一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた13

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 次に何をされるかわかっているから緊張するのであれば、前回と違うことを混ぜて感じさせてやればいいのかも知れない。という想定のもと、わかった、と告げて相手のペニスを握って確かめた。
「もし本気でやめてほしかったら、俺を蹴って止めさせろよ」
「えっ? なに、する、つもり……?」
「これ、舐めてやろうと思って」
 言いながら手の中のペニスを軽く扱いてやる。
「ひぃぇえっ!?」
 悲鳴と驚きの混ざるみたいな声を上げて盛大に体をビクつかせたけれど、元々ベッドの上に移動した後で、してやるつもりはあったのだ。
「え、えっ、なん、で」
「なんで、って、お前が風呂場でしてくれたの気持ちよかったから、お前にもしてやろうと思って」
「でもあれはっ、お、お尻、舐めて貰った、からっ」
「うん。でもだからって今、お前のちんこ舐めない理由にはならないよ」
 まだされたことないキモチイイでお前の緊張ぶっ飛ばそうぜ、と続ければ、こちらの意図は伝わったようだ。
「え、ええ〜……」
 まぁ意図が伝わっただけで、相手の戸惑いは依然として大きそうだけれど。
「一緒にお尻の中も広げるから、痛いとか気持ち悪いとか、我慢できない何かがあったらちゃんと教えろよ。っていうか、ほんと、蹴っていいから」
「え、や、でもっ」
 ダイジョブダイジョブと若干無責任な言葉を重ねて、多分めちゃくちゃキモチイイだけだよと言いながら、口を開けて握ったペニスの先端へ向けて頭を寄せていく。
「んぁああっっ」
「ひぃこえ」
 思った通り、気持ち良さげに蕩けた声があがった。
「や、しゃべ、っな」
 ほらみろ、と思いながらふふっと笑う吐息にも、あちこちの肌がビクビクっと戦慄いて、埋めた指はまだ1本なのに、ギュウッと痛いくらいに締め付けられている。
「ぁっ、……ああっ……ん、……」
 最初はそこそこの声量を漏らした相手も、落ち着くのを待ってからゆるゆると開始した動きには、控えめな声で応じてくる。相手の顔は見れないが、その声には緊張も、何かを堪えるような様子もない。思惑通りでホッとする。
 風呂場で一度吐精済みなので、相手をイかせるつもりはなかった。口の中に咥えたものにはあまり強い刺激を与えずに、注意深く腸内を探っていく。
「んぁっっ」
 前立腺を探り当てて弄れば少し声の調子が変わったけれど、いやだとか止めてとか、静止を望むような声はあがらない。今回は最初っからペニスを同時に弄っているし、それどころか口奉仕で前回以上の快感を得ているはずだし、前回最後の方は多分ここを擦られてイッたのだろうから、気持ちよくなれそうなのが怖い、という状況にはなっていないようだ。
 だったら、と、少し強めにぐりぐりと押しつぶすように捏ねてやる。
「ぁああっっ、や、っ、だめっ」
 またビクビクっと体を揺らして、キュウキュウと指を締め付けながら、歓喜の色が濃い声がダメだと訴えた。その訴えを飲むように、一旦ペニスを吐き出して、埋めていた指もゆるっと引き抜いてしまう。
「ダメなのは、気持ち良すぎてイッちゃいそうだから?」
「……ぁ」
 残念そうな吐息が漏れてくるから、湧き上がる気持ちのままふふっと笑った。
「もっとして欲しい、って顔してる」
「だ、って……」
「そろそろ指増やしてこうって思っただけだよ」
 すぐにまたしてあげるよと笑えば、イジワルだと少し膨れてしまった。
「ごめんな。この後はちょっとイジワル続くかも」
「えっ?」
「さっき風呂場で一回イってるし、出したらそのあと一旦冷静になっちゃって、お尻弄られるのしんどくなるだろ。だから、気持ちよくはなって貰うけど、もうしばらくイクのはなしな」
 二本に増やした指をアナルに押し当て力を入れていけば、早く、とでも言うみたいにアナルがクパッと開いて飲み込んでいく。
「うん、ほんと上手」
 そう褒めながらも、体勢が辛くないか確認しておく。なぜなら、今回も律儀に脚を抱え続けているからだ。
 まぁ今回はフェラついでにこちらもなるべく相手の腰を支えるようにはしているので、すぐに異変が察知できるようにと相手の顔やら穴の様子やらに意識の大半が向いていた前回よりは、同じ体勢でも多少は楽だと思いたい。
「だいじょぶ、です」
「ん、じゃあもうちょっと頑張ろうな。あんまりイジワルし過ぎて泣かれたくないから、少し急いで解すけど、痛かったらちゃんと教えろよ」
「わかって、ます」
「よし」
「ぁっ……」
 前立腺に指先を当てれば、期待の滲む吐息が漏れる。それをしっかり感じた後で、先ほどと同じように、屹立したペニスへと頭を寄せた。

