友人だと思ってた新郎が最低野郎だった件

 大学で同じサークルだった友人の結婚式には、当然、サークル仲間が何人も招待されていた。2つのテーブルに分けて座ったその席に、なぜか、知らない男が一人混ざり込んでいる。
 席次表を確認すると、どうやら高校時代の友人らしく、他に高校からの友人は参列していないようだ。
 ちょうど隣の席に座ったその男は随分と居心地が悪そうにしていたので、軽い気持ちで声をかけてみたのだが、ひどく動揺された上にしどろもどろに狼狽えた反応をされて、早々に会話を諦めた。
 少し青ざめてすらいる姿に、可哀想だなと思ってしまうのは、その外見にも多少は影響されているかも知れない。細身で頼りなさ気な雰囲気を纏っていて、本当にアイツの友人なのか? と疑いたくなるくらい、周りの友人達からしても異質な気がする。
 こんなおどおどした雰囲気を纏ったヤツ、むしろ嫌いそうなんだけど。
 せめて高校時代の友人を他にも呼んでやれば良かったのに。知った顔が全然居ない場だから、余計に挙動がおかしくなっているのかも知れないし。
 なんてことをあれこれ考えていたら、友人スピーチでその男が呼ばれて驚く。いやでも、この場でただ一人の高校時代からの友人なわけだし、当然と言えば当然なんだろうか。
 アイツが選ぶ友人のイメージと違う、なんていうのはこちらの勝手な想像でしかないわけだし。

 スピーチの内容は無難で、というかなぜ彼が一人だけここに呼ばれたのかがわかるような内容だった。
 高校時代にイジメにあっていたその彼を、助けたのが新郎らしい。元々は彼をいじめていた連中と親しくしていた新郎は、その件があってばっさりイジメをしていた友人らを切ったそうだ。
 この場にいる高校時代の友人が彼一人で、新郎が好んでつるむ友人とはどこか毛色が違うタイプ、というのにも納得は行った。
 ただ、スピーチを終えたその男は、席に戻ってきてからあからさまに具合が悪そうだ。というか居心地が悪いとか以前に、体調が悪いのに無理をして参加していたのかも知れない。
 だってなんか律儀そうだし、スピーチ頼まれてるのにドタキャンなんて出来るわけ無いとか、そんな風に考えそう。いやまぁ、見た目の雰囲気だけでそう思ってるだけで、実際どうかは知らないけど。
 会話を諦めたと言っても、やはり隣で具合が悪そうにしていたら気になるのは仕方がない。
 スタッフさんを呼びましょうかと声を掛けたら、すごい勢いで首を横に振られてしまったので、じゃあ自分が付き添うからとりあえず一度外へ出ないかと誘ってみる。
 しきりに新郎を気にしているので、仕方なく自分も新郎へ視線を投げたら、そんなこちらに気づいたらしく、軽く頷くのが見えた。
 大事な友人をよろしく。という意味だったかはわからいないが、ほらアイツも良いって言ってるとかなんとか言いくるめて、ようやく会場の外へ引きずり出す。
 吐き気はないとのことで、とりあえずで目についたソファに腰掛けさせれば、大きなため息と共に体を弛緩させるのがわかった。
「すみません。少し休めば回復するので」
 どうぞ戻ってくださいと言われても、わかったと放置して戻るのはさすがに気が引ける。
「いや俺もちょっと休憩で」
 どかっと横に座ってしまえば、相手もそれ以上強く戻れとは言わなかった。
「こんな早く結婚するとか思ってなくて、俺、今日のが結婚式初参加なんすよ」
 経験あります? と聞いたら、ボクも初めてですと返されて、会場内に居たときよりも幾分会話がスムーズだ。
「初めてなのに他に知り合いも居ない上に、スピーチまで頼まれてたんすから、めちゃくちゃ緊張すんの、仕方ないっすよね。スピーチ無事終わって良かったけど、緊張が切れてどっと疲れたとかなんすかね」
 熱があるとかではないんですよね、と言葉で確認しつつ額に手を伸ばしてしまったのは、少々迂闊だったかも知れない。
 ビクッと肩を震わせて怯えさせてしまったので、慌てて伸ばしかけた手を引っ込めた。
「す、すみません。馴れ馴れしくて」
「い、いえ」
「おい、大丈夫か?」
 その時、少し離れたところから新郎の声が響いてくる。
「あれ? お前、式は?」
「これからお色直し。てわけで、あんま時間ないんだよな」
 言いながら足早に近づいてきた新郎は、これやるよと何かを投げてよこす。
「なんだよいきなり」
「まぁまぁ。それより、そいつのこと、ヨロシクな」
 意味深に笑うと、新郎はまた足早に去っていく。
「なんだあれ? って、大丈夫すか!?」
 隣では口元を抑えて俯いた男が、体を縮こまらせて小さく震えている。
「え、え、どうすれば。あ、スタッフ」
 慌ててスタッフを探しに立とうとするが、阻止するように服の裾を掴まれてしまった。
「誰か呼んできますから、これ、離して」
「お、お願い、はやく、とめて」
「は?」
「スイッチ、それ、アイツが投げた」
 必死に何かを訴えるその内容的に、どうやら新郎が投げてよこしたのは小型のリモコンらしい。っていうかつまりそれって……

