐めまわしつつ、竿部分を握った手を上下させる。
「んふっ……」
 楽しげな鼻息を漏らしつつ、すぐさま同じように追いかけてくる相手の機嫌は良さそうだが、内心ばーかと罵ってやった。
 相手に言われるまま、自分がされたいことを素直に実行するわけがない。本能のままに自分が本当にしたいことやされたいことをしてしまったら、相手がドン引くのはわかりきっている。
 慣れた手順で、相手がされたいだろうことを予測してしているに過ぎないのだが、自分が彼の後追いをしていたことすら最近やっと気づいた相手が、それに気づくのはきっともっとずっと先のはずだ。
 何もかも分かり合っているようでも、そこはやはり自分と相手とは別の人格があり、言わば騙し合いをしている部分もある。これは自分のほうが多少有利な気がしているが、確たる自信があるわけではないから、知られたくないことは細心の注意を払って隠し通す。
 これはただのオナニーということを忘れてはいけない。
 それを肝に銘じつつ、喉の奥まで迎え入れて相手の性感を追い立てていく。

 
 
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