生きる喜びおすそ分け17

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 さっさと最終手段使ってくださいよと言えば、言うと思ったと笑われた。
「一応、張り切って気持ちよくなれそうな気も、ちょっとは、してます。俺が好きになったせいでとか、男の体抱かせて申し訳ないとか、思わなくていいって、言ってくれたから」
「そう? じゃあ続きするけどさ、君が君自身の価値をどう思ってようと、俺にとってはそうするだけの価値があると思ってる、ってことと、俺の価値を見極めて欲しいと思ってるってことは知ってて」
 ローションボトルに手を伸ばすから、本当に続きをしてくれるらしい。しかもとうとう、アナルの中を弄られるのだと思って、期待と興奮が増していくのがわかる。
「価値を、見極める?」
 相手の手元をじっと見つめてしまいながらも、口では会話を続けていく。相手も、こちらの視線や興奮に気づいてないわけがないのに、そこには何も触れずに平然と言葉を重ねてくる。
「俺が俺自身の価値をどう思ってようと、今現在、君が俺を好きって思ってくれてる事実を否定したくはないし、その想いを持ち続けて欲しいとも思ってるんだよ。本気で。だから俺は目一杯俺自身を盛って精一杯頑張るけど、俺が頑張れる限界を見せるから、その俺の価値を君が見極めて欲しい」
 次のデートで判断してって言ったよねと言われて思い出す。
「どれくらいの頻度で頑張ったら、俺が満足出来るかを?」
「うんそう。それ」
「年に一回か二回くらいなら、ってことは、最低でも半年分くらいはこの旅行中にしてくれるってことですよね。週一で半年だとしても、ざっと二十四回分……」
 なんの計算だと思いながら、自分で言ってて笑ってしまう。そんな数、どう考えたって絶対に無理だ。というか何を一回と計上するのかも謎すぎる。
「あれ? そういう計算しちゃう? じゃあイクときはちゃんとイクって言ってね。絶対途中で精子尽きちゃうし、出さないでイキ始めたら数えといてあげるから」
 どうやら相手はこちらがイク回数、という受け取り方をしたらしい。相手も笑っているから、本気で言ってるわけではないのかもしれないけれど、冗談で言っているようには見えないところが本気っぽいとも思わせる。
「本気っぽくて怖いんですけど」
「本気でチャレンジして欲しければやってみてもいいけどね。余計なこと考えられないくらいぐちゃぐちゃに感じたい、も同時に叶えてあげられそうだしさ」
 後ろ触るよの言葉とともに、ローションで濡れた手が足の間に伸ばされる。あちこち撫で擦られてキスを落とされていたばかりの先ほども、乾いた指先に撫で突付かれたりはしていたけれど、それもソワソワする羞恥と気持ちよさをくれたけれど、やはりローションの滑りがあると全然違う。
 アナルに押し当てた指をヌルヌルと滑らされると、ゾワゾワとした快感が背筋を抜けて、肌がぷつぷつと粟立っていく。
「ふぁあ……」
「さっきよりここも、期待してヒクヒクしてる。早く入れてって誘ってくれてるみたいだ」
 その通りだと肯定を返せばいいのか、そういうの言わないで下さいって照れて見せたほうがいいのか、なんて事を考えているうちに、中も触るよと言いながら、そこに触れている彼の指先に力がこもった。アナルが開いて、彼の指を飲み込んでいくのがわかる。
「んっ……」
「ここだよね」
 あっさり前立腺を捉えた指先が、クッとそこを押してきて息を詰めた。

続きました→

 
 
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