親切なお隣さん43

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 こっちが必死になってる姿が珍しい、とかだろうか。さっきは恥ずかしがってるのが珍しいからつい行き過ぎる、とかなんとか言ってたし。
 悪気とか意地悪とか、そういうつもりは一切ないんだろうことは信じているけど。でも何がそんなに嬉しいのかは気になった。というか「嬉しそう」が間違ってないと確かめたかった。
「なに、が?」
 キスの合間になんとか疑問の声を上げれば、気付いた相手がキスを中断してくれる。でも上体を起こしてくれたわけじゃないから、お腹の奥の方は圧迫されたままだ。
「ん? なにが?」
「俺がひっしなの、嬉しい、すか?」
「え、そりゃ嬉しいよ」
 当然でしょとあっさり肯定されて、拍子抜けな部分もあるけれど。
「ひっしなの、珍しいから?」
「ん? なんの話?」
「だってちょっと意地悪っていうか」
「えっ? 意地悪したつもりなかったけど、何? どれ? どこが嫌だった?」
「あ、や、意地悪のつもりじゃないのはわかってて、でも、俺ばっか不利ていうか」
「ぇえっ!? 不利!?」
 理解が追いつかないって顔で疑問符を飛ばしまくる相手に、この体勢がいかに不利かを訴えた。
「口ん中唾たまってくし、息するだけでも大変だし、なのに口ん中ずっとゾワゾワ気持ちぃし、お腹、奥の方入り過ぎだし、アンタは俺が必死に息継ぎしてんのわかってて、楽しそうに笑うから」
 てかそうなるのわかっててわざと口ん中グチュグチュにするキスしたんだろって指摘すれば、それが嫌だった? と不安そうに聞かれてしまった。
「嫌じゃないすけど、何が楽しいのかわかんないな、って。必死な俺見るのが珍しいからやってんのかなって」
「あー……それは、必死な君が珍しいから、ってよりは、必死な君があまりに愛おしくて、かな」
 口の中に溜まってく唾液を、吐き出さずに飲んでくれてるの見せつけられたら、興奮しすぎて止まんないよね。とか言い出して、何を言われているのかちょっと理解が追いつかない。
「え、なんすか、それ」
「今もさ、体勢そのままだし、キスはやめたけど奥の方入ったままで体の負担そこそこあるよね。でも君、おれが嫌か、とか、苦しいか、って聞いても全部否定してくれるの。めちゃくちゃ必死そうなのに、もうヤダとか、ヤメてとか、苦しいとか、言ってこないでどこまでも俺に応えてくれようとするの」
 そんなの愛しくないわけ無いでしょと言って、ちゅっと軽いキスが落ちてきた。
「でも、それで興奮が煽られまくったからって何してもいいわけないよね。無理させたいわけじゃないんだから、ヤダとか、苦しいとか、やめて、とか、全然言っていいんだよ?」
「ムリしてないす」
「本当に? なら、逆にして欲しいこととかは?」
「じゃあ、はやく、続き」
 なんで、と口を挟んでキスを中断させてしまったのはこっちだけど、だからこそ、自分から続きをねだるべきだとも思った。楽しそうだけど何が楽しいのかサッパリわからない、という不安がちょっと膨らんでしまっただけで、別に止めて欲しかったわけじゃない。
「口の中グチュグチュにするキス、続けていいの?」
「いいすけど、でも、あんま可愛く喘げないすよ。必死な息継ぎしてんの嬉しそうに笑えるアンタには、あんま関係ないかもですけど」
「うん、まぁ、可愛く喘いで貰うのもいいけど、必死にキス受け止めてくれるのも、どっちも興奮するよね」
 ちょっと同意はしかねるけど、誰かを抱いた経験があるわけでも、誰かを抱きたいと思ったことすらない自分には、わからなくても仕方がないのかも知れない。

続きました→

 
 
