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何度か口に吐き出したあとは仰向けに寝転がって、ニンゲンがお腹の上でユルユルと腰を揺すった。当然ペニスはニンゲンのお腹の中で、キュウキュウと締め付け中に吐き出せと蠢く腸内は、やっぱりとてもキモチガイイ。
頭の中はグラグラするが、さすがにもう、気持ちよさに身を委ねて導かれるまま精を吐き出せばいいのだとわかっている。シーツを握って極力動かないように務めていれば、最初は肩を押さえていた力が消えた。
肩を押さえていた手はニンゲンのペニスを握って、腰を揺するのに合わせて扱き出す。
「ぁ、あっ、それ、きもちぃ」
気持ちよさそうに喘いでいたニンゲンが、ますます気持ち良さげに甘やかな声をあげた。だけでなく、腕を伸ばして傍らの男を捕まえる。
引き寄せて軽く顎を突き出し、どうやらキスをねだっているらしい。
「あ、あっ、んんっ、んっ」
あっさり応じた男はキスをしながら器用にペニスを扱き続けていて、ニンゲンの体がビクビクと戦慄いている。連動するように穴の締付けも増したから、こちらもますます気持ちがいい。
「ぁ、も、イクっ、いきそぉ」
そんな声が漏れきこえて、腰の動きが激しくなっていくから、こちらももう持ちそうにない。
「はぁ……も、出そう」
一応の申告はどうやらしっかり聞き取られたらしく、チラリと視線を落としてきた男に頷かれて精を放った。
「あぁぁっっ」
「ううっ」
腹の中でも吐き出された熱を感じるのだろうか。こちらが吐き出すと同時に搾り取らんとばかりにギュウウと強い締付けが起きたが、その後はふわっと弛緩する。
多分ほぼほぼ同時に果てたのだ。果てた後も弄られ続けるとさすがにじっとしてられないだろうから、同時に果てられるように調整してくれたのかもしれない。
まだ体は繋がったままだけれど、このまましばらく休憩するのだろうか。ニンゲンが動きを止めているので、こちらも小さく息を吐いて体から力を抜いたのだけれど、何やら2人の様子がおかしい。
「何、あった」
「出た」
「でた?」
「射精したんだ」
「しゃせぇ」
「いやこれ射精か?」
色薄すぎと言いながら男の手の平を覗き込んでいる。どうやらその手の平の上に、ニンゲンが吐き出したものが乗っているらしい。
「おめでとう?」
「そうだな。お前のおかげだな。というか意識はしっかりしてるのか?」
まだまだ足りないと思う気持ちもあるが、果てた直後で少し頭の熱も冷めている。その手の平の上のものをどうにかするくらいは充分待てそうだった。
「多分。休憩する、できる」
「そうか。じゃあ一旦休憩だ」
ベッドを離れるが大丈夫だなという確認に頷けば、男はそそくさとベッドを降りていった。
「俺も降りるけど動いて平気か?」
そちらにも頷けば、ニンゲンがゆっくりと体の繋がりを解いていく。ゆっくりだけどどうしてもペニスが扱かれて、ゾワゾワとした快感が走ってしまう。冷めた熱があっさりぶり返しそうで危ない。
「うぅ〜」
歯を食いしばってシーツを握りしめて耐えれば、えらいえらいと褒められた。
このニンゲンの倍近くは生きているのに、体が小さいせいか、ニンゲンの言葉が流暢に話せないせいか、時々幼い子供のように扱われている気配がある。まぁ別にいいんだけど。
「てか休憩ってことは寝るのか?」
チラと確認した時刻は朝が近いけれど、眠気は全く感じていない。
「寝るしない。平気」
「マジか」
「お前は少し寝たらどうだ。さすがに眠いんだろう?」
ベッドを降りたと言ってもこちらの会話は聞いていたようで、少し離れた場所から声が飛んできた。
「お前らは起きてるのに?」
「人間の体では多分無理だと言ってる。こいつの繁殖期にずっと付き合う必要はないし、食べたりないからもっと、ってわけじゃないなら一旦眠るといい」
「あー……4日くらい続くんだっけ」
「そうだ。期間中は食事も睡眠も基本後回しでサカる」
「なら俺が寝てる間、どうすんの?」
「俺が相手をする」
「へぇ。それはそれでちょっと見たい気がするな」
絵面過ごそうと言ってニンゲンが笑う。その笑い声を聞きながら、あれ? と思う。
2人の会話をぼんやりと聞いていたが、今、何やら想定外の話が出なかっただろうか。
「俺、一人でする、できる」
ニンゲンには当然休息が必要で、最初からこちらの繁殖期にずっと付き合わせる気はなかった。ニンゲンが寝ている間は一人で処理するものだと思っていたし、ニンゲンが時折排泄をするようになってからは部屋の隅に仕切りを置いて簡易的なトイレを作ったから、そこに移動すればいいかと思っていた。
さすがに雇い主に見られながら一人で処理するのは躊躇われるし、かといって万が一を考えたら雇い主はニンゲンの傍からは離れられないだろう。
ついでに言うなら、お腹がいっぱいになったからもういいと途中で拒絶される可能性も考えていたくらいで、自室にもある程度、一人で引きこもる時用の支度をしてある。途中で追い出されても自室までたどり着ければ問題ないし、自室までの誘導くらいなら雇い主が請け負ってくれるはずだ。
「お前寝る、俺、トイレいく。一人でする、できる」
2人の視線が自分に向いたので、トイレのある方を指さしながら再度繰り返した。
続きます
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