続きました→

 
 
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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた12

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 年齢差があるからいい子扱いしても不満がなさそうどころか嬉しそうにするし、素直に頭を撫でられるし、やっぱりそれも嬉しそうだから、撫でくりまわしていい子だ偉いぞと可愛がってしまうが、そういや年上の男に褒められるのが嬉しいみたいな性癖持ちだったっけ。
 いやそれは否定してたかもしれない。確か、初恋の人なんだって実感する、だっただろうか。
 まぁどんな理由だろうと、嫌がられてなくて嬉しそうにされるんだから、今後も気にせず好きに褒めまくって可愛がっても問題ないよな、と思う。エッロ、と口に出して煽れないのは少々残念ではあるが。
「えっちですごく可愛い」
 いやでも褒めと同時なら大丈夫では? と思った瞬間には声に出ていた。
 こちらに向けられたお尻がビクッと揺れたけれど、それで恥ずかしがって抱える脚が降ろされてしまうことも、開かれた脚が閉じてしまうこともない。ただ、早く、と急かす短な言葉には羞恥が色濃く乗っていた。
「ん、わかってる。触るよ」
 さんざん焦らしまくった後なので、これ以上は可哀想だとローションに濡れた指先を押し当てる。軽く力を込めるだけで、1本目の指はあっさりと飲み込まれていった。
「痛くないか?」
 痛くはないだろう。とは思ったが、とりあえずでそう声を掛けてみる。
 呻かれることすらなかったのが、逆になんだか不安を煽った。予想では、気持ちよさげな声が漏れるだろうと思っていたのだから尚更だ。
「っ……だ、だいじょぶ、……です」
「本当に?」
 やはりなんだか少し様子がおかしい。そう思いながら、ゆるゆると埋めた指を前後させてみた。
「ひぅっっ、……うっ……」
 またしても気持ち良さげな音は漏れず、それどころか、ぎゅっと目を閉じてこちらの視線を避けるみたいに横向けた顔は、どう見たって何かを耐えている。でも指を食む穴はキュウキュウと蠢きもっとと言わんばかりに締め付けてくるし、確認したペニスも萎えることなく充分張っているように見える。
「どうした? 気持ちよくないか?」
「い、いえ……き、きもちぃ、です」
「じゃあもっと気持ちよさそな声、聞かせて?」
 重ねて、お前が気持ちよくあえぐ声が聞きたいよとも言ってみた。
「む、むりっ」
「無理? なんで?」
 前回はこちらの要望にしたがってそれなりに声を聞かせてくれたのだから、恥ずかしさやらが理由ではないはずだ。この反応の意味が全くつかめない。
「やっ、ぬかない、で」
 お願い続けてと必死な声に懇願されてしまい、抜きかけた指を再度埋めれば、明らかに安堵の息を吐く。同時に弛緩した体に、逆に相手の緊張を突きつけられた。
「もしかして、すごく緊張してる?」
「ううっ……だ、ってぇ」
「えっちな格好、って言ったから、自分がどんな状態になってるか意識しちゃった?」
「そ、それは、でも」
「でも?」
「あなたが、楽しそう、だから」
「ああ、うん。お前が一生懸命お尻差し出してくれんの、めちゃくちゃ興奮するよ」
 ってことは、それが原因でここにきて今更のように緊張しているわけではないらしい。
「恥ずかしいの意識させられて緊張したわけじゃないなら、他に思い当たることがないな」
 わからないまま、緊張しまくってるお前相手に先に進むのは嫌だな。と言いながら、埋めた指をゆるっと引き抜いていけば、やっぱりどこか必死な声があがる。
「あ、あの、き、きんちょう、っていうか」
「うん。緊張っていうか?」
「こ、こうふん……?」
「ん? 興奮?」
「あ、いや、えっと」
 しどろもどろになる相手をなだめつつ聞き出したのは、この後何をされるのか、その結果自分がどうなるのか、体が感じるより先に頭でわかっているせいで、どうしていいかわからない。みたいな話だった。
 昼寝前は別として、ここに至るまでさして緊張した様子を見せなかったのは、前回と同じ手順で感じさせられてはいなかったせいらしい。
 確かに、前回と同じ手順をたどったのなんて浣腸くらいではある。しかしあれはただの準備であって、そこに興奮やら快感やらは付随していない。少なくとも、現段階では。
 どうやら、何をされるかわかっている二度目だからこその緊張、ってのもしっかりあったらしい。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた11