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親切なお隣さん42

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 聞けばいいよって言ってくれそうだけど。トコロテン可愛かったよとか言っちゃう人だから、そんな姿を見ても、また可愛いって言うのかもだけど。
「またイキたくなっちゃった?」
「ぃや、え、あ、……」
「もっかいさっきの、してあげようか?」
「い、いえ、ちがっ、そのっ」
 イキたくなってるのバレてるならもういいかと、ちんこ触っていいっすかと聞けば、相手はなるほどと言った後で、もちろんいいよと了承をくれる。
 なので片手を自身の股間に伸ばして、2度の射精でだいぶ勢いをなくしているペニスを、包み込むように握った。
 勢いをなくしていると言っても、刺激を与えればすぐに反応を示す。
「いいね。凄いえっち」
 可愛いではなく、えっちだという指摘になったけれど、そこに蔑む意図がないのはわかる。というか興奮が増してるのは明白だった。
「あぅっ」
 グッと奥の方まで突かれて、思わず声を上げてしまう。今までになかった動きは、相手の興奮が増したせいなんだろう。
「痛い?」
「い、いたく、な、あ、あっ、ああっ」
 更に何度もグッグッと奥を突かれ出して、突かれるたびにお腹の奥から音が押し出されてくるみたいだった。
「あ、あっ、ま、あっ」
「奥の方はそこまで開発してないのかな?」
 その通りだ。指では届かないような場所だし、ずっと前立腺で気持ちよくなるばっかりだったから、ディルドを使うときもあまり奥まで刺激することはなかった。相手のペニスを深いところまで感じたい欲求と言うか、そういう妄想に興奮したくて奥まで押し込むこともあったけど、やっぱり違和感のほうが強かった。
 だからそこで快感を拾ったことはないし、今も、気持ちよさそうと言われるような声じゃなくなってる自覚はある。でも止められないし、相手が奥を突くのを止めてくれることもない。
「おちんちん、おれが弄ってあげようか?」
 お腹の奥を突かれることに意識が持っていかれて、すっかり手が止まっていた。
「え、あ、ま、まってまって」
 両足を抱えながらなのに、器用にこちらのペニスを握り込もうとしてくるから、慌てて待ったをかける。
「自分でする?」
「する、するから」
 言って止めてしまった手を動かせば、奥の方ばかりを捏ねていた相手のペニスが引かれて、でも全部が抜け出る前にまた奥までグッと入り込んでくる。
「あああっっ」
 抜け出るときも入ってくるときも、張りでた傘でしっかり前立腺を擦ってくれるのがキモチイイ。
「やっぱこっちが気持ちいいかぁ」
 そう言いながらも、さっきみたいに前立腺ばかり狙うのではなく、しっかり奥まで突いてくる。そうされると、前立腺で拾った快感が、突かれて揺れる奥の方にまで響く気がする。
 繰り返されるうちにだんだんと、奥を突かれるのも気持ちがいいと、はっきり感じるようになってきた。
「ぁ、あっ、ああっ、イイ、んっ、あ、おくっ、おくがっ」
「奥が? 気持ちぃ?」
「ん、いい、ぁ、あっ」
 またグッグッと奥ばかりを何度か突かれて捏ねられたけれど、漏れる声は戸惑いよりも歓喜に満ちているのが、自分でわかってしまう。
「かわいい。ね、キスしていい?」
 多分もう大丈夫だと思うからと言われて、何が? と思いながらも頷けば、抱えられていた足が更に持ち上がって、というか腰ごと持ち上げるみたいにしながら相手の顔が近づいてくる。
「ううっ」
 小さく呻きながら、大丈夫ってこういうことか、と思う。体勢が変わって、今までとは違うところに相手のペニスの先端を感じている。ちがうとこっていうか、もっと奥。
 お尻に相手の肌が触れることもあったから、全部入ったと思ってたんだけど。でも腰を持ち上げ支えるために密着すれば、更に奥まで届いてしまうってことらしい。
「苦しい?」
「や、へぇき、す。から」
 はやくキスをというつもりで少しばかり口を突き出せば、察した相手が塞いでくれた。
 ちゅっちゅと何度かついばんでから、相手の舌が口の中へと伸びてくる。既に知られた口の中のキモチイイところをクチュクチュと舐られて、重力の関係で口の中に唾液が溜まっていくのを必死に飲み下す。
「んぅ、……んっぅ……」
 甘く鼻を鳴らすってよりは、息継ぎすらけっこう必死だった。この体勢、ちょっとこっちに不利過ぎないか。
 なんて思ってたんだけど。
 相手が嬉しそうに笑う気配がして、わざとだって気づいてしまった。

