とんでもエピソードは確かに色々凄かったけど、いいなぁと思う部分もなくはなかった。だってめちゃくちゃ愛されてたのが伝わってくる。
恋人交換やら3Pやらは、その後の二人きりでのセックス込みでのプレイで、メインはもちろん二人きりでのセックス。と言われて、なるほどと思ってしまう部分もあった。
他の男に抱かれて善がれば善がるほど、事後の恋人セックスが嫉妬やらで濃厚になる。らしい。
まぁ、スゴイ性癖だ、みたいに思う部分も間違いなくあるんだけど。
双方が納得済みと言うか、どちらかが我慢してそんなプレイに付き合ってるとかじゃないならいいんじゃないかな。あと、参加する別カップルや3人目が同じようにそのプレイを楽しめるなら。
という部分だけ、ちょっと自分にも関連しそうと言うか、そのプレイに主に巻き込まれてたのが自分の恋人である彼だったわけだけど。
「アイツはともかく、アイツが連れてくる恋人がどこまで納得してたかわからないし、アフターフォロー的なのはけっこう失敗してたんじゃないかって気はするね」
その後フラレたとか浮気されたとか結構あった気がする、らしい。あと面倒だったのが、この人の旦那さんにちょっかい出そうとしてくるヤツ、だそうで。
「セックスって、恋人ならなおさら体がキモチイイ以外にも大事なことって結構あると思うんだけど、そういうの拾うのが上手い人でさ。多分抱かれると気づいちゃうんだろうね。アイツがたいして自分のこと想ってくれてないな、みたいなの」
一応、助言と言うか無理して恋人まで差し出す必要はない的なことを言ったこともあるそうだけど、相手の了承はちゃんと取ってると言って変わることはなかったらしい。
「まぁ3人でってなるとアイツもネコ側やらされる可能性そこそこあったし、自分の恋人差し出して俺抱くほうがマシって思ってた可能性もある」
「うぇえっっ!?」
「やっぱドン引き?」
正真正銘叔父と甥なんだよねぇと苦笑されたけれど、でも子ども出来るわけじゃないからって続いた言葉にそれもそうかと思ってしまったし、そもそも本当に衝撃だったのはそこじゃない。
「えとなんで彼がネコ側に? ってのがまずよくわからなくて。や、抱かれる側も経験あるってのは、聞いてますけど」
だってネコ役はあなたでしょう? と言えば、相手はますます苦笑を深くする。
「あーそれね。さっきは言わなかったけど、突っ込む棒と突っ込まれる穴が両方あるんだから、両方使えばいいよねってプレイもあるっていうか」
3人で楽しむ場合の割と定番だと思うよと言いながら、どういう状態になるのかを教わった。
要は、彼がこの人に突っ込んで、彼の穴に旦那さんが突っ込む的な。もしくは、彼が一番下でこの人が真ん中か。
「ひえぇ……」
「アイツもそれだけは結構わかりやすく嫌がってたかな。特に一番下は嫌だったみたいで、俺がアイツに突っ込んだのなんて2回しかないからね」
「嫌がってもするんですね」
「まぁアイツはちょっと特殊な立ち位置だったのもあるよね。高校退学の理由は知ってるんだよね? 俺らに交じってヤるのが居候の条件だったぽいし、大学の学費出してたのも旦那だったし、拒否権無かったって感じかな」
嫌がるから面白がってやられる場合もあったけど、お仕置きでやられる場合もあった。らしい。
「お仕置き……?」
「だってアイツ、懲りずに大学内でもエロいことしてたからね。そういや、そんなに人に見せたいなら見ててあげるから恋人連れておいで、ってのが最終的に恋人交換に発展した経緯だった気がする」
「ひえぇ……」
「それで本当に恋人連れて来るんだから、やっぱ血の繋がりを感じるところはあったよね」
「確かに」
そう答えたところで部屋のドアが数回叩かれて、入るぞの宣言と同時にドアが開く。
「マジか……」
入ってくるなりなんだそれ。
「全然戻らないから、俺等がヤッてると思っての様子見でしょ」
「ええっ!?」
「あれは交ざる気で来たのに当てが外れた顔だね」
「えええっっ」
思わずその顔を凝視してしまえば、バツが悪そうにそっと視線を逸らされてしまったから、指摘はきっと当たりなんだろう。
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■
HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