 泣き出してしまった男をトイレの個室に連れ込んで、どういうことだと問い詰める。
「ごめんなさい、ごめんなさい。誰にも言わないで」
「いや、ゴメンはいいから。俺が知りたいのは、なんでこんなことになってるかってことで」
 めちゃくちゃ渋られつつも根気よく説得して聞き出した話によると、高校時代にイジメがあったのは事実で、それを新郎が助けたのも、その結果新郎が他の友人を切ったのも事実で、ただその後、友人になったという部分が嘘だった。
 助けられて新郎を好きになってしまったというこの男を、優しい言葉で受け入れたと見せつつ、都合の良い性欲解消道具的に使っていたようだ。それに気づいて別れようとするこの男を、動画やらで脅しつつ関係を強要していた新郎は、この結婚式で玩具を仕込んだスピーチをすることで開放すると約束したらしい。
 今まで脅しに使っていた動画類を破棄して、金輪際関わらないと言ったらしい。
「で、でも、あなたに知られたから、約束、守ってくれるか……」
「あー……さすがにそれは守る、っつうか守らせるけど」
「え?」
「ようるすにアイツが持ってるあんたの動画とかそういうの諸々消させればいいんだろ?」
「ど、どうやって?」
「いやだって、アイツが俺を脅せる材料ゼロじゃん。なのにこんな話聞かされたら、むしろ俺がアイツを脅せる立場じゃん」
「そ、ですかね?」
「つかこれ投げてきたのアイツ自身だし、俺に知られたらどうなるかくらいは考えた上で知らせてんだろ。だから多分ごねたりしない」
「そ、ですか、ね?」
 疑問符をつけつつも、酷くホッとした様子に、さてどうしたもんかと思う。
 だってリモコンを投げてきた時、アイツは、「そいつをヨロシク」と言っていたのだ。ついでに言うと、アイツにはゲイだと知られても居る。アイツがバイ、というか男も抱けるなんて話は今初めて知ったけど。
 この男が許容範囲か否かで言えば、範囲内。ってところも悔しいというか、アイツの思い通りになるのは癪過ぎる。
 ただ、この男のことを今後も放っておけないんだろう予感はしていた。

こちら(https://twitter.com/BLsommelier_801/status/1876569717999354107)の1月10日 ”友人の結婚式で” ”おもちゃ” を使わせてもらいました。

 
 
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酔った弟に乗られた話4(終)

