きっと好奇心と向上心からなんだろうけれど、やっぱりというかなんというか、色々な体位を試された。でも触れてくれる手は優しかったし、どうすると気持ちがいいかとか、どこか辛くはないかを結構な頻度で気にしてくれたし、相変わらずの口の上手さで、練習台にされてるだとか試されてるだとかを不快に思うことはなかった。
「あっ、ぁあっ、きもち、ぃぃっ」
後ろから横抱きにされる側位は、密着度が高くて凄くいい。自ら片足を開くように抱え上げるのは、はしたなくてイヤラシく、自分自身も興奮するけれど、相手もめちゃくちゃ興奮してくれるようだった。
「ここ、本当に弱いよね。中も凄いよ」
興奮の滲むうっとりとした声が、熱い息とともに背中に掛かる。
「きゅっきゅって何度もちんこ締め付けてくれる」
もっとしてって言われてるみたいで凄く可愛いと言いながら、言葉通り、弱い場所をカリの段差に引っ掛けるようにして何度もゴリゴリと往復される。
「あああっっ、いいっ、それっ、いっちゃう」
「も、イク? おちんちん握ってあげようか?」
「ん、ん、して。おちんちん、して。イカせて」
「ね、イクとこ、見てもいい? これが気持ちぃからこのまま突いててって言うなら、そうしてあげるけど」
でも出来れば見たいなと、甘えるような声音を使われたら、嫌だなんて言えない。いいよと頷けば、相手だけ横たえていた体を起こして斜めに挿入するような形になる。
突かれる角度が変わって、今にもイキそうだった快感も一度は逸れたものの、ペニスを扱かれながら再度ズコズコと腰を振られれば、またすぐに体はキモチイイでいっぱいになる。しかも腰を揺するうちにこちらのイイトコロも把握していくのか、また弱い場所を狙って突かれるようになる。
「あー、ああ、いぃ、きもちぃ」
「きもちぃの、ホントかーわいい。おちんちんもびっしょびしょだよ。早くイキたくて一生懸命プルプルしてるのも可愛いね」
「ぁあ、いくっ、いっちゃう」
イッていいよと促されながら、搾りだすようにペニスを扱かれ、グッと前立腺を押し込まれれば、昇りつめていく体がビクビクと痙攣してしまう。目の裏とか頭の中で、チカチカと星が瞬いた。
「ああああ、でるっ」
絶頂感とともに、相手の手にペニスをこすりつけるように腰を揺らしてしまう。ただ、ちゃんと射精できているのかはよくわからなかった。というか多分、殆ど出ていない。
「出すもの無くなっても、イクときはでるって言っちゃうんだね」
んふふと笑って、そういうとこも凄く可愛いよねと続いた言葉を聞きながら、やっぱりもう出てないのかと思う。
「も、むり……」
「ん、了解」
さすがにこれ以上はキツイとギブアップを宣言すれば、相手はあっさり了承を告げる。
「いいの?」
「いいの、って?」
「最後、イッてないだろ?」
こちらがイクのに合わせて、相手もイッたというような様子はなかった。自分だけが気持ちよくイッてしまった。
「もう無理って思ってるのに? 俺がイクまでもうちょっと付き合って、って言ったら、いいよって言うの?」
「そりゃ、だって……」
相手だって、気持ちよくイッて終わりたいだろうに。
「ありがと。でも俺だって二回はだしたし、もう充分満足できてるよ」
「ホントに?」
「本当に。でも、自分ばっかり何度も気持ちよくイッちゃって不公平って思ってるなら、この後一緒にお風呂入って、お口でして欲しいかな。それとも、お尻でイッて貰うのが嬉しいタイプ?」
お尻でイッて貰うのが嬉しい気持ちはある。でも、この後はお風呂でイチャイチャしたいんだよね、という言葉はなんとも魅力的だった。
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