兄は疲れ切っている37

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 準備と違って、一度綺麗に洗ってある場所で、そこを汚したのはこちらで、何より兄は足元をふらつかせるくらい疲れ切っている。汚いなんて欠片も思わないし、疲れ切った体を預けてもらって、自分の手で綺麗にしてあげたい。
 そもそも汚くたって別にそう気になんかならないんだけど。だって兄がそういう準備をするようになる前は、洗っていない腸内に指を突っ込んでまさぐっていたわけだし。準備をするようになってからだって、最初っから完璧に洗えていたわけではなかったし。つまり、指だったりゴムだったりが汚れてしまうことが全く無かったわけじゃないし。でもそれで気持ちが萎えたことなんてない。
 だから本当に、いつかは準備だって手伝いたいと、本気で思っているのだ。
「いやだから、お前が汚いと思うかどうかじゃなくて。というか、そう思ってくれてるのはわかってるけど、それとこれとは別っていうか」
 とにかく恥ずかしいんだよと言い募る兄に、じゃあもういっそと、その恥ずかしい姿が見たいんだよと返してみたら、呆気にとられた顔をした後、変態と罵られてしまった。
「変態でいいし。事実だし。期待してるから」
「え、期待って?」
「お腹に入れられたお湯、我慢できなくてお漏らしするとこ見せてもらうから、恥ずかしいって泣いてもいいよ」
 可愛いねってキスしてあげるよと言えば、想像したのか羞恥と恐怖とが入り混じったような顔で後ずさる。といっても、兄の背後には浴室へのドアがあるだけなのだけど。
「あ、風呂場行く気になってきた?」
「ち、ちがっ」
 慌てて否定する兄をいいからいいからと宥めつつ、浴室のドアを開けてしまう。兄の肩を抱いて促すように中へ踏み込めば、諦めたように兄もついてくる。
「なんだ。もっと早くこうすりゃ良かった」
 多少強引にでもさっさと浴室に連れ込んでしまえば良かったのだと思い至って、つい口からこぼせば、隣で不満そうな声が上がった。
「俺はまだ全然納得してないけど」
「そりゃあ俺だって、兄貴が嫌がること、極力したくないし、納得して体預けてほしいなとは思ってるけど。でも、恥ずかしいからが一番の理由なら、今すぐどうこうできねぇもん」
 慣れてよと言えば、慣れたくないと即答されたけれど、別にそれならそれでも構わない。
「いつまで経っても後始末手伝われるのが恥ずかしいってぐずってくれるなら、それはそれでそういうプレイを楽しませて貰うから」
「なんだよプレイって」
「最終的には俺に洗われるのわかっててぐずるなら、それはもうそういうやりとりを楽しむプレイって事でいいんじゃないの。嫌がって無理やり俺にお湯注がれて、恥ずかしいよぉって言いながらお漏らしするとこ見て貰いたいんでしょ?」
「んなわけ」
「ないって言うなら、俺に無理やりお湯注がせるようなこと、しないで」
 今の疲れきった兄の体なんて、容易に押さえ込めてしまえる。それは兄だってわかっているだろう。
「ほら、お尻こっちに向けて」
 ヘッドを外して温度と湯量を調節したシャワーホース片手に告げれば、小さな溜息と、ずるいと言うボヤキを零しながら、壁に手を付き腰を突き出してくる。さすがにもう抗う気はないらしい。
 尻タブを割ってホースの先を穴に押し当てようとして、内腿へと流れるように続く汚れに気づいて、思わずその汚れを指ですくい上げた。
「ぁっ、おいっ」
「次、中出しした時は、俺の精液がこぼれ出てくるとこ、見たいかも」
「へ、へんたい」
「だからそう言ってんじゃん」
 なんなら指を突っ込んで掻き出してやってもいい。なんてことを思いながら、濡れてふっくらとした尻穴を開くように、縁に当てた二本の指に力を込めてみた。

続きました→

 
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