続きました→

 
 
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親切なお隣さん41

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 むしろ経験したことのない大きさで、これからイイトコロを擦って貰える。と考えたら、期待が膨らむ気さえする。
「って、言ったそばからまた煽る」
 期待でお腹の中が蠢いたと言うか、キュッと穴を締め付けてしまった自覚はあるんだけど、でも別に意図的に煽ったつもりはない。ただし。
「だって。おっきいのでズコズコされるの考えたら、興奮しちゃって」
 さすがにこれを口にしたのは、意図的な煽りだった。でもやりすぎたのか、今度は煽るなって叱られることはなく、逆に何やら心配されてしまった。
「もしかしてまた焦らしちゃってる? 動いたほうがいい?」
「や、焦らされては。でもそろそろ動いても大丈夫すよ。多分」
 おっきいのにも慣れてきた気がする、と言えば、じゃあ少しずつねとゆっくり腰を引かれていく。
「んっ……ぁ……」
「ここ、だよね」
 ちゃんと前立腺の場所はわかっているようで、亀頭を往復させて何度もコリコリと擦られると、痺れるみたいな快感が湧き上がった。
「あっ、あっ、あっ」
「気持ちいい?」
「ん、イぃっす、あっ、ぁあ」
「良かった。じゃあ、このままここいっぱいズコズコされながら、イク?」
 え、もう? みたいな気持ちがなかったわけじゃないけど、そんな聞かれ方をしたらイきたいって言うに決まってる。
「い、イきた、ぁあっ、あっ、すご、きもち、ぁ」
 イキたいと頷けば、すぐにより強い刺激が襲ってくる。少し速いスピードで強めにゴリゴリと擦られて、眼の前がチカチカと明滅した。
 怖いくらいに気持ちがいい。
 自分でするより容赦がなくて、でも、それが抱かれている実感を強くするし、好きな人にやっと抱いてもらってるという事実が、更に興奮を加速させるようだった。
 こんな快感、知らない。
「あ、あ、あ、やば、あ、やばぃイ、いいっ、すごっ、あ、やぶ、ああっ」
 ヤバイヤバイと喘ぎながら、あっという間に体が昇りつめていく。
「あ、イクイクイク、あ、ああああっ」
 頭の中が白く爆ぜるみたいな絶頂。ダラダラと吐き出される白濁と、キュウキュウと相手のペニスを締め付けるお尻の穴とを感じながら、荒い呼吸を繰り返した。
「お尻だけでイケるんだね」
 一旦動きを止めてくれている相手が、足を抱えたまま、可愛かったよと笑っている。
 余韻は残っているものの、イッて一旦落ち着いてしまうと途端に恥ずかしい。だってまた自分だけあっさり気持ちよく果ててしまった。お腹の中のペニスは依然として硬さを保って、その存在を主張している。
「あ、あ、おれだけ、すみません」
「謝らないでいいよ。可愛かったし、めちゃくちゃエッチで感動したくらい」
 お尻だけでイケるって知識はあっても、実際、触ってないおちんちんから精子こぼれ出てくるのを見るのとでは衝撃が違う。らしい。
 なんだそれ。てかそんなところに注目されてたのかと思うと、さらに恥ずかしさが増す。
「そ、ゆぅ指摘は……」
「恥ずかしい?」
「そりゃ」
「恥ずかしがってるの可愛いし、珍しいからつい行き過ぎちゃうのかな。意地悪のつもりはなくて、素直な感想というか、ただの本心なんだけどね」
 気をつけるねとは言ってくれたけど、その言葉そのものがやっぱりなんだか恥ずかしい。でもただの本心って部分が嬉しい気持ちもあって、恥ずかしいのに嬉しくてなんともむず痒い。
「うん、ほんと、すごく可愛い」
 どんな顔になっているのかわからないけど、そんな呟きとともに愛おしげに見つめられながら、もぞりと腰を揺すられた。
「ぁ……」
「ごめん、そろそろ俺も、いい?」
「は、はい」
「そんな身構えなくても、まだ、大丈夫だけどね」
 その言葉通り、前立腺ばかりを狙わない、長くてゆったりとしたストロークが何度か続く。
 そろそろ俺も、なんて言うから、相手が快楽を貪るための激しいピストンが始まるのかと思っていたのに。
「あ……ぁ……んっ……んっ……」
「ふふっ、きもちよさそ」
「そりゃ」
 だって狙ってズコズコされてないだけで、前立腺はしっかり擦られている。しかも一度イッてるからか、中が敏感になっているような気さえする。
 それに、自分でするときはディルドをお尻に嵌めたままそっちはあまり激しく動かさず、前を扱いてイクことも多かった。その感覚に近いと言うか、それの上位版と言うか、つまり、既に2度も出してるのに、自身のペニスを扱いてイきたい欲求が湧き上がっていた。
 たださすがに自分で弄ってイッていいかとは聞きづらい。

