一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた15

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 抱きつかせておく必要がなくなったので、しっかりと身を起こして、自分が気持ちよくなるために腰を振る。
「ぁっ、ひっ、あぅっ、ぅっ、ひぅっ」
 突かれるのに合わせて漏れる声も、涙を滲ませ歪んだ顔も、ペニスの根本や先端をぎゅっと握っている2つの拳も。強い快楽を拾っていて、イッてしまわないように耐えているせいだと知らなければ、とても興奮できるような姿態ではないけれど。知っているから、そんな姿に煽られまくってしまう。
「悪ぃ。もちょっと、だけ、我慢してくれ。すぐイク、から」
「は、ぁあっっ」
 こちらの意図は伝わっているようで、はいと言い切れなかった相手が、必死に何度も頷いている。
「いい子だ。一緒に、イこうな」
 また何度か頷いた相手が、こちらを見つめてへにょっと笑う。
「うれ、ひっ、ぃ、あぅっ」
 嬉しいって何が、と一瞬考える。いい子だと褒めたことか、一緒にイこうとしていることか。でもそれらはこの状況で、わざわざ声に出して伝えてくるほどのことなのか。
 そう思ったことが伝わったのかはわからないが、へにょりと笑った口元から、ふへっと気の抜けるような笑いまでこぼれくる。
「が、ぁあっ、ぁん、っつかれて、ぅふっ、の、がぁ」
 もう一度、嬉しいです、と繰り返されて、そういや昼寝の後にそんなことを言ったなと思い出す。がっつかれたいかと聞いたら、きっとホッとしたり嬉しかったりはすると、答えていた。
「はは、そりゃ良かった」
 たまらなく、愛しい。そんな気持ちを溢れさせながら、相手の前立腺を狙って腰を振る。
「はうぅっ、ぁ、ああっ、そこぉ」
「きもちぃとこ、当たってる?」
「あ、ぁあっ、あたっ、あぁ、だ」
「ダメじゃない。いいよ。そろそろその手、放そうか」
 その口からダメだイヤだと溢れる前に、こちらから否定して終わりを促した。
「い、いく、の?」
「イクよ。このままイイトコいっぱい当ててあげるから、俺のちんこぎゅうぎゅうに締め付けながら、イッて?」
 一緒にイクよと繰り返せば、股間を押さえていた手が外れてこちらへ向かって伸びてくる。
 請われるまま前傾して抱きつかせながらも、変わってしまう角度を調整しつつ腰を振り続ければ、相手はすぐにも昇りつめそうだ。
「ぁ、ぁっ、ああっ、い、ぃいっ、い、っちゃ」
「好きだよ」
「ふぇ? ぇっ?」
「お前が好きだ」
「ぁ……あぁ、おれ、おれも、すき、です」
「うん。俺も好き」
「あっ、いく、いっちゃ、すき、すきっ」
「ほんと可愛いな、好きだよ」
「も、でちゃ、あぁ、すぅんんんっ」
 最後の好きを奪うように口づけて、絶頂に蠢き搾り取らんとする相手の動きに、こちらもそのまま身を委ねた。

続きました→

 
 
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