酔った弟に乗られた話3

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 2個下の弟が同じ大学に通うことが決まり、親の負担を少しでも減らす目的で同居生活を始めておよそ2年半。弟の中にいつから自分へ向かう気持ちがあったのかは知らないが、弟が同じ大学を受験したということが、もう、そういうことなんだろうとは思っていたから、少なくとも2年半以上は気持ちを抱えたまま黙って一緒に暮らしていたことになる。
 こんな好都合としか言えない二人暮らし中、もし抱きたいという欲求だったなら、もっと早く口に出すなり態度で見せるなりしてたんじゃないだろうか。
 なるほど。なんて内心の分析をよそに、弟は着々と勃起ペニスに向かって腰を落としていく。
 部屋でたっぷりローションを仕込んできたというのは本当らしく、尻の間にペニスの先端が擦れただけで、そこが濡れて滑っていることがわかってしまった。
「はぁ……」
 やがて先端が尻の穴に導かれて、弟がうっとりと熱い息を吐く。その姿にペニスの硬度と質量がわずかに増すくらいには、なんとも色っぽかったのだけど。
 そんなうっとりとした表情は一瞬だけで、すぐに眉間にシワを寄せた苦悩顔になってしまった。
「ううっ……」
「おい、やっぱ無理なんじゃ」
「んーん、へーき」
 いや平気じゃないだろとは思うものの、弟の尻穴の中にゆっくりとペニスが飲み込まれているのも事実ではある。
 キツキツではあるが痛いほどではなく、仕込まれたローションの滑りは間違いなく気持ちがいい。苦しげな姿に若干萎えてはいるものの、しっかり硬度を保っている程度には、間違いなく期待していた。
「いたい〜」
 そんな泣き言と共にとうとうグスッと鼻を鳴らしたのは、3分の2ほど飲み込んだあたりだろうか。
「やめる?」
 辛そうな姿を見せられてもやめさせずにいたくらいには期待しているが、さすがに泣かれてまで頑張れとは言いにくい。
「やだぁ」
「なら代わる?」
 何を言われたかわかってないらしい弟に、一度抜いてくれたら俺が抱くけどと言ってみた。
 自分より体格が良い相手に腰を跨がれて乗られていては、こちらからどうこうするのは絶対に無理だ。この体勢をクルッとひっくり返してやれる筋力も技量もないのだから、下手に動いたら抵抗してると思われる可能性のが高い。
 こちらは極力動かず好きにさせるのが、一番相手を傷つけずに済むだろうと思っていたが、もし主導権を明け渡して貰えるなら、こんなに苦しそうな顔をさせずとも望みを叶えてやれそうなのに。
 しかしそこまで言っても、いまいち理解してなさそうな顔は変わらない。
「んー……抜きたくない、し、もちょっとだから」
 どうやら、一度抜いてと言った「抜いて」部分しか届かなかったらしい。
 酒のせいか、必死過ぎるのか。多分そのどちらもだし、もしかしたら相乗効果で、ただでさえ若干脳筋気味なのに、いっそう思考が滞って一途で頑固になっている可能性もある。
「ダイジョブ」
 そう言ってさらに腰をジリジリと落とそうとするくせに、やはり痛みがあるのか、苦しそうに浅い息を繰り返す。
「わかったから一旦落ち着け」
 体を起こしている弟の頭には手が届かないので、代わりに尻を支えるように両手を回して、なだめるみたいに優しく撫でてやる。
「ぁ……」
「痛いのにねじ込もうとすんなよ。痛くなくなるまでじっとしてろ」
「でもぉ」
 ちんぽおっきいうちに早く挿れないと、などと言われて、萎えるならとっくに萎えてるはずだろと言い返す。
「大丈夫だから。深呼吸して。落ち着いたら力の抜き方も思い出すだろ」
 ほら息吸って、と促せば、素直に息を吸っていく。
「はい吐いて」
 そうやって呼吸を促しながら、手の中の尻肉を撫で揉んだ。
「ぁっ……んっ……」
 やがて甘やかな吐息が溢れてくるのに合わせて、呼吸の声かけをやめてしばらく様子を伺ってみる。痛みで強張っていた尻肉も、しつこく撫で揉むうちに柔らかにほぐれ、甘い息を吐くたびに小さく震えていた。
 そろそろいいかと谷の合間に穴の縁ギリギリまで親指以外を潜り込ませながら、尻肉をぐっと掴み穴ごと広げるイメージで左右に押し開く。
「ゃぁんっ、な、なにっ?」
 ビクッと体を跳ねさせて戸惑うものの、声の甘さは変わっていないので大丈夫だろう。
「も、痛くないんだろ? 穴、広げててやるから降りといで」
 言いながら、掴んだ尻肉を下方に引き下げるように力を掛ければ、何をしろと言われたか察した様子で弟も腰を落としてくる。
「あああっっ」
 快感の声とは言い難いものの、苦痛とは違った様子の声を上げながら、先程までより断然スムーズに残りも全て熱に包まれた。

続きました→

 
 
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