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親切なお隣さん40

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 そろそろいいかな、という、こちらへの問いかけというよりは独り言に近そうな言葉にも、「早く」と急かす言葉を投げれば、体の中から相手の指が抜かれていく。
 寝転がったまま、相手が自身の準備を手早く済ませていくのを見ながら、ちゃんと興奮してるんだなと少しばかり安堵した。ずっとこっちの体を慣らしてるだけだったから、相手のペニスには長いこと直接的な刺激は与えられてないはずなのに。
「そういえば、初めては後ろからの挿入のが楽とか読んだ気がするけど」
 後ろからがいい? と聞かれたから首を横に振って否定を示す。別にどっちだっていい。
「どっちでもいいす」
「じゃあそのまま抱かせて。辛そうなら途中で変えるかもだけど、多分、大丈夫そう」
 やっぱ顔見てしたいもんねと、同意を求めるように続いた言葉にも素直に同意しておく。顔を見られたいわけじゃないけど、相手が自分を抱くときの顔を見ていたい気持ちは確かにある。
 多分間違いなく自分は気持ちよくなれるんだけど、相手もちゃんと気持ちよくなれるんだろうか。気持ちよさそうな顔が見れたらいいなと思う。
「そういや、足とかって自分で持たなくていいんすか?」
 準備を終えた相手の手が両膝頭を掴んで、ぐっとお尻ごと持ち上げるみたいに力をかけてくるから、軽く協力しつつもそう聞いてみる。
「え、持っててって言ったら持ってくれるの?」
「え、なんでそんな驚くんすか」
「俺にお尻の穴見せつけて、早く入れてってやるのは恥ずかしいんじゃなかったの?」
「ち、ちがっ、そういうんじゃ」
 いやでも確かに、自分で足を持つってのはそういうことなのかもしれない。というか自分でやってないだけで、今現在、相手に向かってお尻の穴を晒している事実に気づいてしまって、顔が熱くなった。
「デスクワークだしあまり体力とか自信ないのは確かなんだけど、さすがに好きな子抱くときに、足抱えるの重いから自分で持ってて、とか言っちゃうほどひ弱ではないはず」
 大丈夫だよと笑うから、どういう意図での発言かわかったうえで、からかわれたのかも知れない。
「も、いいから早くっ」
 お尻の穴を晒してる真っ最中ってのを早く終わらせて欲しくて急かした。なのに相手は、逆に視線をそこに落として見つめてくる。見られてるのがわかって、恥ずかしさが全身を包む気がした。
「いっぱい慣らした穴が濡れて光ってクパクパしながら早く入れてって待ってるの、すごくエッチだよね」
