弟に欲情されています4(終)

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 再度ゆっくりと熱の塊が体の中に押し入ってくる。体勢のせいかさっきより少し苦しい気はしたが、やっぱり痛みはなくて、圧倒的な圧迫感に何かが満たされていくような錯覚を起こす。
「んぁああああ」
 どうしたって溢れてしまう声に、ふはっと笑うような息を吐いた弟に、さっきより気持ちよさそうだと指摘された。多分、事実だ。
 そしてそういう弟だって、やっぱり相当気持ちが良いんだろう。
 今度は馴染むのを待ってくれるのか、深く押し入ったまま動かずに居るけれど、快楽に耐えるような顔はこちらの隙を窺っているようにも見える。本当はすぐにでも、ガツガツと腰を打ち据え快楽を貪り食いたいのだと、そんな欲望が滲んでいた。
 先程目の前に星が散るほどグチャグチャにされかけた一瞬を思い出して、ゾクリとした期待と興奮とで体が震える。身の内に咥えた弟をキュッと締め付けてしまったのがわかる。
「やぁらし」
 締め付けにクッと息を詰めた後、弟がニヤリと笑った。弟の待っていた隙を、与えてしまったんだろう。
「自分でナカ動かしちゃって、もしかして早く動けって誘ってんの?」
 そう言いながらも、弟は腰を揺するようなことは一切しなかった。待っていたはずなのに。今も欲情しきった瞳でこちらを見下ろしているのに。
「うご、かない、の?」
 もしかして、動いてってこちらが頼むまでは耐える気でいるんだろうか? それはこちらを気遣ってなのか、それとも、そんなおねだりをして欲しいのか。
「ん、動いてあげたいけど、でももーちょい待って。今動いたら、また兄貴置いてきぼりで俺だけ気持ちよくなっちゃう」
 自分から動いてって言ったほうが良いのかと迷っていたら、こちらの予想とは全く違う答えが返された。
「兄貴んナカ、気持ちよすぎなんだって」
 困ったように、そのくせ酷く甘ったるい息を吐いて、それからゆるゆると腰を引いていく。広がりきったアナルが捲られていくみたいでゾワゾワした。これは覚えのある快感だ。指をゆっくり出し入れされて感じる気持ちよさと一緒だった。
 もちろん圧迫感はやはり指とは違うのだけれど、弟のペニスに貫かれているのだと思えば、その圧迫感にさえ感じる気がする。そしてそれが嬉しかった。萎えを見せない弟の剛直も、それで尻穴を擦られて気持ちいいと感じてしまう自分の体も。
 その罪深ささえ、今この瞬間は、興奮を煽る媚薬みたいだった。
「ふあぁぁ」
「あー気持ちよさそな声」
 けっこう馴染んだっぽい? と問う声に、そうなのかもと思いながらも肯定は返せなかった。引いていた腰が今度はまたゆっくりと押し進んできて、その時、ペニスの先が前立腺を押しつぶしていったからだ。
「ぁっ、ぁあっ」
「どう? きもちぃとこ当たった?」
「ん、あっ、そこっっ」
「知ってる。ちんこでも意外とわかるもんだね」
 ここでしょと言いながら、前立腺を狙ってペニスの先が行き来する。
 張ったカリに引っかかれたり、尖端で押しつぶされたりを繰り返されて、そこまで乱暴な動きでもないのに目の前がチカチカした。声があふれて止まらない。
「あーああ、あああ、やぁああ」
「ね、気持ちぃ?」
「ん、ぅん、きも、ちぃいい」
「っは、えっろ。やらしすぎ」
 やっぱあんま持ちそうにないと零した弟が、お尻の快感でとっくに張り詰めている、こちらのペニスを握って扱き出す。とろとろと先走りをこぼしまくっているから、ぬるつく刺激にあっさり脳天が焼かれそうだ。
「あ゛あ゛ぁぁあダメぇえっイクっ、イッちゃう」
 イカせようとしてんだと、弟が笑った気がした。はっきり知覚できないのは、加速された動きに伴い、強すぎる刺激に襲われていたからだ。さっきより長い時間、目の前が真っ白になってチカチカと星が飛んで、グッと快感の波に押し上げられていく。
 頭の中が爆ぜるみたいなひときわ大きな快感に弟の手を汚せば、一気に脱力してしまった体の奥を更に数度グッグと押し込むように揺すられて、それから力を抜いた弟の体が降ってくる。
「すっげ気持ちぃけど、めっちゃ疲れる」
 そう言いつつも、耳元で響く荒い呼吸は酷く満足げだった。
「で、兄貴は? ま、聞くまでもないけど」
 ふふっと笑いながら、めっちゃ気持ちよかったでしょと言い切られて、反論する気にもならない。なのに素直に頷けば、心底ホッとした様子で良かったーと口にしているから、もうちょっともったいぶってやっても良かったのかも知れない。
「あーこのままずっと繋がってたい」
「それは無理だろ。てかイッたら早めに抜いたほうが良いんじゃないの?」
 まぁ萎えて緩くなったコンドームから精液が漏れた所で、妊娠するわけじゃないけれど。
「ううっ、賢者タイムだ。気持ちよくイッたらはい終わりとか、都合のいい棒やらされたみたいで寂しいんですけどー」
 そう言いながらもやっと体を起こして、ズルリとペニスを引き抜いていく。追いかけるように体を起こして、コンドームを処理するために股間に伸びた手を、阻止するように払い除けた。
「バーカ」
「酷い。てか、何?」
「ホントに都合のいい棒扱いされてるなんて思われてたらヤダからさ」
 口を開いて舌を出して。
「お掃除フェラ的な?」
 言って笑ってやったら、弟もおかしそうに笑い返してくる。
「それ絶対、兄貴がしゃぶりたいだけだろ。ほんっと、エロい」
「お前だって、舐めてもらえるって興奮してるくせに」
 また元気になってるけどと、目に見えて質量と硬度を増した弟のペニスを握ってやった。

<終>

取り敢えず気持ちよく初エッチ出来たので、これにて終わりたいと思います。交互視点楽しかったです。お付き合いありがとうございました〜

 
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