兄は疲れ切っている22

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 備え付けの部屋着で戻ってきた兄をベッドに押し倒し、キスを繰り返しながらあちこち撫で擦る。着たばかりの筈の部屋着をはだけて胸元に手を差し入れ、直接その肌に触れれば、戸惑うように視線が揺れるのがわかった。
「楽しくないなんて嘘だから、嫌がんないで?」
 指先で捉えた小さな突起をそっと撫でながら告げれば、触れた瞬間に詰めた息をゆるっと吐き出した後、でも、と躊躇ってみせる。
「胸、俺に弄られたら感じるようになっちゃうんだろ? もう二度と、惨めになんてさせないから、感じるようになってよ。ホントはずっと、ここも可愛がってあげたかったんだ」
 バカ、と溢された声は甘くて、照れ笑うような顔が本当に可愛い。たまらず口を塞いで、指先に触れる突起を捏ねながら、手の平と残りの指を使って薄い胸筋を撫でて揉む。
「ふぁぁ、ァ……ぁふ……んぅ」
 キスの合間に溢れる声が甘えるみたいに響くから、興奮すると言うよりもいっそ感動する。嬉しくて、なのになんだか泣きそうだ。泣く気なんてサラサラないものの、万が一泣き顔なんて見られたら困るので、スススと顔を胸元へ向けて下げていく。
「ぁっ、……ぁんっ……」
 顎にも喉にも鎖骨にも、ちゅっちゅと悪戯に音を立てて、柔く喰んで、吸い上げれば、その度にピクッと体を震わせ小さな声を上げる。
「ぁあああ」
 辿り着いたもう片方の胸の先にしゃぶりつけば、一際高い声が上がってもぞりと腰が揺れた。そのまま両乳首を同時にじっくり責め立てる。甘く響く声が耳に心地いい。
「あ、ぁあ、それっ、ぁっ、ぁん、んんっ、ぁ、だめっ、あっ、やっ、だめっ」
 拒絶されるような気配はないものの、やだ、だめ、と言われてしまえば中断せざるをえない。
「何がダメ? 気持ちよくない?」
「ダメ……て、いうか、そのっ」
 もぞもぞと腰を揺らすから、もしかしてと思いながら片手を下腹へ向かって滑らせれば案の定、すぐに硬くなったペニスが手に触れた。
「あ、がちがち」
 ついでに言うなら、先走りで既にかなり濡れている。
「確かにこれ放置じゃ辛かったよな」
 握って軽く扱いてやれば、微かに安堵の混じった吐息をこぼす。
「じゃ、ここも一緒に気持ちくなろうか」
「えっ?」
 驚くようなことじゃないだろと思いながら、言葉は返さず再度胸元に頭を寄せた。片手と口とで両乳首を、もう片手でペニスを、三点責めだな、なんて思いながら弄ってやれば、兄はすぐにまた嫌だダメだと口にする。でもやっぱり拒絶と言うよりは甘えた感じの声だから、今度はそのまま様子見だ。
「やぁあ、ああ、だめっ、イッちゃう、イッちゃう、からぁ」
 切羽詰まった感じになって、イクのが嫌だと訴えだすから迷う。ずっと胸を弄られるのを拒否していた兄が、このまま両乳首を苛められながら果てるところが見てみたい、と思う気持ちはもちろんあった。
 射精したら賢者タイムが来るのはわかっているし、出してスッキリした体を更に弄られ、突っ込まれて揺すられるのが辛いのも知っている。だから兄だけ先にイかせてしまわないよう気をつけるようになった経緯を思い出せば、どう考えたってこのままイかせるべきじゃない。
 仕方なく、一旦頭を上げて手を離す。一切の刺激が止んでホッとしたらしく、粗い息を吐きながら兄がぼんやりとしている。
「だいじょぶ?」
 声を掛ければ、視線だけがこちらを捉えて、それからふにゃっと口元が歪んだ。
「びっくり、な、気持ちよさ」
 だった、と続く声に被せるように、ちょっとぉと叫びながら両手で顔を覆ってしまう。兄が可愛すぎて、いつも通り双方一回イッたら終わり、なんて、絶対にムリだろと思った。

続きました→

 
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