二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった31

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「ぅう……」
 漏れ出る声はどちらかと言えば不快そうなのに、股間のペニスは萎えていない。気持ちがいいのか悪いのか本当に分かりづらいなと思いながら、片手をペニスへ向かって伸ばした。そっちを刺激してやることで、前立腺への刺激も快感として受け取るようになるかもと思ったせいだ。
「ぁあっっ」
 ペニスを握り込めばまた少し高い声が上がって、腰が震え抱えられた足がユラユラと揺れる。
「気持ちぃ?」
「んっ、ぁ、あっ」
 イかせるつもりはないので軽く握って緩やかに扱いているだけだが、それでも充分に気持ちが良さそうではある。しかし安心したせいか、前立腺に触れる指に力を入れすぎたらしい。
「ぁ、だめ、だめです、ま、って」
「どうした? 良くなかった?」
 気持ちよさそうに見えたんだけどと言いながらも、一度動きを全て止めてやれば、ごめんなさいと謝られてしまった。
「なんで謝るの?」
「だ、だって、多分、気持ちよかった、ような気もするのに、止めてって言っちゃった、から」
「ちんこと同時に弄られたら、もやもやしてたのも気持ちいい感じになってた? もやもや酷くなったり、痛くなったり、気持ち悪くなったりでダメって言ったわけじゃない?」
「痛くなったり気持ち悪くなったりは、ない、です。でも、もやもやした感じは大きくなって、気持ちいいような気もしたけど、なんか、そのまま気持ち良くなるのも、その、ちょっと、怖くて」
 気持ち良くなるのを怖がって、止めてと訴えることに抵抗があるのか、申し訳無さそうに言い募る。抵抗があったり申し訳無さそうなのは、相手も気持ちいいほうがセックスは楽しい、なんて言ったせいなんだろうけれど。
「わかった。じゃあここ弄るのは一旦止めとこう」
 ペニスと同時に刺激してやれば、どうやらちゃんと快感が拾えるらしい。それがわかったので、取りあえずこれ以上前立腺を刺激するのを止めて、次は広げる方向に進めてみるかと思う。
「代わりに指2本に増やすから、痛いとか苦しいとか、ツラかったら教えて」
「はい」
 一度指を引き抜いて、ローションを足してから今度は2本の指を押し当てる。指先を小さく揺すって刺激を与えながら、ゆっくりと押し込む力を加えていけば、そう強い抵抗もなくアナルが開いて飲み込んでいった。
「上手だな。痛くないか?」
 先程よりも太くなった異物を迎え入れるよう、相手が協力してくれたのはちゃんと伝わっている。
「だいじょぶ、です」
「じゃあまた動かしてくな」
 さっきみたいにお尻広げるイメージしててと声をかけて、今度は中を探るのではなく広げていった。射精してしまわない程度にペニスも同時に弄ってやったけれど、今度はダメだとか待ってだとかの声が上がることはなく、時折気持ちの良さそうな声を漏らしている。
「そろそろもう1本指増やすか。ずっと同じ体勢だけど、足とか手とか、疲れてない?」
「ちょっとは……でも、だいじょぶ、です」
「本当だな?」
「はい」
「わかった。ならこのまま続けるぞ」
 相手の様子を探るのに、出来れば顔は見えていたほうがいい。たとえ殆ど顔を横に背けている状態でも。ただただ恥ずかしいというだけで、頑なに顔を見られまいとしているわけではないようだし、話しかければ顔が向くこともあるので尚更だ。
「ん、今度も上手に飲み込んだな。痛くないな?」
「はい」
「これに慣れたら次は俺のちんこだから、もーちょい頑張れ」
「ぅ、……はい」
「楽しみだな」
 この様子なら、初めてでもそこそこ気持ち良くしてやれるんじゃないかと思う。現状でも、もっと強くペニスに刺激を与えてやれば、きっと問題なく射精まで至るだろう。

続きました→

 
 
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