 絶対わかっててやってるのに。だからって、平然と流せるわけがない。どうしたって羞恥が煽れられてしまう。
「そ、ゆぅの、やだぁ」
「あああ、ごめん。ほんと、ごめん」
 必死の訴えに相手ははっきり狼狽えて、焦らしてごめんね抱かせてねと、ペニスの先端を押し当ててくる。そのままゆっくりと圧が掛かって、しっかり慣らされた穴が迎え入れるように開いていくのがわかった。
「んぁ、あっ、はいって、る」
「うん。このまま全部入っても平気そう?」
 大丈夫という代わりに首を何度か縦に振って、短く「早く」とだけ言葉に出した。そう急かしたところで、一気にズンッと奥まで突かれるなんてことはやっぱりなくて、じわじわと挿入が深くなっていく。
「ぁ……あ……ぁんっ……ぁ……」
 焦れったい快感がお腹からじわじわと広がるのに合わせて、薄く開けた口からも押し出されるみたいに、音の乗った息が漏れていった。
「んんっ」
 お尻に相手の肌がぶつかって、どうやら全部入ったらしい。
「どう? 痛かったり苦しかったりしない?」
「へぇき、っす」
 じゃあ馴染むまで少しこのままでいようねと言われて、詰めていた息を大きく吐いた。というか、吐き出した息が思いの外大きくて驚いた。
 好きな人のペニスに貫かれている興奮と、良いところを掠める僅かな快感をちゃんと拾えていたから、痛いとか苦しいとかって感覚は薄かったけれど。マックスサイズは持ってるディルドよりはちょっと大きいかも、というのが多少は影響しているのかも知れない。
 ジッとしてると、僅かなはずの大きさの違いが、結構大きな違いに感じてしまう。つまりは、ディルドを突っ込んでいるときより、少しだけ苦しい。ような気がする。
「ほんとに大丈夫?」
 意識的に深めの呼吸を繰り返していたらから、無理してるように見えたんだろうか。
「ん、ほんとに。ちょっと大きぃだけ、す」
「ん? なんて?」
「持ってるディルドより、本物のが、ちょっと大きいなって、ははっ」
 最後笑ってしまったのは、お腹の中で相手のペニスが、呼応するみたいにビクッと跳ねたのがわかってしまったからだ。というか跳ねただけじゃなくて更にサイズが増したような……
「ちょ、煽んないで」
「え、デカくなった?」
「そりゃ煽られたらそうなることもあるでしょ」
「さっきのがマックスサイズじゃ?」
「いやわかんないけど」
 さっきより興奮してるのは確か、と言われたから、さっきのがマックスサイズじゃなかった可能性が浮上した。ちょっと圧迫感が増したところで、何が変わるってこともないだろうけど。
 だって既に全部受け入れた後だし。多分これも誤差の範囲内。

