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「一応俺にも羞恥心的なもの、あるんすけど」
「知ってる。だから恥ずかしがってる姿ごと見たいなって思って」
ちょっと言ってみただけだよと笑いながら、もともと短な距離を更に詰めて濡れた手を足の間に差し込んでくる。
「いいんすか?」
「うん。君をその気にさせて、恥ずかしそうにお尻の穴見せてくれるまで待てそうにない」
触らせてねの言葉とほぼ同時に、尻の間に指先が触れた。
「んっ……ぁ……」
「ここだね。入っていい?」
すぐに穴を見つけた指先がクニクニと揺れて、ぶわっと期待で肌が粟立つ。
「は、ぁあっ……」
ハイと頷く気配だけで指先が侵入してきて、たった2文字すらきっちり言わせてもらえなかった。
「ふはっ」
「ごめん。自覚はあるけど笑わないでよ」
「だ、って」
せっかちにヌプヌプと押し込まれてくる指からも、相手の興奮と、早く早くと急くような気持ちが伝わってくるから。
「うれしぃし、ははっ」
「なら良いけど」
「いーんだ」
「こいつ余裕ねぇなって笑われてるならちょっと辛いけど、だとしても言い訳できる状況じゃないからね。がっついてくれて嬉しい、なんて思ってくれてるなら、おれからすれば有難すぎるくらい」
体辛くはないの? と聞かれて、全然と返した。指1本の細さなんて慣れきった体には物足りないばかりだ。
「もっと、もっと急いで、へいき、すよ」
むしろどんどん先へ進んで欲しい。さっさと2本3本と指を増やして穴を広げて、相手のペニスが受け入れられるようにして欲しい。
「そうしたい気持ちも、もちろんあるんだけどさ」
他人のアナルに指突っ込むの初めてだからちょっと待ってねと、一度根本まで埋め終わった指が今度はゆっくりと引き抜かれていく。
「んんっっ、ぁ、そのへん」
「この辺?」
「そ、あ、あ、ぁあっっ」
「これか」
探してるのは前立腺だろうと自己申告すれば、どうやら無事に見つけたらしい。
「あ、まっ、待って待って待って」
慌てて言い募ればすぐに前立腺を捏ねてた指の動きは止まったけれど。
「気持ちいいトコじゃないの?」
前立腺で気持ちよくなれるって言ってたよね? と言いたげだから、気持ちがいいから止めたとは気づいてないようだ。
「そこ、アンタのちんぽで擦られて気持ちよくなりたいから、まだダメ、す」
「まだダメ、かぁ」
ここ弄られたらイッちゃう? と聞かれたから、イッちゃうからヤですと返す。さっきのやり取りのほぼ繰り返しだから、早く抱いて欲しい気持ちは言葉にしなくても多分伝わってるんだけど。
「早く広げて、アンタのちんぽ突っ込んでください、よ」
「言葉選びが直接的になってきたね」
「がっついてんの、アンタだけじゃないんで。散々早く抱いてって言ってんのに、焦らしてくるアンタが悪い」
「焦らしてるつもりはなかったけど」
じゃあおれのが入るように広げていくねと宣言されて、今度は2本の指が穴の縁に添えられた。
そしてそれもあっさりと受け入れてしまえば、次は3本になる。
「んぅ……」
さすがに3本になると圧迫感が格段に増す。
「さすがにキツい?」
「へいき、す」
大丈夫だからそのままグッと突っ込んできてくれていいんだけど、相手は穴に触れていた指を離してしまった。
「というか体勢変えない?」
そろそろ寝転がったほうがいいんじゃない? と促されて、確かにと思いながらも躊躇ったのは、さっき、恥ずかしそうにお尻の穴を見せてくれる君がどうとか言われたせいだ。
「君が一番楽な姿勢がいいなってだけだよ。慣れた姿勢のが挿れやすいだろうし」
恥ずかしくて無理ならこのままするけどローションは足そうねと言って、相手がローションボトルに手を伸ばしてる間に上体を後ろに倒す。足は立膝で開いたままだけど、さすがに足を抱えてお尻を上げて、穴を相手に晒すまではしない。
まぁ相手も一番楽な姿勢でって言ってたし、自分でするときにそんな体勢取らないし。
「まだすか」
追加ローションを手の中で温めているらしい相手を急かせば、わかったと言って潤いを増した指先が再度尻穴の縁に触れた。
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