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「は、はいったぁ」
 へにょっと嬉しげに笑う顔に、こちらも安堵の息を吐く。
「うへへ」
 ちんぽかたぁい、などとヘラヘラ笑う顔に興奮が煽られる。痛いと泣かれて若干萎えていたペニスが、硬度と質量を増していくのがわかる。
「俺んなか、気持ちぃ?」
 気持ちぃよと返せばやっぱり嬉しそうにフニャフニャと笑ってから、深呼吸を一つ。それから意を決したように、ゆっくり腰を持ち上げていく。
「んんんっっ」
「おいっ、痛いなら無理すんなよ」
「へー、き」
 痛くないよーと間延びした声で返しながら、今度はゆっくりと腰を落としてくる。
 そうして何度か往復するのを若干ハラハラと見守っていたけれど、確かに、痛いと漏らすこともなければ、痛そうに呻くこともなかった。
 ならいいかと、こちらも与えられる快楽に気持ちを集中させる。今度こそこのままイッても良いはずだ。
「はぁ……」
 自身の口からこぼれる息が熱い。
「気持ちぃ?」
「ん、いい」
 再度聞かれて頷けば、良かったぁとはっきりいわれた後で、だんだん腰を上下させるスピードがあがっていく。
「もっと、もっと、俺で、きもちくなってぇ」
「ぁっ、……ぅんっ……」
 必死で頷き快感を追った。
 多分弟自身はこの行為で快感を得られているわけじゃなく、痛みはなくともそこそこ苦しさが伴っているんだろうとは思う。こちらを見下ろし嬉しそうに笑うことはあるが、基本、息遣いにも表情にも甘さはほとんどない。気持ちよさそうに蕩ける様子はないし、開かれた股間で揺れる弟のペニスはとっくに硬さを失い垂れている。
 こっちに主導権があれば、一緒に気持ちよくなれただろうか。
 自分ばかりが気持ちいい現状に申し訳ないような残念なような気持ちはあるが、でもそれを今、どうこうしようとするのは無駄だ。というか無理だ。だったら、さっさと気持ちよく果ててしまう方がいい。
 少なくとも、こちらがイッたら弟も一度動きを止めるだろう。口でしてやれるかはわからないが、手でなら自分だって弟のペニスを握って扱いてやれるはずだから、とりあえず一度終わらせてから弟のことも気持ちよくしてやればいいかと思う。
「ぁ、あっ、も、いきそぉ」
「ん、イッて、イッて、あああっっ」
 ますます激しく上下される腰に合わせて、こちらも少しばかり下から突き上げてしまったけれど。辛そうな声を上げさせてしまったけれど。
「出るっ」
 その宣言に合わせてぎゅっと落とした腰を押し付けてきた弟の中に、すべての熱を吐き出した。
「はぁ、あにきのちんぽ、ドクドクしてるぅ」
 やたら満たされた顔で、お腹ン中あつぅい、などと言っているが、それを聞いてザッと血の気が引いていく。良かったなと悠長に思えないのは、コンドームというものの存在をすっかり失念していたせいだ。
 つまりは、弟に中出しした、という事実を今更認識して焦っていた。
「ちょ、おまっ、中出しなんかして大丈夫なのか?」
 確か腹を壊すんじゃなかっただろうか。けれど弟にはピンときてないらしい。
「え〜めっちゃ嬉しいけど」
 兄貴に種付けしてもらったぁ、などとヘラヘラ笑われて、これでは埒が明かないと思う。
「お前ちょっと一回降りろ」
「え〜」
「えーじゃない。早めに掻き出した方が絶対いいだろ」
 ほら早く尻を上げろと、下からペチペチと尻を叩いてやれば、不満そうにしながらも腰を上げて繋がりを解いていく。
「あ、出ちゃう」
「ばか。出ちゃうじゃなくて出すんだよ」
 尻の中から垂れてくる白濁を押し止めるためか、股の間に差し込まれた弟の手を取り引き剥がした。
「あ、あっ、出ちゃう〜汚しちゃう〜」
 足の間からたらりと垂れたものがラグを汚すが、そんなことに構っていられない。
「いいからそのまま全部出せ。つか指突っ込んで掻き出すか?」
「やだぁ。もったいない〜」
「もったいないじゃないだろ。てか腹壊すんじゃないのかよ」
「お腹べつに痛くないよ?」
「後でそうなるかもって話だろ」
 などと言い合っているうちに、どうやら重力に従い全て流れ出たようだ。しばらく待ってこれ以上垂れてこないのを確認してから、やっと掴んでいた弟の手を放した。
 とりあえず早急にラグの汚れを落とした方がいいだろう。放置した結果の買い替えなどは絶対避けたい。
 そしてこちらの意識がラグに向かっている間に、弟はあっさり寝落ちしていた。
 まぁ掃除を手伝わせなかった時点で、この結果は見えてたけども。というよりも、既に半分寝かけていて、手伝えと言えなかったが正しい。
「あー、もう、気持ちよさそうに寝やがって」
 横向きに寝ていたので、一応確認しておくかと尻肉を割って弟のアナルを晒した。赤く腫れぼったくなってはいるが、傷がついている様子はない。流れ出た白濁にも赤色は混じってなかったから、多分、中を傷つけたりもしていないはずだ。
 ホッと安堵の息を吐いてから、脱ぎ散らかしたボトムスをどうにか履かせてやり、その後一度リビングを出て弟の部屋に掛布を取りに行く。逆ならどうかわからないが、抱き上げて運ぶなんて選択肢はないし、叩き起こすのも躊躇われる。かといってあのままリビングに放置というわけにもいかないだろう。
 寒い時期ではないけどせめて何かかけてやりたい。
 ベッドの上には、弟が使ったのだろうローションのボトルが転がっていて、近くにはコンドームの箱もある。
「あいつ……」
 襲いに来るならこれも持参してこいよとため息を吐きだしたが、後の祭りもいいところだ。
 色々溜め込んでたのが飲みすぎて爆発したって感じだったし、弟もそこまで頭がまわってなかった……いや、あの中出しの喜びっぷりを考えたら、わざとって可能性もた高そうか。
 弟の気持ちを察しながらも放置していたこちらにも多少の責任はあるだろうし、こちらも反省する点は多々有りそうだけれど、とりあえず、明日起きたら一言言ってやらないと、と思う。とても一言で済みそうにはないけども。

