大学生になったら親友にも彼氏が出来たかも知れない2(終)

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 親友に電話を掛けたら、開口一番「やっぱ筒抜けなんだな」と笑われた。
「俺に聞かれちゃまずかった?」
『んなことないよ。でもお前に聞く話でもないかと思ってさ』
「てか、俺を喜ばせるテクなんて、そんなの聞いてどうすんだよ」
 男の恋人ができたと言われるのかと、多少ドキドキしながら聞いてみる。
『知っといたら役に立つかなと思って?』
 あんま参考になんなかったけどと言った相手は、更に、もっと具体的な話が聞きたかったんだけどなと続ける。
『この際お前でも良いや。ちょっと昔を思い出して、初めての時どんな事されて気持ち良かったか詳細教えない?』
 何言い出してんだよ。やだよ。と即答しそうになるのを堪えて、結局自分から真相へ触れに行く。
「あのさ、もしかして恋人できた?」
『男の?』
 楽しげな声に、悪戯を仕掛ける時の相手の顔が脳内に浮かんだ。こちらが何を気にして電話を掛けたかは、きっと相手もわかっているんだろう。
「そう」
『出来てないよ』
 あっさり否定されて、じゃあなんでとますます思う。
「じゃあ……」
『うん、でも、気になってる相手はいる』
 もちろん男でと言われて、やっぱりそうなのかと少しだけ複雑な気持ちになった。
『ゴメンな』
「なんで謝るの?」
『なんとなく?』
 明言は避けるものの、でもきっと彼の言いたいことはわかっている。なぜ彼に気になる男が居ると言われて気持ちが騒いでしまうのかも。
「いいよ。今、幸せだし」
 親友が彼女を作らなければ、ただのクラスメイトだった男に抱かれる事もなく、その男に恋をすることもなかった。それがなければ、今の幸せな日々はないのだ。
 親友が男を恋愛対象に出来ると知っていたら、きっと自分は親友への気持ちを捨てられずにいただろう。他の男に抱かれるなんて真似も絶対にしなかった。
『うん。知ってる』
 優しい声に、胸の中が温まる。こいつが親友で、本当に良かった。
 結局その後、親友が気になっているという男の話を少し聞いて、最後に、もし付き合う事になったらいつかダブルデートしようと言って電話を切った。脈は多分あると言っていたから、そんな日がいつか本当に来るかもしれない。
 電話を終えた後、寝る支度を整えて寝室へ向かえば、既に相手はベッドに入っていた。とは言っても寝てはおらず、部屋の電気も点いている。
 すぐにこちらに気付いた相手は、手元の携帯をあっさりスタンドに戻しながら、なぜかお帰りと言った。
 電話の中で、親友を好きだった過去を少しだけ思い出してしまったからだろうか。親友から目の前の彼へと想いが帰るような気持ちで、素直にただいまと返しながら、軽く上げられた掛け布団の中へと滑りこむ。
 同棲に浮かれて購入してしまったダブルベッドのおかげで、友人はもとより親兄弟も入れられない家になってしまったが、後悔なんてものはない。エッチなことをしない夜も、隣に彼の気配があるまま眠れるのは嬉しいと思う。
「楽しい話は聞けたか?」
「うん。恋人じゃないけど、気になる男は居るって」
「そうか」
 慰めるようにそっと頭を撫でられて、幸せなのとおかしいのとで思わず笑う。
「あいつにも言ったんだけどさ、お前を好きになって、俺は今、すごく幸せだよ?」
「そうか」
 セリフだけなら同じだけれど、声音から彼の安堵と喜びが伝わってくる。
 胸にあふれるような愛しさで、顔を寄せてその唇を塞いだ。誘うまでもなく、すぐに薄く開かれたそこから差し出された舌に、自らの舌を絡ませる。
 自ら仕掛ける深いキスであっさり昂ぶった股間を相手の腰に軽く当てれば、相手の腕が腰に回って引き寄せられて、相手の手によって相手の腰に強く押し付ける事になった昂ぶりを、腰を揺すってグリグリと刺激してくるからたまらない。
「んああっっ」
 とてもキスを続けられずに、のけぞって声を上げた。
「一応聞くが、お前の中に入っても?」
「あ、アっ、ん、して。俺の中、お前で、ああ…いっぱいにっ、んぁあ」
 刺激を止めてくれないままなので、言葉を紡ぐのが大変だ。そして了承を告げた後も、暫くはそのまま腰を揺すられ喘ぎ続ける。
 もちろん、一緒に暮らすようになってそこそこ経つので、もっと手軽にあっさり触れ合って終わる日だってあるけれど、今日はじっくり抱かれたい。だから彼を制止するような言葉は吐かなかった。
 そうすることで彼にもこちらの、しっかり抱かれたい気持ちが伝わることを知っている。
 充分すぎるほどに昂ぶって、早くイきたいと思うようになってからがスタートだ。
 彼から離れられないように、よりたくさんの快楽をこの体に刻みこんでやるという宣言通り随分と開発されてしまった体は、焦らすようにゆっくりと快感を煽られ期待に満ちている。
 甘い吐息を積極的に吐き出しながら、彼の与えてくれる全てが幸せで酔いしれた。

頂いたリクエストは「親友と彼女のてん末」「二人のイチャイチャ」「二人で過ごす日常」でした。
彼らの続きが読みたいというリクエスト、どうもありがとうございました(*^_^*)

 
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コメント

  • こんにちは。
    今年ももう終わりですね。
    いつもキュンキュンするお話をありがとうございました。

    今回も、楽しみに読んでいたお話の、その後の2人が幸せそうでよかったです。
    来年も楽しみにしています。

    by 草木 栞 2015年12月31日 11:19 AM

  • こんにちは。
    いつもコメントありがとうございます。
    キュンキュンして貰えたとのことで嬉しいです!
    こちらこそ、来年もどうぞよろしくお願いします~m(_ _)m

    by レイ 2015年12月31日 2:28 PM

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