解禁日 3

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 照れて動揺しつつも、逃げようとしたりこちらの手を拒絶したりはしない相手の服を脱がせて、そうそうこれこれこの感じと思いながらも思う存分その肌を撫で回す。
 相手がこういった行為に全く慣れていないのは当然で、さんざん繰り返した脳内シミュレーション的には、この反応こそが合致している。
 くすぐったさを耐える表情も、快感とまではいかなくても撫でられる気持ちよさに少しうっとりする表情も、たまに快感の芽のようなものに気付いて戸惑う姿も、全てがたまらなく可愛いと思う。可愛い可愛いと繰り返せば、可愛い言い過ぎと文句を言いながらも、照れと困惑の中に混ざる嬉しさがまったく隠せていない。それだって結局は可愛くてたまらなかった。
 好き好き言いながらあちこちキスを降らせて、たまに柔らかに吸い上げて軽く歯を立てる。歯を当てると小さく「あっ」と漏れる声とかすかに震える肌が楽しくてやめられない。
 そうやって散々いじりまわした後で、ようやく彼が自分で慣らしていたというアナルに指先を触れさせれば、安堵を含んだ吐息が泣きそうに震えた。
「ごめん。ちょっと焦らしすぎちゃった?」
 キュッと唇を噛んで首を振るしぐさが逆に肯定を示すようでいじらしい。閉じられた唇にチュッチュと軽いキスを何度か繰り返して、応じるようにゆるく解かれた唇の隙間をペロリと一舐めしてから顔を離した。
「声、聞きたいんだから唇噛まないで。ここ感じるなら、感じる姿もちゃんと見せて?」
 胸は慣らしてないからあまり感じないと言っていたのだから、慣らしたアナルは感じるのかも知れない。言いながら皺になって窄まるその場所を指の腹で何度も撫でた。
「ぁっ、ぁあ、んぁっ」
 確かに声色が変わって、歯を当てられて漏らしていた声に比べたら、格段に甘く蕩けている。ズクっと腰に響く声に、もともと勃っていたペニスがますます張って痛いくらいだった。
「ここ、今から慣らして拡げるけど、いいんだよな?」
 聞けば必死にうなずいた挙句、早くと口が動く。聞こえるほどの声量はなかったけれど、それでもちゃんと聞こえてしまった。
 たっぷりのローションを手に垂らしてから、再度触れた窄まりに、今度はゆっくりと指を一本挿入していく。
「んんんんっっ」
「辛い?」
「へ、……き。だから、……」
 やっぱり早くしてとは言えないようで口ごもってしまったが、それはきっと、やっとお前に触れるんだから思う存分触らせてと言ってしまったのを気にしているんだろう。高校卒業まではダメだと言い張っていた相手に対し、ヤりたいと言いながらもキスだけで我慢し続けた日々を、負い目に思っているのかもしれない。
 ヤりたいヤりたいと言っていたはずの相手が、いざベッドに入ったら突っ込むよりもまずは肌を撫で回したいんだなんて言い出して、困惑させたらしいのはもちろんわかっている。しかも、ヤりたい=突っ込みたいという即物的な受け止め方をされていたのは、きっと自分のせいだった。
 慣らしてあるとはいえ、そこだって自分にとっては初めて触れる場所なので、じっくりゆっくり堪能したい気持ちはある。でもわざわざ事前に慣らす真似をしていたくらい、相手だって自分を求めてくれていたのだし、こちらが満足行くまで存分に肌を撫で回すのに付き合ってくれたのだから、これ以上焦らすのはなんだか可哀想になってしまった。
「あのさ、俺もそろそろチンコ痛くなってるし、ちょっと急ぐけど、もし無理させたらちゃんと正直に言えよ?」
 言えばやっぱり必死に何度も頷いている。伸ばされた両腕に身を預けるように前傾すれば、肩を捕まれさらに相手へと引き寄せられた。
「なに?」
 耳元に口を寄せた相手に、何か言いたいことがあるのだろうと思って問いかける。
「俺も、早くお前と、繋がりたい。から、正直に無理なんて言うの無理。だけど、」
「だけど?」
「多分、無理なんてことはないから大丈夫」
 お前思ってた以上に優しく触ってくるから実はかなりビックリしてると、耳元で柔らかな笑いが弾けた。

続きました→

 
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