親友の兄貴がヤバイ17

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 深いキスを相手から貰うのは初めてだ。自分の舌を相手の口の中に突っ込んだことはあっても逆はなかった。
 口の中を舐められるという初めての感覚に肌が粟立つ。
 それは乱暴とまでは思わないが、決して優しいキスでもなかった。珍しい。というかこれは一体どういう事だ?
 思いの外激しく口内を探られ、混乱しつつも必死で応じている中、ゆっくりと相手の体重が伸し掛かって来る。
 支えきれずに後方へ身を倒したが、相手の手が背中を支えてくれたので、倒れ込む衝撃は軽かった。というよりも、これはどう考えたって、優しく押し倒されたという状況だろう。
 さすがにどういうつもりか聞こうと、相手の両肩へ手を当て相手の体を押し返そうとすれば、するすると簡易寝間着の上を滑り降りた彼の手に、ギュッと股間を握り込まれて声を上げた。
「ぅあっっ!」
「なんだ。ちゃんと、勃ってんだな」
「何言って、というか手……」
 彼の手はまるで形と大きさを確かめるかのように、布の上からゆるゆると擦ってくる。焦れったいような刺激でも、散々待たされていたその場所には強すぎるくらいで、続けられたら結構あっけなく果ててしまいそうな気がする。
「実は、気負いすぎて勃たない、みたいな事になってんのかと思って?」
「勃ってますよ」
「うん。やっぱ昔よりこっちも育ってそうだ。なぁ、直接、触って欲しい?」
「むしろ手を放して欲しいですけど。貴方の手に直接弄られたら、間違いなくすぐに出ちゃいますよ? というか手、放してくれないとこの状況でもかなりヤバイんですが」
「それは嫌? トラウマ、思い出しちゃう? てかさ、どの程度までなら俺から仕掛けても、お前平気なの?」
「どの程度?」
「焦らしまくるお前に、焦れきった俺が襲いかかったら、お前に新たなトラウマを植え付けんのかなって」
 つまりは襲いかかりたいくらい、既に焦らされ切ってるという訴えだと思って良いのだろうか?
「まぁ、まどろっこしいから俺が抱くとか言って、慣らしてもない体に突っ込まれたら、新たなトラウマになりそうですね」
「そういう襲うじゃない!」
「わかってますよ。俺のを勃たせて、貴方がその上に自分から乗ってくれるとか、そういう方向の襲うだったら歓迎します。恋人が積極的に求めてくれたら、普通に嬉しいです」
 でも、と続けて言葉を切れば、続きを促すように相手も疑問符をつけてその音を繰り返す。
「でも?」
「今日はこれ以上焦らす気もないですし、初めてはやっぱり奪われるより奪いたい側です」
 貴方のバックバージンを奪いますという気持ちを込めつつにっこり笑って見せてから、ゴム取りたいから一度どいて下さいと頼めば、苦笑とともに体の上に乗っていた重みが引いていく。しかしそれに合わせて起こそうとした体は、相手の手で制されてしまった。
「俺が取るよ。でもって、着けさせて」
「えっ?」
「その程度の刺激でもイッちゃいそう?」
 先程枕の下から引っ張り出したゴムを素早く手にした相手は、その素早さでさっさと開封している。しかも視線が、はやく脱げと言わんばかりだ。
「え、や、それは、わかりません。けど、いったい……?」
「ちょっと育ったお前、見てみたくなっちゃった。というか見ておかないと不安。なんか、思ってたより大きい……ような、気がする」
 それは見てしまったら余計に不安になるのでは? と思いながらも、成長期前の中学生サイズを突っ込まれる気でいたんですかと苦笑する。
「そこまで失礼なことは思ってないけど、だってお前の、俺よりデカくない? あっ、おいっ」
 苦笑しながら身を起こし、相手の手からサッとゴムを奪い取る。
「サイズにそう違いはないです。自分のも貴方のも握った俺が言うんだから大丈夫。自分で着けますから、貴方は横になって目を閉じて、足開いて待ってて下さいよ」
「え、やだ。大丈夫に思えない。つか最後の、余計不安煽ってるよな?」
 わざとか聞かれてわざとですと笑ってやれば、相手の手が今度は寝間着に伸びてくる。黙って脱がされて、本当にたいして彼のと大きさの変わらない、反応しきったペニスを見せてやって、結局彼に見守られながらゴムを装着した。その上にたっぷりローションを垂らして、準備は終わりだ。
 顔を上げれば、相手はまだ股間を見つめている。彼の周りに色濃く漂う、緊張の気配を感じ取らずにはいられない。
 彼だって抱かれるのは初めてなのだ。わかっているようで、やっぱりわかってはいなかったのかも知れないと、その気配に改めて思い知る。
 名前を呼べば、ハッとしたように顔を上げるから、怒ったような顔になっていたら申し訳ないなと思いながら、出来る限りの優しい気持ちで。
「大事に、抱きます。だから貴方の中に、入らせて下さい」
 ん、と頷きそっと視線を落とした彼が、ゆっくりとベッドに仰向けになり、おずおずと足を開いていく。
 ゴクリと自分の喉の鳴る音が聞こえた。

続きました→

 
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