弟は何かを企んでいる6

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 3週ごとに3回抜けば週1抜いたのと変わらない。なんてのは詭弁だってわかってるし、そもそも3週間前のオナニーでは3回も抜いてないし、さらにその前がいつだったかって問われたら最後にラブホ行った日だから、つまり1ヶ月半で1回しか抜いてないのが事実ではある。
 冷静に分析してしまうと、確かに頻度が少なすぎる気はするし、間違いなく溜まってるけど。だからって、急いで出さないと危険、なんて状態ではない。というか抱かれに来てるんだから、今すぐにって言ったところで、縮まるのはせいぜい数時間だ。そんなの誤差の範囲だろう。
 でも急かされるままトイレでお腹の準備をしたあと、弟とともにバスルームに入るのを拒むことはしなかった。
 今回、1週間も休みをもぎ取ったのだから、どこかしらで風呂場エッチはあるだろうと思ってたし、それが家についた最初のエッチになるのも、実のところ全く想定外ではない。ただまぁ、弟が待てなくて準備を手伝わせろって突撃してくる可能性の方を考えていたんだけど。
 事前準備の手伝いはかなり長いこと拒んでいたけど、中出しの事後処理を何度かされたあとは、諦めてというか押し切られてと言うかで受け入れてしまったし、手伝うだけですまずにそこで取り敢えず1回目、というのはあるあるだ。
 ただ、自宅とラブホの風呂しか知らなくて、ここのマンションの風呂の換気扇が、共用廊下に繋がってるなんてのは完全に想定外だった。あと、1ヶ月半も開くのは初めてだからとか、連日ヤル気でいるんだから体になるべく負担をかけたくないだとかで、随分丁寧に時間を掛けて解されたのは辛かった。
 こんなに長々と指で弄られるのは久々な上に、必死に声を噛むなんて、ほぼほぼ初めての経験だ。しかも自分で抜いてなかったことがバレているからか、イクのを焦らされることはないどころかむしろ積極的にイカせに来ていると言うか、指で弄られながら1回イッて、このままだと2回目も指でイカされるって段階で、いい加減突っ込んでほしいと懇願して、やっと抱いてもらえた。
「ぁ、あ、あああ」
 背後から久々の質量に貫かれて、安堵と喜びで蕩けた声が漏れていく。
「はぁっ、すげぇ、興奮してんね」
 中めっちゃうねってる、とこぼす声だって、めちゃくちゃ興奮してる。
「あ、も、はやくぅ」
 腰を揺すって急かせば、わかってるの言葉とともに律動が始まった。
「あっ、あっ、すご、いいっっ、んぅうっ」
「ごめ、さすがに声、響きすぎ」
 弟の手に口をふさがれて、そうだった、と思い出す。弟が喜ぶから、抱かれているときは積極的にキモチイイを伝える癖がついているけど、今はあんまり喘いじゃ駄目なんだった。
「ん、んっ、んんっ」
「息、苦しくねぇ?」
 必死に首を横に振れば、じゃあ気持ちぃんだ?、と笑うみたいな嬉しそうな声がかかる。
「すっげ締め付けてくんの、興奮してるだけなら、このまま続けるけど、いい?」
 いいよ、と言えない代わりに、やっぱり必死に首を縦に振った。
「りょーかい。じゃ、うんと気持ちくなって、このまま、イッて?」
 さっき指でイカされたときはペニスも同時に弄られたけれど、どうやら次はトコロテンでと思っているらしい。口をふさぐのに使われていないもう片手が触れてきたのは胸の先だった。片側ずつ弄られるもどかしさはあるが、それでも間違いなく、キモチガイイ。
「んんんっ」
「あー、いー締め付け。おれも、イキそ」
 腰の動きが早くなって、グッグッと前立腺を狙って突かれれば、慣れた体はあっさりと高みに押し上げられていく。
「んぅううっっ」
「くっ」
 ペニスの先から熱を吐き出しながら、キュウキュウとお尻を締め付ける。それを受けて、弟も射精に至ったらしい。お腹のかなり浅い位置、弟のペニスが精子を吐き出し震えているのがわかってしまう。
 朝に抜いたと言っていたからそこまで量も勢いもないのか、お腹の中に出されているという感覚はそう強くないけれど、じわりと温かなものがお腹の中に染みる感じはする。
 手前で出してすぐに洗えば、お腹を壊すことは殆どない。というのは過去の経験から確認済みなので、最初っからゴムは持ち込んでいなかった。
 弟的には、手前で出すと抜いてすぐにお腹の中から垂れてくるのが見れるのもいい、らしい。変態って思う気持ちと、言いたいことはわかる気持ちとで複雑だ。
 過去に彼女相手に中出しをしたことはないから、自身が、それを眺める楽しさを実感したことはないんだけど。でもそういう動画を見て興奮した過去なら自分にもある。

続きました→

 
 
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