ベッドの上に投げ出された下肢に頭をうずめて、相手のペニスを握って咥えて好き勝手に舐め弄る。どんないたずらを仕掛けたいのか聞かれてフェラさせてと言った最初、それはいたずらじゃなくて奉仕じゃないのかと返されたけれど、これが間違いなくいたずらなのだということは、いい加減相手もわかっているだろう。
時折チラリと目線を上げて確かめる相手の顔は、随分と困った様子だった。ただ、薄っすらと上気させた頬や乱れる息遣い、何より手と口で触れている欲の象徴が大きく形を変えていることから、相手が充分に快感を得ていることは明白だ。
何度か見る機会があったものの、触れさせて貰えた事はなかったし、じっくり見つめることすら嫌がられていたし、チラと見たそれが反応している様子もなかった。正直、結局のところ口先だけで、いざというとき勃たないのでは、なんて思ってしまう気持ちは間違いなくあったし、刺激に反応しているだけだとしても今現在はっきりと硬く勃起している事が嬉しくて仕方がない。
まぁ半ば予想通りの大きさに、この後のことを思って多少憂鬱にもなるのだけれど。
卒業するまで手は出さない、という相手の意思の固さがわかってから先、体を慣らし続けるのは止めていた。代わりに、数ヶ月前から少しずつまた慣らし始めていた。
とはいえ、充分と言えるほどの準備が出来ているわけじゃない。自室は与えられているけれど鍵がかかるわけじゃないし、パートで働きに出ているおばさんは学校から帰るくらいの時間には帰宅していて、基本家の中に一人という状態になれなかった。夜になれば、それなりの頻度で土産だおやつだと何某かを抱えて踏み込んでくる男もいる。
ゆっくりじっくり慣らすような時間は取りにくかったし、それに特化した玩具類が入手できるはずもないし、そもそも、自分で自分の体を慣らして拡げるような行為に長けているわけでもないのだ。
子供だった自分の体がどのように慣らされたかの記憶はあるが、当然懐かしむようなものではないし、実のところ、年々思い返すのが困難になってもいる。
子供相手の行為は犯罪で、手を出す大人は悪で、子供がその行為をどう思っているかに関わらず子供は被害者でしかない。という一貫した態度を取られ続けたせいで、過去の自分をどう扱えばいいのかわからなくなってしまった。多少不快なことはあっても、自分なりの納得があって体を差し出していたはずだし、気持ちがいい思いが出来ることだってあったのに。いつか逃げ出すことを考え、それを支えに色々なものを飲み込み過ごしてはいたが、自分をただの被害者だなんて思ったことはなかったのに。むしろ男のくせに、子供のくせに、大人を惑わす加害者なのかと思ってすらいたのに。
こぼれそうになるため息を唾液に絡めて飲み込むついでに、口の中のものを喉の奥まで迎え入れる。小さく呻く音を拾いながら、喉奥を使ってペニスの先端を絞るように撫でてやる。
「ぁあっ」
唇を窄めてズルルと引き抜けば、こらえきれずと言った様子で少し高めの声が漏れて来たから、それで少しばかり気持ちが上向いた。
このまま口でイッてしまえばいい。何年も使われていない、充分準備されたとは言えない尻の中がどの程度使い物になるのかわからないのだから、気持ちの良さそうな声を上げているこの状態を逃す手はない。
そんなにされたらイッてしまうという訴えを無視して必死に頭を上下させ、口と舌と手とを存分に使って追い詰めていけば、そう長くは持たずに口の中に相手の精が吐き出されてきた。
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