一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた14

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 イカせてしまわないように気をつけつつ、どうにか前回と同じくらいに広げ終えれば、相手は既に相当疲れたような様子でくたりとベッドに体を投げ出している。原因は、前回よりも確実に、中を弄られることで感じていたせいだ。
 前回だって後半はペニスも同時に弄ってやったし、イカせないようにしつつ広げるのは一緒だったけれど、でも今回は口を使ってフェラしているし、同時に中のイイ場所を捏ねて擦ることもしていた。急いで解す、とは言ったが、感じさせないとは言ってない。
 だって前立腺を弄られることを期待するような仕草を見せていたのだから、同時に弄られて気持ちよくなるのが怖い、と言われた前回とは違う。
 前回同様こちらのゴムを着けてくれようとしたのか、起き上がってこようとする相手を少し休憩しとけと制して、自身と相手にゴムを手早く装着した。
「ぁ……」
 両足を抱えあげるようにして身を進めれば、相手が少し慌てたように腿を抱えて姿勢を正す。
「そのまま楽にしてて良かったのに」
「でも」
「手の置き場所に困っちゃう?」
「まぁ、はい」
「じゃあ」
 言いながら前傾すれば何を促されたかわかったようで、腿から外れた手が伸ばされ肩を掴む。引き寄せるような力に従って更に身を寄せ、ちゅっと軽くその唇を吸った。
「キスしながらちんこ入れようか。それとも、気が散るからやめとく?」
「して、欲しい、です」
「わかった」
 可能ならお尻広げる意識はしておいて、と言いながら、ペニスの先端を穴に押し当てれば、相手の意識がそちらへ向くのがわかる。
「入るよ」
 囁いて、反射的に「はい」と返すために開かれただろう口の合間に、舌を伸ばすようなキスを仕掛けていった。
「は、ぃんっ……んっ、んぅ……」
 相手が飲み込んでくれるのをじっくりと観察していた前回と違い、押し付ける力に従ってぬぷっと亀頭が沈んでいく。相手の舌が震えて、少し苦しそうな、けれど気持ちよさそうでもある甘い息が、喉の奥から鼻へと抜けていった。
「辛いか?」
「だいじょぶ、です」
 一旦口を離して問えば、もう入ったんですねと、どこかうっとりと返ってくる。
「まだ先っぽだけな」
「でも、嬉しい、です」
「嬉しい?」
「この前はなんか色々いっぱいいっぱいで必死だったし、初めてで凄い気ぃ使ってくれてたのもわかるから、今日は思ったよりすんなり入ったし、良かった、って、思って」
「そうか」
「それに……」
「それに?」
 言うのを躊躇って一度口を閉じてしまったその先を問えば、更に少し迷う様子を見せた後で、お尻がもう気持ちぃんです、と照れ笑いながら教えてくれた。
「ぁあっっ」
「そんなこと言われたら、そりゃ興奮するっての」
 わざと? と聞けば、違いますと否定されて、そうだろうなとは思う。思うけれど、前回よりもスムーズに亀頭を飲み込み、更にそれが気持ちいいのが、本気で嬉しいのだと思うほどに興奮が増してしまう。
「お前が可愛すぎてたまんないよ。も、もっと奥まで、入っていいよな?」
「はい」
「はぁ、も、ほんと、可愛い」
 可愛いに反応してお尻がきゅっと締まるんだよな、というのを思い出してしまって繰り返す。
「ぁっ、ああっ、やっ、ああっ、ゃぁ、んんんっっ」
 可愛い可愛いと何度か繰り返しながら、ヌプヌプと軽く前後させつつ少しずつ奥へと押し込んでいけば、肩を掴んだままだった手が途中で外れて股間へ向かう。
 一瞬、挿入が辛くて気を紛らわせるために自分でペニスを弄るのかと思ったが、どう考えても気持ち良さげな声を上げているからそれは違う。むしろ気持ち良すぎて扱かずにはいられないってことかと思い直すが、でもどうやらそれも違ったようだ。
「もしかして、出ちゃわないように、押さえてんの?」
「だ、だってぇ」
 イッたらスッキリしちゃって続けるのしんどくなるかもだし、できれば一緒にイきたい。らしい。
 つまり押さえてなきゃそのままイッちゃいそうなくらいに気持ちいいってことか。と相手の言葉を理解すると同時に、また少し馴染むのを待って、なんて思っていた余裕は吹っ飛んだ。

続きました→

 
 
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