<終>

とりあえず前夜にどんなことがあったのかを兄視点で書いてみました。
弟、かなり記憶飛ばしてますね。笑。
酒無し&兄が主導権握ったセックスも、気にはなってます。いつかまた機会があれば。

 
 
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酔った弟に乗られた話3

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 2個下の弟が同じ大学に通うことが決まり、親の負担を少しでも減らす目的で同居生活を始めておよそ2年半。弟の中にいつから自分へ向かう気持ちがあったのかは知らないが、弟が同じ大学を受験したということが、もう、そういうことなんだろうとは思っていたから、少なくとも2年半以上は気持ちを抱えたまま黙って一緒に暮らしていたことになる。
 こんな好都合としか言えない二人暮らし中、もし抱きたいという欲求だったなら、もっと早く口に出すなり態度で見せるなりしてたんじゃないだろうか。
 なるほど。なんて内心の分析をよそに、弟は着々と勃起ペニスに向かって腰を落としていく。
 部屋でたっぷりローションを仕込んできたというのは本当らしく、尻の間にペニスの先端が擦れただけで、そこが濡れて滑っていることがわかってしまった。
「はぁ……」
 やがて先端が尻の穴に導かれて、弟がうっとりと熱い息を吐く。その姿にペニスの硬度と質量がわずかに増すくらいには、なんとも色っぽかったのだけど。
 そんなうっとりとした表情は一瞬だけで、すぐに眉間にシワを寄せた苦悩顔になってしまった。
「ううっ……」
「おい、やっぱ無理なんじゃ」
「んーん、へーき」
 いや平気じゃないだろとは思うものの、弟の尻穴の中にゆっくりとペニスが飲み込まれているのも事実ではある。
 キツキツではあるが痛いほどではなく、仕込まれたローションの滑りは間違いなく気持ちがいい。苦しげな姿に若干萎えてはいるものの、しっかり硬度を保っている程度には、間違いなく期待していた。
「いたい〜」
 そんな泣き言と共にとうとうグスッと鼻を鳴らしたのは、3分の2ほど飲み込んだあたりだろうか。
「やめる?」
 辛そうな姿を見せられてもやめさせずにいたくらいには期待しているが、さすがに泣かれてまで頑張れとは言いにくい。
「やだぁ」
「なら代わる?」
 何を言われたかわかってないらしい弟に、一度抜いてくれたら俺が抱くけどと言ってみた。
 自分より体格が良い相手に腰を跨がれて乗られていては、こちらからどうこうするのは絶対に無理だ。この体勢をクルッとひっくり返してやれる筋力も技量もないのだから、下手に動いたら抵抗してると思われる可能性のが高い。
 こちらは極力動かず好きにさせるのが、一番相手を傷つけずに済むだろうと思っていたが、もし主導権を明け渡して貰えるなら、こんなに苦しそうな顔をさせずとも望みを叶えてやれそうなのに。
 しかしそこまで言っても、いまいち理解してなさそうな顔は変わらない。
「んー……抜きたくない、し、もちょっとだから」
 どうやら、一度抜いてと言った「抜いて」部分しか届かなかったらしい。
 酒のせいか、必死過ぎるのか。多分そのどちらもだし、もしかしたら相乗効果で、ただでさえ若干脳筋気味なのに、いっそう思考が滞って一途で頑固になっている可能性もある。
「ダイジョブ」
 そう言ってさらに腰をジリジリと落とそうとするくせに、やはり痛みがあるのか、苦しそうに浅い息を繰り返す。
「わかったから一旦落ち着け」
 体を起こしている弟の頭には手が届かないので、代わりに尻を支えるように両手を回して、なだめるみたいに優しく撫でてやる。
「ぁ……」
「痛いのにねじ込もうとすんなよ。痛くなくなるまでじっとしてろ」
「でもぉ」
 ちんぽおっきいうちに早く挿れないと、などと言われて、萎えるならとっくに萎えてるはずだろと言い返す。
「大丈夫だから。深呼吸して。落ち着いたら力の抜き方も思い出すだろ」
 ほら息吸って、と促せば、素直に息を吸っていく。
「はい吐いて」
 そうやって呼吸を促しながら、手の中の尻肉を撫で揉んだ。
「ぁっ……んっ……」
 やがて甘やかな吐息が溢れてくるのに合わせて、呼吸の声かけをやめてしばらく様子を伺ってみる。痛みで強張っていた尻肉も、しつこく撫で揉むうちに柔らかにほぐれ、甘い息を吐くたびに小さく震えていた。
 そろそろいいかと谷の合間に穴の縁ギリギリまで親指以外を潜り込ませながら、尻肉をぐっと掴み穴ごと広げるイメージで左右に押し開く。
「ゃぁんっ、な、なにっ?」
 ビクッと体を跳ねさせて戸惑うものの、声の甘さは変わっていないので大丈夫だろう。
「も、痛くないんだろ? 穴、広げててやるから降りといで」
 言いながら、掴んだ尻肉を下方に引き下げるように力を掛ければ、何をしろと言われたか察した様子で弟も腰を落としてくる。
「あああっっ」
 快感の声とは言い難いものの、苦痛とは違った様子の声を上げながら、先程までより断然スムーズに残りも全て熱に包まれた。