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 ベッドに押し倒しついでにその唇を塞げば、触れ合わせる唇の隙間から、相手の漏らす安堵の息がこぼれた。今日はまだキスをしていなかったことを、どうやら気にしていたらしい。
 アナルを舐められながらイッて少々放心していた彼の、興奮やら羞恥やらで赤味をました目元に唇を落としたら、なんで唇にしてくれないんですかと問われて気付いた。
 キスをしてなかったのは、部屋に入った直後は相手がテンパり気味で落ち着けるのを優先したのと、歯も磨かぬまま昼寝に持ち込んだせいだ。しかも相手はトイレに起きたついでに歯磨きをしている。それは洗面台に置かれた開封済みの歯ブラシセットを見れば明らかだった。
 前回、相手の口の中に舌を入れた瞬間に歯を磨いてきたと気づいた身としては、なんとなく遠慮してしまっていた。それらを説明して、この後歯磨きするからもうちょっとだけ待ってと言ってあった。
 キスに安堵するなんて可愛いなと思いながら、薄く開かれ待たれている先に舌を突っ込み、思う存分舐め回してやる。ためらいがちに伸びてきた腕が、縋るみたいに抱きついてくるのを、もちろん咎めはしなかった。
「んっ、……んっ……」
 されるがまま受け止めて、うっとりと気持ちよさそうに漏れてくる音を聞きながら、開かせた足の合間を探る。まだローションを使っていないので押し込むことはしないけれど、舐め解した穴が指先に吸い付いてくるのがはっきりとわかった。
「んぁ、……ぁ、な、んで」
 相手の腰が揺れだして、アナルが物欲しそうに開いても、しつこくキスを続けながらひたすら穴の表面ばかりを弄り回していたら、とうとう相手がしびれを切らしたらしい。舌を押し返されながら抱きつく腕が解かれたので、抗うことなく口を離せば、切なさと疑問と不満とを混ぜたような声を出す。
「キスして欲しかったみたいだから、まずは目一杯キスしてやろうと思って?」
「も、充分してもらった、ので」
「はやく中、いじって欲しい?」
 指先が触れる穴をトントンと叩いてやれば、ううっと小さく呻いた後、言わせたいんですかと聞かれてしまった。
「そりゃ言わせたいよ」
「えっち、なおねだり、させるプレイ?」
 プレイ? なんて聞かれたら笑うしかない。
「ふふっ、お前、この3週間で随分エロ関係調べたな」
 恋愛もセックスも身近なものではなく、故に知識もあまりなさそうで、わからないから好きにしていいですって感じだったのに。
 俺を喜ばそうと思った? と聞けば、だって飽きられたくない、なんて言葉が素直に吐き出されてくるからキュンと胸が疼く気がする。
「ほんっと可愛いなぁ、お前。うんとエッチにおねだりして、って言ったら一生懸命にしてくれんだろな、って考えるだけでもかなり興奮できるわ。だから今日は、欲しいってだけ、言ってくれればいいよ」
「えっ?」
 話の流れ的に言わされる覚悟をしていたのかも知れない相手が、驚いた様子の声をあげた。
「だっていっぺんにあれもこれもじゃ、初心者のお前には負担が大きいだろ。エッチなおねだりは、お前がもっと慣れてからでいいよ。それにプレイがしたいってよりはもっと単純に、ただお前に欲しがられたいだけなんだよな」
「欲しがられたい……」
「そう。俺を欲しいって言って欲しいだけ」
「なら、早く、あなたが欲しい、です。だから、」
 少しためらった後、声を潜めて囁くように。
「あなたと繋がるための穴、早く中も弄って、広げて下さい」
 そんなことを言われたら、湧き上がる愛しさで胸が一杯になる。思わず顔中にキスの雨を降らせながら、可愛い、ありがとう、嬉しい、を合間に伝えた。
「お前、おねだり上手だなぁ」
 ようやく気が済んで身を起こしながら、最後に一度相手の頭を撫でてやれば、照れくさそうにしつつも、安堵と喜びが溢れるみたいに頬を綻ばせている。
「じゃあ早く俺が入れるように、お前のお尻の中、いっぱい弄って広げていこうな」
「はい、お願いします」
 手のひらにローションをたっぷり垂らしている間に、相手が自ら腿を抱えて尻を突き出すように持ち上げた。前回そう誘導したから、今回は言われる前にその姿勢をとったらしい。
「お尻弄って広げて貰うときの格好、覚えてて偉いな」
 そう声をかけながら、前回、エロいと煽るより褒めるのが絶対正解、と思ったことを思い出していた。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた10

