知り合いと恋人なパラレルワールド5

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 ベッドの上へと引き上げられて押し倒される。
 柔らかなキスは最初だけで、すぐに貪るような激しいものとなって、あっさり翻弄されるばかりになった。
 ドキドキとして恥ずかしくて、肌に触れる手は熱くて気持ち良いけれど、やはり少し怖くもある。そんなこちらの躊躇いと不安は、どうやら先輩にも伝わってしまうようだ。
「逃げ出すならここが最後だぞ」
 キスと肌に触れる手を止めて、怒っているような、それでいて泣きそうな顔をしながら見下ろしてくる。そんな顔で睨まれたって、逃げ出せるはずがない。
「誘ったの、俺ですよ?」
「お前ってやつは、ほんっと……」
 先輩はハッと何かに気付いた様子で、途中で言葉を飲み込んでしまう。向こうの自分と比較されたのだ、ということはわかってしまった。
 自分自身だけを見てもらえないのは、確かに切なくて遣る瀬無い気持ちになるが、わかっていてこのチャンスに踏み込んだのは自分自身だ。
「経験ないんで、向こうの俺ほど楽しませてはあげられないと思いますけど、今は向こうの俺の代わり、でもいいですよ?」
「なんでそう言えるんだ、お前は」
 先程言葉を途中で飲んだのは、向こうとこちらの俺を、似ていても別人として扱ってくれているからだ。似ているからといって代わりにしてはいけないと、ずっとそう思って接してくれていたのだと、踏み込むほどに強く感じている。
 けれどきっと、そう接してくれたからこそ、自分は先輩へ惹かれてしまうのだ。別世界では恋人だったのだからと、先輩への気持ちが育つ前に恋人としての振る舞いや体の関係を求められていたら、それこそ全力で逃げ出していたに違いない。
「だって先輩が向こうの俺を好きなのは事実だから。でもそれは俺にとってそう悪い話でもないですよね」
「どこがだよ」
「向こうの俺も、ここにいる俺も、結局は俺だから、です。だから俺のことも、好きになってください。まずは体から、でもいいんで」
「お前はバカだ」
「でもそんなバカなとこも、好きでしょ?」
 グッと言葉に詰まってしまった先輩に、図星と言って笑ってみた。
「ああ、好きだ」
 途中でやっぱなしはさせないから覚悟しろよ、などと言った割に、やはり先輩は優しくて甘い。後ろを弄られあまりの違和感に身を竦ませて耐えていたら、結局、そこに突っ込まれたのは指だけだった。
 四つ這いになって掲げた尻に指を出し入れされながら、閉じた足の隙間を先輩のペニスに突かれるのが、あんなに気持ちが良いとは驚きだ。それはちょっとペニスを扱かれただけで、あっさり吐き出してしまう程の快楽だった。
 先輩が吐き出すより前に、自分ばかり3度もイッてしまったが、おかげで先輩がイッて終わったのだと思った途端、ベッドに崩れて呆然となった。何度も吐き出してスッキリと体は軽いのに、体の奥の方に快楽の余韻が残っている。

続きました→

お題提供:pic.twitter.com/W8Xk4zsnzH

 
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