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親切なお隣さん39

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「一応俺にも羞恥心的なもの、あるんすけど」
「知ってる。だから恥ずかしがってる姿ごと見たいなって思って」
 ちょっと言ってみただけだよと笑いながら、もともと短な距離を更に詰めて濡れた手を足の間に差し込んでくる。
「いいんすか?」
「うん。君をその気にさせて、恥ずかしそうにお尻の穴見せてくれるまで待てそうにない」
 触らせてねの言葉とほぼ同時に、尻の間に指先が触れた。
「んっ……ぁ……」
「ここだね。入っていい?」
 すぐに穴を見つけた指先がクニクニと揺れて、ぶわっと期待で肌が粟立つ。
「は、ぁあっ……」
 ハイと頷く気配だけで指先が侵入してきて、たった2文字すらきっちり言わせてもらえなかった。
「ふはっ」
「ごめん。自覚はあるけど笑わないでよ」
「だ、って」
 せっかちにヌプヌプと押し込まれてくる指からも、相手の興奮と、早く早くと急くような気持ちが伝わってくるから。
「うれしぃし、ははっ」
「なら良いけど」
「いーんだ」
「こいつ余裕ねぇなって笑われてるならちょっと辛いけど、だとしても言い訳できる状況じゃないからね。がっついてくれて嬉しい、なんて思ってくれてるなら、おれからすれば有難すぎるくらい」
 体辛くはないの? と聞かれて、全然と返した。指1本の細さなんて慣れきった体には物足りないばかりだ。
「もっと、もっと急いで、へいき、すよ」
 むしろどんどん先へ進んで欲しい。さっさと2本3本と指を増やして穴を広げて、相手のペニスが受け入れられるようにして欲しい。
「そうしたい気持ちも、もちろんあるんだけどさ」
 他人のアナルに指突っ込むの初めてだからちょっと待ってねと、一度根本まで埋め終わった指が今度はゆっくりと引き抜かれていく。
「んんっっ、ぁ、そのへん」
「この辺?」
「そ、あ、あ、ぁあっっ」
「これか」
 探してるのは前立腺だろうと自己申告すれば、どうやら無事に見つけたらしい。
「あ、まっ、待って待って待って」
 慌てて言い募ればすぐに前立腺を捏ねてた指の動きは止まったけれど。
「気持ちいいトコじゃないの?」
 前立腺で気持ちよくなれるって言ってたよね? と言いたげだから、気持ちがいいから止めたとは気づいてないようだ。
「そこ、アンタのちんぽで擦られて気持ちよくなりたいから、まだダメ、す」
「まだダメ、かぁ」
 ここ弄られたらイッちゃう? と聞かれたから、イッちゃうからヤですと返す。さっきのやり取りのほぼ繰り返しだから、早く抱いて欲しい気持ちは言葉にしなくても多分伝わってるんだけど。
「早く広げて、アンタのちんぽ突っ込んでください、よ」
「言葉選びが直接的になってきたね」
「がっついてんの、アンタだけじゃないんで。散々早く抱いてって言ってんのに、焦らしてくるアンタが悪い」
「焦らしてるつもりはなかったけど」
 じゃあおれのが入るように広げていくねと宣言されて、今度は2本の指が穴の縁に添えられた。
 そしてそれもあっさりと受け入れてしまえば、次は3本になる。
「んぅ……」
 さすがに3本になると圧迫感が格段に増す。
「さすがにキツい?」
「へいき、す」
 大丈夫だからそのままグッと突っ込んできてくれていいんだけど、相手は穴に触れていた指を離してしまった。
「というか体勢変えない?」
 そろそろ寝転がったほうがいいんじゃない? と促されて、確かにと思いながらも躊躇ったのは、さっき、恥ずかしそうにお尻の穴を見せてくれる君がどうとか言われたせいだ。
「君が一番楽な姿勢がいいなってだけだよ。慣れた姿勢のが挿れやすいだろうし」
 恥ずかしくて無理ならこのままするけどローションは足そうねと言って、相手がローションボトルに手を伸ばしてる間に上体を後ろに倒す。足は立膝で開いたままだけど、さすがに足を抱えてお尻を上げて、穴を相手に晒すまではしない。
 まぁ相手も一番楽な姿勢でって言ってたし、自分でするときにそんな体勢取らないし。
「まだすか」
 追加ローションを手の中で温めているらしい相手を急かせば、わかったと言って潤いを増した指先が再度尻穴の縁に触れた。

