親友の兄貴がヤバイ16

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 中を探りながら少しずつその場所を拡げていく。指を一本増やせば、さすがに苦しそうに呻いた。それでも痛みなどはなさそうで、少しずつ慣れても居るのか、時折甘やかな吐息も漏れている。とはいっても、甘い吐息の発生源はアナルの中ではなく、同時に緩く握って扱いているペニスの方だとは思うけれど。
 顔はまた腕によって隠されて、前立腺ばかり弄られることを受け入れたのか諦めたのか、責めたり非難される言葉はもうない。これ以上は可愛い禁止も、つい溢れて繰り返すうちに、結局曖昧になって許されている。
「んっ、んっ、ぁ、はぁっ」
 もどかしそうな声と、小さく揺れる腰。かなり控えめではあるものの、突き上げるように腰を浮かす仕草に、ペニスへの刺激をねだられているのだと思った。なので、腰が浮くのにあわせて握り込む手に少し強めの圧を加えてみる。
「ぁあんっ、はぁあん、もっ……ぅう……」
 はっきり嬌声とわかる声があがって、多分もっとと零しかけた。
「もっと?」
 途切れた言葉を拾うように問いかければ、違うと言いたげに首を振る。本当かと問いを重ねれば、今度は肯定するように首を縦に振った。
 意地が悪いのは承知で、強く握ったまま動かして、グチュグチュと音をたててやる。
「あ、あっ、あああ」
 高い声が響いて、連動するようにアナルが締まる。きゅうきゅうと蠢くさまが、もっと奥へと誘うようでイヤラシイ。
「前強く擦られたら、後ろ弄られながらでも、ちゃんとキモチイイ、ですよね? 気持ちいいの、隠さないで教えて下さい。もっとしてって、おねだり聞かせてくださいよ」
 ペニスもアナルも刺激を止めて、相手の言葉を待つ。余裕を奪って追い詰める前なら、おねだりを聞かせてというこちらのおねだりに応えてくれたかもしれないが、さすがにもう、素直にもっとしてと言って貰えるとは思っていないけれど。
「イイっ、きもちぃ、からっ。も、やめて。前、さわんないで」
 そんなおねだりは恥ずかしくて出来ないと、そう返るのだろうと思っていた。
「キモチイイ、から、触らないで?」
 接続助詞がおかしい。意味がわからないと思いながら、相手の言葉を繰り返す。
「強く、されたら……」
 迷う様子の後、またイッちゃうよと躊躇いがちに告げられた理由に、口元がにやけるのを自覚せずにはいられない。何だその理由。
「イッていいですよ?」
「やだっ」
「どうして? いっぱい、気持ち良くなって貰えたら、凄く嬉しいですけど」
「俺ばっか、やだって、ば。初めてで、きもちぃとか、なくていいって、言った、ろ」
 痛くてもいいからもう入れろと続いた言葉を無視して身を屈めて、手の中の屹立に頭を寄せた。
「ぁあああ、ばかっ、ちょ、やだぁぁあ」
 亀頭にぢゅうぢゅう吸いつきながら、握った竿部分を強めに扱く。アナルへ埋めた指先に触れる前立腺も、ペニスを擦るのと同じようなリズムで擦り続けてやった。
 けっこう本気で嫌がっているっぽいのは逃れるように揺すられる腰の強さでわかったけれど、押さえつけられない程の激しい抵抗ではなかったから、そのまま続けてしまう。
 やだやだイッちゃうと繰り返す声に、口を離してどうぞと返すことはしなかったけれど、促すように尖端の窪みへ舌を這わせた。
「やぁああああっ」
 先ほどとは逆に、ビクビク震えるペニスから吐き出されてきたものを舌で受け止め、キュウウッと窄まるアナルの締め付けを埋めた指で感じとる。
「ほんとに、飲んだ、の?」
 口の中のものをコクリと飲み下せば、まだハァハァと荒い息を吐き続ける相手が問うてくる。いつの間にか顔の前の腕は外されて、不安そうにこちらを見つめていた。
「ごちそうさまです」
 言いながら軽く口を開けて舌を出し、口の中に何も残っていないことを見せつければ、相手は困ったように苦笑する。
「お前、強情すぎだろ」
「そうですか?」
 はぁあと大きく息を吐いた相手に、ちょっと一旦指抜いてと言われて素直に従えば、のそりと体を起こして顔を近づけてくる。明かりを絞っているせいで暗いから、顔を近づけてこちらの表情を窺っているのかもしれない。
 さすがに戸惑えば、相手の苦笑が深くなる。
「自分が突っ込むより、俺を弄り回すほうが楽しい?」
「怒ってます?」
「怒ってないよ。でもちょっと、お前に抱かれる覚悟の方向性、間違えてたかなとは思ってる。セックス経験ないって男に抱きたいって言われたらさ、早く童貞捨てたいんだ、突っ込みたいんだって、思うよね?」
「突っ込みたいって、思ってますよ」
「うん。でもそっちより、俺を喘がせて善がらせてイかせる方が、お前の中で優先されるんだなぁって。さすがにそこはちょっと予想外だったというか、認識が甘かったというかでさ」
「まぁ俺も、昔貴方にむりやり感じさせられているので」
 そしてやり返そうと縛ってむりやりに触れた時には、感じてもらえず失敗したので。
 自分の欲より、相手が反応してくれる方を優先したのは確かだ。しかも受け入れて喘ぐ姿も、やだやだ言って嫌がる姿でさえも、彼の見せる何もかもがめちゃくちゃ可愛かったし。
「そうだよな。てことはやっぱ、復讐、してたの?」
「ちがっ!」
「違うの?」
「違います。そういう認識で嫌がる貴方を感じさせてたわけじゃないです。すみません。可愛すぎて抑えが利かなかっただけです。本当に、すみません」
「復讐されてたわけじゃないなら、いい。だからさ、もういい加減、突っ込まない?」
 お前と早く繋がりたいよ? なんて可愛らしく言われたら堪らなくなって、目の前の顔を引き寄せ口づけ……るのをどうにか堪えて頭を離す。
「どうした?」
 不安と不満が少しばかり入り混じった不思議そうな声に、一度グッと奥歯を噛みしめる。
「あなたの、飲んだばかりなので。俺は美味しいって思えそうなくらい嬉しかったですけど、でも、そんな口でキスされるの、嫌でしょう?」
 もう一度歯を磨いてきますと言ったら、フッと小さく笑った相手に引き寄せられて唇が塞がれた。
「嬉しかないけど、後ろ舐められた後の口ほど、拒絶感無いから大丈夫」
 囁くように告げて再度押し付けられた唇の隙間から、ちろりと差し出された舌がペロリと、こちらの閉じた唇を舐めて誘う。誘われるまま唇を解けば、そのまま相手の舌がぬるりと入り込んできた。

続きました→

 
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