続きました→

 
 
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酔った弟に乗られた話2

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 拙いキスと股間ばかりを撫でさする手に、慣れてなさを感じてなんだか嬉しい。
 過去に恋人がいた様子はなかったから、当然という気もするけど。もしこれで妙に慣れた様子を見せられていたら、きっと焦ったり疑ったりしてしまうから、この予想通りとも言えるぎこちなさに安心していた。
 ただ、安心はするけど興奮が煽られるかというと、そこはやっぱり微妙ではある。もちろん、それを正直に言えるわけではないんだけど。
「あんま、きもちくない?」
「そんなことないけど」
「でも」
「酒のせいだろ。俺も結構飲んでるからだって」
「俺に触られるの、イヤじゃない?」
「嫌だったら触らせてない」
「そか……」
 本当に気持ちいいよと言いながら、ほんのりしょぼくれた弟の頭を優しく撫でる。気持ちがいいのは事実で、ただただ気持ちが良いだけ、って部分を言わないだけだから嘘じゃない。酒のせい、ってのも多分ある程度は事実で嘘じゃない。
 興奮が足りないんだよね、とか言ったところで何が出来るのか。何をされるのか。わからないことに踏み込むより、このままじわじわとした気持ちよさに揺蕩っていたかった。
 でも弟はどうやらそうじゃない。こちらの反応の薄さに明らかに焦れていた。
「舐めても、いい?」
「ん?」
「アニキのこれ、舐めたい」
 手の中のペニスをきゅっと握りながら、熱い視線が許可を求めて見つめてくるから困る。
 マジか、と思う気持ちと、そういうのも込みか、と納得する気持ちが、胸の中で交錯した。
「あ……っ」
 弟が小さな声を漏らす。こちらの股間を握っているのだから、気づくのは当然なんだけど。
 つまり、いいよと言うより先に、反応したのは股間の方だった。弟の大きな口に包まれる想像に、あっさり興奮したせいだ。
「いい? よね?」
「ああ」
 再度許可を求められて素直に頷けば、いそいそと下着ごとボトムスを抜き取られ、顕になった下半身に弟の頭が落ちていく。
「んっ……」
 気持ちの良さに鼻から息が抜けて、弟が微かに笑うのがわかった。はっきりと反応があって嬉しいんだろう。
 やっぱり慣れてはなさそうで、じれったい刺激ではあったけれど、でも間違いなく先程よりも興奮が煽られた。今度はしっかりとペニスに芯が通って勃ち上がっていく。
「勃った」
 ガチガチと嬉しそうに笑われて、満足そうで良かったとは思うものの、いやこれここで放置されんの? と思ってしまうのも仕方がないと思う。口の中でイカセてとまでは言わないが、ちゃんと反応してるんだからもうちょっと続けて欲しかったというか、つまるところ最後は手でもいいけどこっちがイクとこまで頑張って欲しかった。
 というかここで一旦放されるってことは、こっちを好きに弄り回してイカせれば満足。というわけではないらしいってことだ。
「で、このあと、どーすんの?」
 弟の股間はずっとけっこうな膨らみを保っているから、こちらにそれを握らせて、互いに互いの勃起ペニスを扱きあおうとでも言うんだろうか。
 なんて思っていたのに、弟の口からは全く想像もつかない言葉が飛び出てきた。
「んー、……乗る?」
「は?」
「あにきのちんぽ勃ったら、俺のお尻で気持ちよくしてあげたいなって」
「は? え?」
「挿れていいでしょ?」
 兄貴は痛くないからいいよねと言われて、絶対痛くしないってそういう意味かとやっと理解が追いついてくる。
「まじ、か……」
 さすがに驚きすぎて声に出た。
「つかそんなすんなり入るもんじゃないだろ」
「慣らしてきたからダイジョブ。多分」
「おまっ、トイレ長いと思ったら、そんなことしてたわけ!?」
「トイレで中洗ってるし、部屋でローションたっぷりいれてきたから、たぶん、ちゃんと気持ちくできると思う」
 だからいいでしょと言われて言葉に詰まっているうちに、弟もあっさり自身のボトムスを下着ごと脱ぎ去ってしまう。それどころか、素早くこちらの腰を跨いでくる。
 弟の体格で腰をまたがれたら正直そこでもう詰みだった。いやまぁ、マジかと驚く気持ちはあるものの、抵抗する気自体はあまりないので構わないんだけど。
 それに妙に納得している部分もあった。抱きたいのではなく抱かれたい、というのが弟の本音だったなら、あれだけ気持ちをダダ漏れにさせながらも手を出してこなかった事にも頷けてしまうのだ。