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*アナル舐めがメインです

 相手の体に付いた泡を洗い流した後、壁に手をつかせて腰を突き出させる。
「あの、何を……?」
「きもちぃこと」
 お前だってしたんだから今度は俺の番だろ、という言葉では通じなかったようだけれど、それはまぁ想定内。
「先に言っとくけど、中も外もしつこいくらいに洗った後で汚いとか全く思わないから、あんま気にすんなよ」
 言いながら尻肉を左右に割って、そこに頭を寄せていく。
「え、ちょ、まさ、ぁあっっ」
 そのまさかだよとは答えずに、そのまま狙った窪みに伸ばした舌を押し当てた。
「ぁ、あっ、ちょっ、まっ、ちがっ、ちがうっ」
「ほなひなお」
 口を開けて舌を出した状態では、同じだよ、は全く違う音になったけれど、もちろんそんなことは気にしない。
「やぁ、しゃべ、ない、っで」
「ほあいお」
 ほらみろお前だって同じことを言う、と思いながら笑ってしまう。
 好きなように体を洗わせたら、相手の興味は途中から勃起したペニスに集中した上に、このままお前の手の中でイッて欲しいかと聞いたら、少し迷う素振りの後で、口でしてみてもいいですかと言われたのだ。もちろん嫌だなんて言うはずもなく、好きにしゃぶらせて、最後はその口の中で果ててやった。
 本人的には飲み込むまでしたかったようだが、失敗して咽るのも、口から溢れる白濁も、それはそれで充分そそる。そもそも一生懸命というか必死というか、詰め込んだ知識でどうにかこちらを喜ばそうと頑張る姿が、たまらなく可愛かった。
 男同士で使えるラブホのご休憩がどうのと言っていたのと同様に、セックスで男を喜ばせるテク的なものでも調べたに違いない。セックス目当てで恋人作ってたと言うような男相手には、確かに効果があると思う。というかあった。
 こっちのリードに任せて好きにヤらせれば満足、なんて思われていなかったのは普通に嬉しかったし、こちらを喜ばせようとして嫌々やってるって感じじゃなかったのもいい。まぁ、好きにさせたら興味なくすの早くなるかもよ的なことを前回言った気もするので、それで頑張ってくれた可能性もありそうだけど。でも抵抗がないってなら、ぜひまたやって欲しいし大歓迎だし、他のことだって興味の赴くままにあれこれ試してくれていい。
 というわけで、相手の口で気持ちよくイッたので、こちらも口を使って気持ちよくイカせてやろうという、いわばお礼のアニリングスなのだが、なぜフェラじゃなくこっちを選択したのかと言えば、ここがこの後自分を気持ちよくしてくれる穴だからだ。
 相手には、この後自分を気持ちよくしてくれる棒への奉仕、なんて思考は全く無かっただろうし、屁理屈こね回してるだけの自覚も一応はある。風呂場で、洗いたてで、という都合の良さと、相手の反応が見たい好奇心ももちろんあった。というかそっちがメインだろって気持ちもなくはない。
 失敗はしたが飲む気まであった相手なら、フェラは後回しにしてベッドの上でも問題ないだろう、という判断でもある。いくら綺麗にした後だって、尻穴を舐められた後の口でキスをされるのには抵抗があるかもしれない。
「ぁっ、あっ、ゃぁ、ああっ、だめっ、だめ、ですっ」
 口では嫌だのダメだの言ってはいるが、その声は気持ちよさそうに響いているし、暴れたり逃げようとしたりはせずに受け入れている。少し強めに押し込んだ舌先を、キュウキュウと絞ってくる穴の動きが、もっと奥までと誘うようでたまらなくイヤラシイ。
 片手を前に回して確かめたペニスの先は、先走りでトロトロだった。ふふっと笑いが漏れて、その呼気に反応したらしい相手が、ヒャンと可愛い鳴き声をあげたのも愛おしい。
 体を洗ってやるついでに胸の先やらペニスやらも弄り回していたし、元々、それなりに射精欲は煽られていただろう。軽く握って扱いてやれば、あっという間に昇りつめた。
「や、やっ、いく、でちゃっあああっ」
 さすがにこの状況では、イクのに合わせて好き好き言ってはくれないらしい。あれはたまらないものがあるよな、と少し残念に思ってしまったので、ベッドの上では好きって言って貰えるように頑張ろうと思った。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた9