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親切なお隣さん38

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 しばらくは対抗するみたいにこちらも必死に相手のペニスを扱いていたけど、結局どんどん動きが緩くなって、与えられるキモチイイに浸ってしまう。さっき即イキしてしまったからかさすがに手加減はされてるみたいだし、こちらも一度出してる余裕があったはずなのに。
 ほぼ握ってるだけになってしまった辺りで、このまま続けたらまた自分だけイってしまうと気づいて、ようやく相手を押し戻しながら身を捩った。
「も、はやく挿れて、ください」
 さっさと突っ込んで相手もちゃんと気持ちよくなって欲しい。そんな気持ちで口にしてみたものの、さすがに慣らし足りていない自覚はある。というか中を綺麗にするくらいしかしていない。
「さすがに気が早すぎない?」
「だってこのままだと俺だけまたイッちゃいそうなんすもん」
「イッていいよ?」
「やだ。てか抱いて欲しいって何回言わせる気すか」
「何回だって言われたいけど。じゃあ、そろそろお尻の準備させてくれる?」
「もちろんいいすけど、その、ローションとかって」
 勢いで出てきてしまったけど、そういや何も用意してなかった。ラブホなら買えそうだけど、どうすればいいんだろう?
 なんて思ったのもつかの間。
「うん、持ってきてるから大丈夫」
「え?」
「君を抱くつもりで出てきたんだから、ちゃんと持ってきてる。もちろんコンドームも」
「いつの間に?」
「君が着替えてる間に」
「なるほど?」
 疑問符が付いたのは、相手だって家を出る前にラフな部屋着から着替えているからだ。でも思い返せば、ササッと着替えたあとで台所と部屋とを往復してたと言うか、何やらウロウロしてたような気もする。
 自分はそういうモロモロを押し入れに置いているけど、お隣さんは風呂場周りにでも置いてるんだろう。台所に用があったんじゃなくて、風呂場に用があったんだと思えば納得しか無い。
「ていうかすでにここに並んでるんだけどね」
 ここって言いながら示されたベッドヘッドには確かに見慣れないボトルと箱とが並んでいるが、そんなとこ全然見えてなかった。
「君が準備してる間におれだって準備してたんだよ」
 言いながら箱から取り出したゴムをスルッと指に装着し、次にはボトルに手を伸ばす。粘性の有りそうな液体が手のひらに垂らされて、間違いなくローションではあるんだろうけど。
「なんか高そう」
「これ? まぁ使う場所考えたら多少お金出しても安全は買っておきたいよね」
 アナル用だよって言われて、へぇと感心してしまう。そういうのがあるって事だけは知っていた。もちろん買おうと思ったことはないし、実物を探してみたことすらない。
「普通のとはやっぱ違うんすか? 自分でも使ってるんすよね?」
 さっき抱かれる側になる可能性も考えて自分の体で試したとかなんとか言ってたはずだ。
「そんなにあれこれ試したわけじゃないけど、これはかなり乾きにくくて良かったやつ」
 手のひらで捏ねられるローションをマジマジとみてしまうが、一体何をしてるんだろう。
「何してんすか?」
「温めてる」
「アタタメテル?」
 言われてもすぐには理解できなくて、疑問符付きで繰り返してしまった。
「ボトルから直でって冷たいでしょ?」
「あー、まぁ、確かに?」
 言われてみれば確かに、ローションをまぶしたディルドを押し当てた時とかに、冷たっ! ってなることはあるけど。でもわざわざ温めてから塗りつけようなんて考えたこともなかった。
「そういうのあんまり気にならない?」
「気にならないってよりは、温めるって発想がなかった、みたいな?」
「そっか。で、そろそろ君の中に触れてみたいんだけど」
「ああ、はい」
 寝転がったほうが弄りやすいかなと思いながらも、さすがにそこまではと座ったまま、膝を立てた足を開いて見せる。
「躊躇いないね」
 寝転がる代わりに、パカッとかなり大きく開脚したせいだろうか。少しでも弄りやすいようにっていう気遣いだったんだけど。
「ほんとに躊躇いなかったら、寝転がって尻穴見せつけるまでしてると思うんすよね」
「確かにそうかも。じゃあ、もうちょっとだけ頑張って。寝転がっておれにお尻の穴、見せつけて?」
 まさかそう来るとは思わなかった。

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