続きました→

 
 
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酔った弟に乗られた話1

酔った勢いで兄に乗ってしまった話の兄視点です。兄×弟(騎乗位)。

 トイレと言ってリビングを出ていった弟が戻ってこない。ということに意識が向いたのは、弟が消えてから既に結構な時間が経ってからだった。
 なんとなくで点けっぱなしになっているテレビをぼんやりと見続けてしまったせいだ。
 自分もそれなりに酔っている自覚はある。
 もしかしてトイレで潰れているのだろうか。今日は二人して気分良く飲みまくってしまったから、その可能性は高い。
 様子を見に行ったほうが良さそうだと腰を浮かしかけたその時、リビングのドアが開いて弟が戻ってきた。
「大丈夫か?」
 ちょうど様子を見に行こうと思ってたとこだと告げれば、弟は曖昧に頷いて見せる。やはり相当酔っているのか、どこかぼんやりとしているし顔も赤い。
「大丈夫じゃなさそうだな。簡単な片付けは俺がやっとくから、お前もう、自分の部屋行っていいぞ」
「やだ」
「やだじゃなくて。お前にこれ以上飲ませられないって」
「飲まなくていいよ。けどもっと兄貴と一緒にいたい」
「なんだよ甘ったれモードなの?」
 酔って自制が効いてないのか、ずいぶん素直にもっと一緒にいたいなんて言われたら、どうしたって嬉しい。
 くすっと笑って、じゃあおいでと隣のスペースをペシペシ叩いた。さきほどまでは向かい合って座っていたのだから、どうやら酔って自制が効いてないのはお互い様だ。
 まぁ酒のせいってことでいいかと、嬉しそうな顔でそそくさとやってきて隣に腰を落とす弟を、こちらもニコニコと迎えいれる。
「酒はまじでナシな」
「ん、わかってる」
「お茶か水飲むか? 取ってきてやろうか?」
「いらない。それよりさ」
 じっとこちらを見つめる視線に気づいて振り向けば、熱に浮かされたみたいな、少し潤んだ瞳とかちあった。酒のせいで全体的に赤みを増した顔に潤んだ瞳で見つめられて、ドキリと心臓が跳ねる。
 あ、ヤバいかも。
 頭の片隅でそんなことを考えるも、既にあとの祭りだった。
「おれが欲しいの、兄貴、なんだけど」
 そんな言葉が耳に届くと同時に、体はラグの上に押し倒されていた。
「や、ちょ、欲しいとか言われても……」
 やばいやばいと心臓が跳ねまくって、酔いがいっきに冷めていく。しかし幾分冷静になったところで、この場を逃げ出せるわけじゃない。
 そもそも酔ってなくたって、自分より背も高く体格もいいこの弟に押し倒されたら、その時点で詰みでしかないんだけど。
 いつかこんな日が来るかも、という予想はあったのに、油断しすぎていた。
「兄貴が痛いようなことは絶対しない、から」
 どうしようと焦るこちらに何を思ったのか、弟が泣きそうな顔で見下ろしてくる。その顔に、緊張で固まっていた体から力を抜いた。
 いつかこんな日が来るかも、と思う程度には弟の気持ちは日々ダダ漏れだったのに、酔わなきゃ言い出せない程度には自制できてたわけだし、酔って口に出してしまうくらいには追い詰められても居るんだろう。
 だったら酒のせいってことにして、ちょっとくらいなら応じてしまってもいいんじゃないか。絶対痛くしないって言い切るってことは、尻の穴に突っ込もうとまでは考えてないのだろうし。
「あにき……?」
 力を抜いたのが不思議だったのか、不安げに呼びかけられて、じっと弟の目を見つめ返す。
「ホントだな?」
「う、うん?」
 頷くものの語尾に疑問符が見えてしまったので、再度確認するように言葉を重ねる。
「痛いの、絶対ナシだからな」
「うん!」
 勢いよく頷く弟の顔は嬉しそうに綻んでいて、思わず伸ばした手でその頭をくしゃくしゃっと撫でてしまう。
「大好き」
 ますます嬉しそうに笑った弟から、ほろりと溢れてきた好きには、胸の中が暖かくなる。言われて嬉しく思ってしまうくらいには、自分も、いつかこうなる日を待ち望んでいたのかもしれない。
「俺も好きだよ、お前のこと」
「じゃ、じゃあ、ちゅー、していぃ?」
 緊張気味に聞かれて思わず笑ってしまえば、嬉しげだった顔があっさり曇ってしまうから、ますます笑いながら弟へ向かって両手を伸ばした。
「いーよ」
 言いながら、掴んだ肩を引き寄せるようにして、自分からも顔を寄せていく。