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 前回と同じようにお腹の中を綺麗にした後は、よく頑張ったと褒めまくって、ご褒美に体を洗ってやると申し出る。前回は一人になりたければ自分で洗ってもいいと言ったが、今回はその選択肢は与えなかった。
 なんせ早くおいでの言葉通りに追いかけてきた彼の準備を優先したから、自分自身がまだ体を洗っていない。それに、あまり食べていなかったせいなのは明白だが、最後の便通は昨日の午前中だと申告した相手は、前回は2回で済ませた浣腸を倍増しして前回以上に疲労をにじませる顔をしているし、前回は出てくるまでに時間が掛かって心配したのも思い出していた。
「あの、ご褒美は、その」
「体洗うの要らない? てかやっぱ一人になって一度落ち着きたいか?」
 何かを言いたげに、というよりは体を洗うという提案を否定したそうな気配を纏わせながらソワソワとされて、どうしてもと言われたら譲るべきかを考えながら問えば、そうじゃなくて、と首を横に振られてしまう。
「じゃあなんだ?」
 何か希望とか言いたいことあるなら遠慮せず言っていいぞと促せば、できれば逆がいいです、と返され首を傾げた。逆ってなんだ。
「その、ご褒美くれるなら、洗って貰うより洗わせて欲しいと言うか」
「ああ、逆ってそういう。てか逆か……」
 通じてないことは伝わったようで、慌てて言い募られた追加情報に納得はしたが、即答でOKは出せなかった。いや別にそれが嫌だとか駄目だとかってわけじゃないんだけれど、じゃあご褒美はそれで、という気にはならなかったというか。
「ダメ、ですか」
「駄目じゃないけど、俺的にそれはご褒美あげてる感が薄い。つうかそれだと、俺がご褒美貰うってイメージになるというか、ご褒美にしかならないっていうか」
「え、えと、じゃあ、その、手伝ってくれたお礼、させてください、とか?」
 どうですかと期待混じりに見つめられたら笑うしかない。お前本当に俺が好きな、とわざわざ言いはしないが、胸の内で噛み締めてしまうし、頬が緩んでしまうのもわかる。
「なら洗いっこだな。俺も頑張ってくれたお前にご褒美あげたいし、体洗ってやりたいし」
 どっち先が良いかと聞けば、洗う方と即答された。
「お腹洗うの結構大変だったと思うけど、疲れてないの?」
「大丈夫です。というか、洗って貰うほうが疲れそうなので」
「え、なんで?」
「既に一回抱かれてて、お腹洗うのだって手伝われてて、あなたからすれば今更かもですけど、あなたの手が俺の体のあちこち這ったら、きっとドキドキして心臓保たない、です」
 体洗われて感じちゃってもあまり笑わないでくださいね、なんて言うから、どうにも笑うのが堪えられない。
「もう、言ったそばからそんな笑わなくても」
「可愛いことばっか言ってくるお前が悪いよ。だって感じさせてやりたいし、体洗われながらアンアン喘いじゃうお前が見たいし、見れたら嬉しくて笑顔にだってなるだろ。あと、俺だってお前に体洗われたら当たり前に勃つと思うぞ」
 だって好きで仕方がないって気持ちで触れてくるのだろうから。反応しないわけがない。
「てわけで、エッチな気持ちで俺の体撫で回しても別に怒んないから、思う存分、俺の体を洗うといい」
「もー、そういう事言われたら変に意識しちゃうじゃないですか」
「させてんの。あとほんと、俺の機嫌伺ってこわごわ洗われたりするより、お前がしたいように好き勝手洗ってくれたほうが絶対楽しいし」
 てか面白そうだし。とは言わずに置いた。
「じゃあ、遠慮なく」
 ほら、とアメニティで置かれていたボディスポンジを手渡してやれば、いそいそとボディソープを含ませている。それを見ているだけでも、やっぱり頬が緩んでいく。
 しかし余程しまりのない顔を晒していたようで、泡立ったボディスポンジを手に正面に立った相手には不評だった。ちょっとニヤニヤし過ぎじゃないですか、という指摘を受けてしまった。
「だって楽しみすぎて」
 俺にとってはご褒美にしかならないってのはこういうことだと言えば、一応納得はしたらしい。

