何度も何度も飽くことなく繰り返される「好きだよ」の言葉を貰いながら、自分で動いて腰を振る。中のイイトコを彼の大きなペニスに擦り付けるようにしながら、自分のペニスを自身の腹と彼の腹との間に挟むようにして揺すれば、快感が何倍にも跳ね上がる。
はしたなく気持ちが良いと喘いで、込み上げる気持ちを零すように好きだと繰り返せば、やはり優しいキスが降った。けれどそこには「俺もだ」という言葉が付属してもいる。
嬉しくて、幸せで、好きと言葉に出すだけでは追いつかないものが、涙になって流れ落ちた。泣きながら、でも半分くらいは笑っていたようにも思う。相手も嬉しそうに、愛しそうに、大好きな優しい顔を見せてくれていた。
もちろん、時々こちらをからかうみたいに意地悪なことを言って、興奮を煽り引き出すことも忘れない。
たまらなく、キモチガイイ。心ごと、快感で震えた。
どれくらいの時間、そうして過ごしていたのだろう。何度も休憩を挟みながらではあったが、それでもそれは、本気でこちらの体力が尽きるまで続けられた。
宣言通り、意識を飛ばして何も考えられなくなるような時間はなかったけれど、やっぱり何回イッたかなんて覚えてない。自分で動いても射精なく上り詰めるのを繰り返すなんて真似はできないので、ペニスの先からだって何度も、ダラダラと白いものを零した。
でも彼がイッた回数ならしっかり覚えてる。自分で動くようになってからは一回で、最初に口に出して貰って飲んだ分も入れれば四回だ。
ずっと繋がったままで、彼の胸に倒れ込んで動けなくなっている今も、それはまだ自分の中で脈打っていた。多少小さく柔らかになってはいるものの、元が大きいのとこちらの疲れも相まって、物足りなさなんてまるでないどころか、じっとしててもついそこへ意識が向かってしまうくらいの存在感がある。
一晩でこんなに彼が射精してくれたのは初めてなのだけれど、でもまだ全然余裕がありそうだ。でもそれは、余裕をなくした姿を見られたくはないからだろうとも思った。だから今日、彼はあまり動かずにいるのではないのか。
それでもいつかは、余裕なく求めてくれる日も来るだろうか?
激しく貪られながら、彼自身もう出ないというくらいまで、自分も彼を貪り尽くしたい。
この人はもう自分のもので、これから先もまだまだ続いていくのだから、いつかきっと、そんな彼を見せて貰える日だってくるに違いない。そうなったらいいなと思いながら、ふふっと息を漏らした。
「どうした?」
くったり凭れ掛かる自分の背を優しく撫でてくれていた彼が、それを聞きつけ尋ねてくる。
「あなたはまだまだイケそうだなって思ったら、いつか、あなたの限界まで抱いて貰えるような日もくるのかなって、そうなったらいいなって、思っちゃって」
「今日がもう終わりだなんて、俺は一言だって言ってないけど?」
「……えっ?」
「まぁさすがに平日だし、明日もずらせない予定入っちまってるから限界までは頑張れないが、最低でも後一回、俺がイクまでは付き合って貰うぞ」
それはいったいどれくらいの時間が掛かるのか。射精コントロールは四回出した後でもまだ可能なのか。不可能なら彼が気持ちよくなれるまでというのに全く予想がつかないし、可能だとしても、どこまでこちらを追い詰めるつもりで居るかがさっぱりわからない。だってもう、今日はこれで終わりだと、すっかり思い込んでいた。
こちらはもう殆ど体力が尽きているけれど、彼が動く分には問題がないという意味なのはわかっている。たとえ出すものが無くなったって、お尻でイかされる分には関係がないということも。彼にされたら、自分の意志で体を動かせないほどに疲れ切っていたって、また気持ちよくなれてしまうのだ。
さすがに期待よりも不安が大きくなって気持ちが揺れる。なのに。
「だってお前、俺に激しく貪られてみたいだろ?」
そう続いた言葉に、頷く以外出来なかった。
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