生きる喜びおすそ分け38

1話戻る→   目次へ→

 どうしたのと聞かれて恥ずかしいと返せば、今更何をと驚かれてしまったし、そう言われてしまうのも仕方がないとは思う。でもやっぱり、彼を受け入れるための前戯やら挿入の際にその場所を弄られたり見られるのと、ただの後始末とわかっていても、中に出されたものが流れ出るのを見られるのは違う。綺麗に洗えてるはずだから、出てくるのは彼が注いだ彼の精子だけだとは思うけれど、それでも排泄を見られるような抵抗感がある。
 後始末は自分でするからタオルだけ渡して欲しい。そして始末してる間は、せっかくの露天風呂なわけだし、遠くの海でも近くの庭木でもいいから眺めてて欲しい。
 そう訴えたのに、そんなことを言われたら逆に見たくなったなどと言われて、アナルを押さえる手の甲にチュッと相手の唇が落ちた。
「ね、後始末、って思わなければいいんじゃない?」
「どーゆー、意味、です?」
「そういうプレイ、的な?」
「なんすか、そーゆープレイ、って」
「君の中に直接射精した、って事実を俺に突きつけて、俺を煽ってよ。みたいな話」
 ちょっと逆の立場を想像してみてよ、と言われて、恋人に中出しを決めた場合を想像してみる。
「君自身、後始末は自分でしてねって、相手のこと放置するタイプじゃないんじゃないかと思うんだけど。それに、いっぱい出たねとか言われながら、中に出したものが流れ出てくるの見せつけられたら、そのまま第二ラウンド突入しそうなイメージ」
 そういうシチュエーションに興奮しないかと言われて、そりゃするけどもと思った時点で負けだ。別に勝ち負けではないんだけど、でもこれで、相手のことをこれ以上拒めなくなった。
「そういうあなたも、興奮、するんですか? して、くれんですか?」
 それでも最後の抵抗って感じに問いかける。そんなの、興奮してくれるなら見せても良い、という意味での問いかけなわけで、それをわかってて否定が返ってくるはずがないんだけど。
 まんまと、興奮するよときっぱり肯定されて、降参とばかりにそろりとお尻の穴を押さえる手を外していく。すぐにもトロっと流れ出ていく感触があって、ぞわわと肌が粟立った。
 はっきりと質量のあるものが、お腹の中から流れ落ちていくのがわかる。いっぱい出たね、とはさすがに言わなかったけれど、いっぱい出されたなと思ったし、その事実にはやはり興奮してしまう。
「いっぱい出たね」
 なぜか彼の方からそんな言葉をかけられて、凄くエッチだったよと続いた言葉に、お腹の中から彼の精子をいっぱい出せた、という意味かと思ってカッと体が熱を持った。しかも、羞恥と興奮が混ざって混乱しながら身悶える中、触るよの宣言とともに相手の指がぬるっとアナルに入り込んでくるから焦る。
 ちょっと前まで彼のペニスを受け入れていたのだから、あっさり挿入されてしまったのも全く不思議ではないんだろうけれど、圧迫感的に一本ってことはないだろう。多分、二本の指が挿れられている。
「ひゃっ、な、何を……」
「けっこう奥に出しちゃったからね。残ってないかの確認」
 お腹の中で指を開かれ、くぱぁと開いたアナルからまたタラリと残滓がこぼれ落ちた。なんてことをするんだ。わざとやってんのかと思うくらいエッチで、ますます羞恥が募って頭の中が沸騰しそうだった。
「ほ、ほんとに、興奮、して、ます?」
 なんだか自分ばかり煽られてるような気になって、思わず確認した声は泣きそうだ。
「うん。してるよ」
 と言っても君ほどではないけど、と続けながら足の間から伸ばされた彼の手に、ペニスを握られビクリと腰を揺らした。正しくは彼が持つタオルにペニスを包まれているのだけれど、二度吐き出した後にも関わらず、興奮していると指摘される程度にはしっかり勃起している。

続きました→

 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。