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煮えきらない大人3(終)

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 通学定期を手に入れた後は、可能な限りカフェに通う生活になった。とは言っても、当然、連日入り浸りというわけには行かない。
 小遣いは限られているのでバイトはしなきゃ資金が足りないし、でも、ここでバイトしたいという提案は、人手は足りてるとあっさりお断りされている。
 なので曜日や時間帯をあれこれ変えながら、なるべく週に1回は訪れるようにしていた。そしてタイミング良く店長不在かつ自分以外の客が居ないとき、つまりは店内に二人きりのときだけ、隙を見て「好きです付き合ってください」という告白を繰り返してもいた。まぁ、返事は変わらず「もうちょっと考えさせて」で逃げられているんだけど。
 ただ、いつまで待つのが妥当なのかの判断が難しい。
 今までまともに意思表示もしないまま、いつか大人になったら付き合えるという未来を勝手に思い描いていたのは事実なので、とりあえずはっきりと意思表示を続けよう、くらいのつもりで繰り返す告白を、多分、相手は楽しんでいる。だって考えさせてってお断りしてくるくせに、困るとか迷惑とかって素振りはなくて、どこか嬉しそうな気配まで滲んでいる。
 まぁ相手が楽しいならいいか、なんて思える余裕はさすがにない。むしろ、嬉しいならさっさとOKしてくれって気持ちが膨らむのは当然だと思う。
 脈はありまくりなのに、進展する気配がない。という事実には間違いなく焦らされていた。
「あれから半年ほど経ちますけど、まだ、考え中ですか?」
「え?」
 驚いたような声を出されたのは、告白タイムは帰る間際のことが多いせいだろう。今日は、ドリンクを運んできたその場で、立ち去る前の彼を引き止めるように声をかけている。
「好きです、付き合ってください。でも今日もまた、考えさせてって逃げるつもりですよね?」
「あー……怒って、る?」
「怒ってはないですけど焦らされてキツくなってるとこはあります。だからせめて、あとどれくらい考えれば答えが出そうか、教えてほしいです。というか二十歳になったらと思ってるなら、あと1年待ってって、言って欲しいです」
 正直に言えば、この前誕生日を伝えたときに、そう言ってもらえるかなと期待していた。普通に、じゃあお祝いねと言われて、カットケーキがサービスされて終わりだった。
「あー……」
 この話題を持ち出すのは店内に二人きりのときだけ、と相手もわかっているだろうに、困ったように店内を一度ぐるっと見回したあと、相手は観念した様子で対面の席に腰を下ろす。しかしその様子から、とうとうOKが貰える、という期待はまったく湧き上がってこなかった。それどころか、困った顔を崩さない彼を正面にして、不安が膨らんでいく。
「やっぱ、今の状態を続ける気はもうない感じ?」
「ええ、まぁ。でも期限切ってくれるなら、待てます。その日が来るまで、今まで通り告白続けてって言われるのは構わないです」
 返答がずっと「考えさせて」から変わらないのが、とにかくキツい。
「そっか。じゃあ正直に話すけど、答えはもう出てる。お付き合いは出来ないよ」
「はぁ!? ちょっ、えっ、なんで!?」
 意味がわからないと言えば、ごめんねと謝られてしまった。謝られたいわけじゃないのに。
