エイプリルフールの攻防・エンド直後2

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「だってお前、泣く俺よしよししながら、ずっと、好きだとか可愛かったとか感じてくれて嬉しかったとか、繰り返し言ってくれてたろ。だから最後まで抱いてって言ったら、そういうのいっぱい言いなら抱いて貰えるのかなって」
 たとえそれがエイプリルフールだから言える嘘でもいいから、そんな風に抱いて貰ったって思い出が欲しかった。という部分まで晒すかは迷ったけれど、結局それも言ってしまえば、嘘じゃないと少し強めに否定される。
「エイプリルフールだからお前に好きだって言えたのは事実だけど、俺、一度だってホントの嘘は吐いてない」
「うん。俺の一方的な片思いで、嘘で優しく抱かれるんじゃないの、ホント、嬉しい。だからさ、俺としては早く早くって期待する気持ちが抑えられないんだけど、でももしお前が、泣いて嫌がる俺を無理やり感じさせる、みたいなのに興奮するってなら、」
「待て待て待て」
「遠慮なく強引に進めてくれれば、泣けるかはともかく、待ってぇとかヤダぁとか恥ずかしぃ、みたいな反応くらいは返せるかも?」
「言い切んなくていいっつうの! てか変な演技とかしようとすんなよ。頼むから」
 泣かせたり無理やり感じさせたい性癖とか持ってないから! と否定されてしまったが、最初からずっと好きだったと聞いた後だからか、強引にされるのもそれはそれで悪くなさそうだなって思ってる、とか言ったら逆に引かれてしまうだろうか。
 うんもう、ホント、どう考えても自分ばっかりガッツイてる。
「お前が喜ぶならちょっと演技頑張るくらいはしてみてもいいんだけど」
「喜ばないからやめろ。むしろ素のお前見せてくれる方が絶対興奮するから、お前は何も頑張るな」
「でも素の俺だと、早く早くってガッツイちゃってお前ビビらせちゃうじゃん?」
「ビビってる言うな」
「だってさぁ。つか、お前がやりやすいように協力するから、早く抱いて。って、だけなん……んっ」
 これ以上喋るなとでも言いたげに口を塞がれてしまった。
 今度はすぐに口の中に舌を差し込まれて、同時に、下着の上から形を確かめるように膨らんだペニスを撫でられる。
「んふ、ぅ……っっ、んっ、……んんっ……」
 布の上から何度も擦られてじれったさに腰を揺すってしまえば、下着の中に手が突っ込まれて、直接握って扱かれだす。
「ふぁ……あ……」
 腰が重く痺れるみたいな気持ちよさにうっとり身を任せかけて、そうじゃないだろと慌てて意識を引き戻した。
 さっき、触られるのが嫌だとも、余計なことはするなとも、言われなかったのだから、自分だって相手のペニスに手を伸ばしていいはずだ。
「おいっ」
 確かめるように相手の股間に手を這わせば、少し焦ったようにキスが中断されてしまった。手はまだ動いているが、そちらも随分とゆっくりだ。
「触っちゃダメとも、余計なことすんなとも、言われて、ない」
「そ、だけど。でも言ったろ。優しく出来なくなるかもしれないのは、困るって。俺が暴走して無理やり突っ込んだら怪我すんの、お前だぞ」
「情けなく即イキ、の方にして」
「無茶言うな。つかコラ、イジんな。煽んな」
 手つきがエロいってなんだそれ。エロいことしてんだから当然だし、相手の手つきだって充分にエロいと思う。
「やだぁ。はやく、続き。キス、も」
 だって深いキスといっしょに扱かれるのが、めちゃくちゃ気持ちいい。それを相手にだって教えてやりたい。
 顎を突き出しキスをねだりながら、こちらも直接触れてやろうと、相手の下着を摺り下ろしてやった。
 ボロンと出てきた、既に充分な質量を持つペニスの濡れた先端に指を這わせて、カウパーを漏らす小さな穴を指先で抉ってやれば、相手の腰がビクッと震える。
「くっ、……そ」
 息を呑んだのか悪態をついたのわかりにくい音を漏らしながら、再度口を塞がれて、ゆるゆるとペニスを扱いていた相手の手のスピードが上がっていく。
「ん、んっ、んんっっ」
 先にイッてたまるか、とでも思っているのか、容赦なく扱かれて目眩に似た感覚に陥りながら、こちらも負けじと相手のペニスを擦った。

続きました→

 
 
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