別れた男の弟が気になって仕方がない13

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 一度経験した後だからか、先ほどよりは格段に早く、前立腺を弄りながらでも甘い声ばかりが響くようになる。やはり時折ヤダヤダ漏らしてはいるものの、お願いされて中断することはないまま、やがて苦しげでそのくせ酷く甘ったるい吐息とともに、ビクビク震えて吐精した。
 脱力した体から指を引き抜く時だけはゆっくりと、けれどその後は色々放置で、取り敢えず相手の隣に転がり抱きしめてやる。一瞬体に緊張が走るのはわかったが、体に回した腕にぎゅうと力を込めれば、どうやらそれを受け入れたようだった。もしくは、振り払う余裕が精神的にも肉体的にも無いのかもしれない。
 仰向けに転がる相手は、目元に自分の腕を乗せてまだ整わない息を不規則に吐き出している。荒い息遣いの中、時折妙な音が混じっているのはしゃくりあげているせいだ。つまり、泣かせてしまった。
 中断を望まなかったのは彼自身なので、謝るのもおかしい気がして、黙ってそんな彼を抱きしめ続ける。
「そろそろ落ち着いた?」
 静かな呼吸を繰り返すのを待って問いかければ、肯定するように頭が一度上下した。
「じゃあ再開していい? この後もっとしんどい思いすると思うけど、覚悟できてる?」
「ちょっと泣いた、くらいで、イチイチ気にしすぎ、なんですよ」
 不機嫌そうに掠れた声がさっさと続けて下さいと促す。本当に困った子だなと、こぼしそうになるため息をどうにか飲み込んだ。
「嫌がられて興奮するタイプじゃないって言ったろ。後、お前だってレイプ願望なんて無いだろうが」
「今の気持ち的には、いっそレイプでいいから、さっさと終わって欲しいんですけど」
「頼むから、お前はもっと自分を大事にしてくれ。これから先、誰と付き合うことになってもだ」
「煩いな。わかってますよ。だからさっさと終わらせて下さいってば」
 ピリピリとした声が喚くように響いて、確かに好きでもない相手にいくら優しくされたって、苦痛が長引くだけかとも思う。
「はいはい。じゃあもう泣いても休憩してあげないから、好きなだけ泣いてなさい」
 横たえていた体を起こして、放置していたものを簡単に処理してから、慣らし拡げる行為を再開する。先程普通のゴムとの比較ならさせてあげられると言ってあったので、一度吐き出した程度では萎え切らずにいた彼のペニスには、新らしくコンドームを被せてやった。何度もイかせて疲れさせる気もないし、後ろを拡げられる違和感が散る程度の快感は十分に拾えるだろう。
 好きなだけ泣いてなさいと言った通り、相手が苦しげに吐き出す息遣いから泣いている気配を感じ取っても、手も口も止めることなくその場所がペニスを挿れられても傷つかないだろう程度にまで、拡げる事だけに集中する。
「泣いてていいけど、深呼吸して。体、固くなってる。さっさと終わりたいならそこは協力して」
 どうしたって泣いて体が緊張してこわばるせいで、途中そう声を掛けたのだけれど、その後ますます泣かせてしまったようだった。
 優しく甘やかされるのを嫌がるくせに、ただただ行為を成すために事務的に扱われればもっと傷つくのだと、そうされるまで自覚ができないくらい相手はまだ未熟なのだとわかっていて、それを突きつけてしまうのはもしかしてただの意地悪だろうか。自分の未熟さに気付いて欲しいと思うのはこちらの都合で、そんなものは優しさでも何でもなく、結局泣かせているだけだと思うと胸が苦しい。
「強情っ張りのおばかさん、抱くための準備はほぼ終わったよ。このまま泣きながら抱かれるか、泣き止んでからにするか、どっちがいいの?」
 声を掛けてみたものの、聞かなくても答えはきっとわかっている。

続きました→

 
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