「理由は? てか告白するたびあんな嬉しそうにされたら、絶対脈アリって思いますよね?」
「理由は前に言ったのと一緒だよ。歳が離れすぎてて、お付き合いが上手くいくイメージが全然持てないっていうのと、一回りも年下の真っ更な子に手ぇ出せる気がしないから。で、脈アリって思わせたのは申し訳ないけど、実際嬉しかったし、この状態でいいって言ってくれるなら、可能な限り引き伸ばしてたかったんだよね」
 いつ追求されるかなと思ってたけどここまでかぁと、相手は残念そうに苦笑している。
「期待持たせて焦らして引き伸ばしてたの事実だし、嫌われる覚悟は、できてる」
「いや、嫌いになったりしませんけど。あと諦める気もないですけど」
 とっさに口に出せば、相手は呆気にとられた顔になる。
「えっ……」
「だって俺と付き合いたいって、本音のとこでは思ってますよね? だから嬉しそうな顔するんですよね? 本当に嫌われる覚悟ができてる、って言うなら、付き合いましょうよ。とりあえず付き合って、うまく行かなくて、喧嘩とかするのもいいんじゃないですか。嫌われてもいいって思ってるなら、怖くないでしょ? もう無理って、俺に思わせたらいいじゃないですか。もちろん俺は、そうならないように頑張りますけど」
 呆気にとられた顔が、嫌そうに歪む。喧嘩してもう無理って言われる想像でもしたんだろうか。
「ちなみに、お付き合いしてみた結果、情けないとことかダサいとことか見せられても、一回りも年上なのに気持ぃセックスして貰えなくても、それで幻滅する予定もないです」
「ちょ、待って待って待って。なにそれ?」
「いやなんか、もしかしてうまく伝わってないのかな、みたいな気がして」
 嫌われる覚悟があるなら付き合えばいいと説きながら、嫌われて離れていくのは許容できても、幻滅されたりを恐れてる可能性があることに気づいてしまった。年の差をかなり気にしているから、付き合ってボロを出したくないのかも知れない。
「うまく伝わってないって、なにが?」
「ほとんど一目惚れだったの事実だし、カッコイイって思ってるのも事実だけど、別に、カッコイイ年上彼氏が欲しいなんて理由で、付き合ってって言ってるわけじゃないんですよ。ってのが」
 え、違うの。という声は聞こえてこなかったけれど、間違いなく、そう思っている。
「だって、カッコイイ年上彼氏が欲しいなら、その条件に合う別の誰かでもいいって話になるじゃないですか。しかも元々は7か8くらいの差だと思ってたわけだし、条件で選ぶなら一回りも年上の相手、わざわざ選びませんって」
「そ、っか……」
「で、ちょっとは前向きに考えてくれる気になりました?」
「う、あ、でも……」
 まぁここであっさり頷いてくれるような人なら、ここまで焦らされることなくとっくにOKされてるんだろうけど。でもちょっとは進展した気がするので、今日のところは良しとする。
 返す言葉を探して口ごもる相手を見ながら、運ばれてきたドリンクにようやく手を伸ばした。

高校時代の一人訪問話を書いてみたらやっぱりイマイチで、まるっと書き直して結局大学入学後の話になりました。多少リクエストに寄れた気がするので、このお話はここまでにしたいと思います。
リクエストどうもありがとうございました〜

 
 
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