弟に欲情されています1

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 弟からの寝るよの挨拶は壁を二回ノック。こちらからの寝るよの挨拶は一回で、二回叩けば割合すぐに向こうからも叩き返される。この場合のコンコンはもちろんオヤスミなんて意味じゃない。その意味は、今から行くよ、だ。
 アナニーバレという二度目の妄想実現から先、自分一人での自慰行為は一切しなくなった。正確には、出来なくなった。なぜなら、受験は終わったんだからもう遠慮しないと言い切った弟に、抜きたくなったら絶対呼んでと言われているからだ。
 頑張れば週末までオナ禁だって可能かもしれないし、溜めまくった性欲を一気に爆発させるみたいな抜き合いも一回くらいはしてみてもいいけど、でもそれを毎週なんて体力のある弟はともかくこちらは疲れすぎてキツいし、親が出かけなかったらと思うとヤバイ想像しかできない。週末抜き合えなかったから今回はお互い個々に処理しようなんてのを弟が受け入れると思えないし、溜めまくった状態でむりやりに弄られたら、さすがの親も驚いて覗きに来るくらい盛大に喘ぎまくって乱れてしまうかもしれない。
 そう考えたら、抜きたい出したいって気持ちになった時には、我慢せずにしておいたほうがいいだろう。
 なお、絶対呼んでを律儀に守って壁を叩いて弟を呼ぶのは、弟の口から貞操帯だの射精管理だのと不穏な単語が漏れたからでもある。受験を盾に抜き合うのは親が家に居ない週末の昼間だけという条件を弟に飲ませ、だったらせめてオナニーは控えてという願いすら無理だと言い切って、弟相手の妄想オナニーを続けた結果、いっそ弟の居ない場所では勝手に抜けなくなればいいのに、というような発想になったらしい。
 こちらがいつか弟に抱かれる事を想定して、尻穴に指を突っ込んで弄って気持ちよくなってるその隣の部屋では、弟が兄のオナニーを強制的に禁止する方法を探したり、お願いだから貞操帯を外してイかせてとねだらせるような妄想でオナニーしていたなんて、驚きを通り越して不安になる。自分の妄想は弟に散々実現してもらっているので、こんなこと言えた義理じゃないのかもしれないが、さすがにそんな弟の妄想を実現されるのは嫌だと思ってしまう。
 バレなきゃいいでオナニーを続けるのもありだったけれど、バレた時がなんだか怖すぎるし、自分でアナニーするだけだとついつい弟に抱かれるための準備中だというのを忘れてしまうし、弟にアナルを弄られ拡げられながら抜いて貰うのはたまらなく気持ちがいいし、平日の夜に弟を自室に呼ぶ場合の問題は喘ぎすぎて親に気づかれる可能性があることくらいだった。
 いや、もちろんそこが最大の問題なんだけど。
 すべての発端が自分だという自覚はあった。まだ同じ部屋を使っていた頃、弟に気づかれているのをわかっていながら、弟をオカズにオナニーし続けた結果が今だというのもわかっている。
 もし親にバレたら、弟を巻き込んだのは自分だからと正直に言って、この家を出て行くことになるだろうと思っている。そうなったら、せっかく受かった大学だって、通えなくなるかもしれない。
 わかっているのにそんな危険を犯すのは、オナニーバレが怖いとか弟にしてもらうのが気持ちいいとか色々あるけれど、実のところ、親の出かけた週末の昼間に抜き合うのと、夜に暗くした部屋の中で抜き合うのとでは、弟の興奮の度合いが段違いだからだというのもかなり大きい。
 兄のオナニーを控えさせたくて、男性用貞操帯だの射精管理だのを検索しまくった辺りからして、多分、弟には若干サディスティックな傾向があるんだろう。親に気づかれたら困ると必死で声を抑えながら、それでも慣れた体が快楽に震えて絶頂してしまうこちらに、酷く興奮するらしい。
 自覚がどこまであるかはわからないし、親を気にせず好きなだけ気持ち良くなれる週末と、扱い自体はそんなに変わるわけではないのだけど。でも、されてるこちらからすれば、違いなんて一目瞭然だった。
 弟とこういう関係になった直後に部屋が別れて、ずっと親の居ない昼間ばかりに抜き合っていたから、アナニー現場に突入されるまで気づいていなかった。
 ノックもなく部屋のドアが開き、僅かな隙間から身を滑り込ませた後、また静かにドアが閉まっていく。
「おまたせ」
 やはり静かに近づいてきた弟が、ベッドに腰掛け待っていたこちらを、有無を言わさず押し倒してきながら笑う。兄貴ってホント我慢効かないよねなんて言いながら、楽しげに笑う顔は既に欲情にまみれていて、見つめられるとそれだけでゾワリとした期待と快感とが身の内を走った。

続きました→

 
 
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