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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた8

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「お前を強引に恋人にしたのも、恋人になったお前抱くほうが楽だし楽しいから、みたいな、まぁまぁクズい理由だった気もするけど、性欲って意味じゃ確かに昔ほどがっついちゃ居ないわな。でもその代わりに、セックスする前にお前の体調気遣ったり、お前の気持ちを確かめたりする時間が取れてる。若かったら、とりあえず一発やってスッキリしてから諸々話し合おうか、みたいになってたと思うし、酔った勢いでヤるセックスも悪くないよな、で押し切ってたとも思うよ」
 ついでに言うなら、スッキリしたあとの話し合いをおろそかにした結果、愛想を尽かされたなんてパターンも多分あった。性欲が優先されていた頃の失敗には色々と覚えがある。でも性欲が基準で動いてたのと、相手はそれなりに探せたせいで、それを反省することはなかったし、次の恋人相手に活かされることもなかった。
 今は性欲が落ち着いているのと、この子を逃したらまた恋人の居ない生活になるのがわかっているから、そうした過去の反省やらを活かすいい機会にも思えてしまう。結婚する気もなければ特別恋人を必要ともしていなかった中で、恋人としてそばに置こうと思ったのがこの子なのだから、この子が人生最後の恋人となる可能性だって高い。
 もう少し相手が酒にも抱かれるセックスにも慣れたら、酔った状態の相手を抱いてみてもいいかも知れない、とは思うけれど。でもそれだって、相手がそういう状態を楽しめそうなら経験させてやるのもいいかもって意味合いが強くて、酔いの勢いに任せて自身の欲の解消を狙うのとはやはりだいぶ違う。
「ただまぁ、お前の若さ考えたら、覚えたてのセックス期待すんのもわからなくはないな。後、俺ががっついて、お前抱きたくて仕方ないって姿見せたら、安心したり喜んだりするのかな、みたいなことは今ちょっと思ってる」
 お前俺のこと好きすぎだから、とは言わなかったけれど、何度か口にしているので言わなくてもそう思っていることは伝わってしまったかも知れない。
「俺のために何かを頑張って欲しくはないんですけど、でも」
「がっつかれたい?」
「ホッとしたり、嬉しかったりは、しちゃいそうです」
「いいね、正直で」
 じゃあヤルかと告げて抱えていた体を開放して身を起こす。
「さっきトイレ行ってたけど、歩いてみてどうだった? 酔いはもうだいぶ覚めてる? まだ体ふわふわしてるか?」
 大丈夫ですとの答えに、気持ち悪いとか頭痛いとかないかと重ねて聞いたが、そちらにも問題ないと返ってきたので、じゃあ準備をしに行こうかと誘った。
「えっ?」
 予想通りに驚かれたので、一緒にいるんだから手伝うに決まってると言い切ってしまう。突っ込むまでに手間かかる方が燃えるって話は前回もしたが、それに加えて、それだって前戯の一部みたいなもんだとも言ってやる。
「前戯……」
 前戯扱いに呆然とされてしまって苦笑する。
「やっぱ俺に手伝われる想定なかったか?」
「そりゃ、だって」
「何すればいいか、もうわかってるもんな。でも一人で準備してきて、とはならないんだよなぁ」
「なん、で」
「そりゃお前が恋人になったから。準備頑張ってくれるのわかってるんだから、褒めてやりたいし、ご褒美だってあげたいだろ」
 前回も上手にできたんだから今日だって大丈夫と言いながら、着ていた服を脱いでいく。たいして広くもないバスルームに服を持ち込む気はない。
「俺に脱がされたくて待ってる?」
 さっさと全裸になってしまっても相手は未だ動かずにいたので、そう聞いてみればブンブンと勢いよく首を横に振って、慌てたように服を脱ぎだす。
 いい子だと軽く頭を撫でてやった後、先に行ってるからお前も早くおいでと告げて、一足早くバスルームへ移動した。

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