抱かれたら慰めてくれんじゃないのかよ25

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 言ってしまうべきだという気持ちと、自らねだる恥ずかしさに、どうしようかと迷って口を開いたり閉じたりしていたら、こちらの躊躇いを感じ取ったらしい。
「ねぇ、言ってよ。俺にも聞かせて」
「も、……動いて、欲しい」
 甘い声に促されて諦めと共に口を開けば、くふっと笑う気配がする。
「んーこれはこれで言われたかったけど、でも惜しい。もう一声」
「お願い、だから。も、動いて、ぁっ、……ふぅっ……んんっ」
 お願いだからもう動いてくれと言わせたい、みたいなことを言っていたから、「お願い」が足りなかったんだろう。そんな判断の元、お願いを付けて繰り返せば、やっと相手が動き出す。
 体勢の問題か、先程よりもきつく締め付けているらしく、相手の形や大きさをさっきよりもずっと意識させらている。もちろん激しさもなければ大きな動きでもないけれど、締め付けによって中をずりずりと擦られるのがたまらなく気持ちがいい。擦られるたびに生まれる快感が、先程よりも大きい気がする。
「ぁ……ぁあ……ぃい……」
「なら良かった。てかそんな焦らされてると思ってなかったから、ごめんね」
「ん? ぁん……な、にが?」
「確かに、お願いだから動いてって言わせたいとは言ったけど、本当に欲しいのは別の言葉なんだよね」
「ど、ゆー……ぁあ……」
 口を開くと甘い吐息が溢れていくから、あまり長々喋る気にはならないし、体は先程よりも速いペースで快感を貪り上り詰めようとしているが、それでもまだ、相手の声ははっきりと認識できている。
「あんなに好きだよ、愛してるよって伝えたんだから、あんたからも、言ってくれても良くない?」
「好きだ、って?」
「そう」
 言ってよと続いた声が、先程よりも甘く響いた。これは促す声ってよりはねだる声だ。
「意地悪しないで、俺にも聞かせて?」
 ねだられてると思ったら薄く笑ってしまったが、それをどう取ったのか、今度は少しすねた声が、やっぱり甘えるように響く。
 意地悪なんてする気もないし、してるつもりもない。好きって言われたいのだなんて思わずに、動いてって言わせたいんだろうと思い込んだのはこいつのせいだから、自業自得と言ってやりたい気もしたが、多分言わなくたってわかっているだろうし、そんな言い合いをする余裕も気力もない。
「ぁ……好き、だ」
「うん。嬉しい」
 望み通りの言葉を吐けば、背後で相手の気配が嬉しげに緩む。
「ぁん……好き、だよ」
「うん。俺も、好き」
「お前が……ぁあ……ぃ……好きだ……ぁああっいいっ、ゃっ、きもちぃっ、ぁ、ああっ」
 好きだ好きだと繰り返してやれば、律儀に返事をしつつも少しずつ腰の動きが激しくなって、一気に射精感が募ってくる。しかも先程までと違って、腹と腹の下に突っ込まれた枕に挟まれている上に、相手の体でもって押し付けられているせいで、腰を動かされるたびにソコも一緒に枕に擦られて、ずっと刺激されっぱなしだった。
「いいよ、イッて」
「ん、ぅん、ぃい……いく、ぃくっ、ぁっ、あああっっ」
 先程までの絶頂とはまた違う快感に、目の奥がチカチカする。もちろんこんな快感も、今までに経験がない。しかも先程までは、絶頂後にこちらが落ち着くまでは相手も動きを中断してくれていたのに、イッて収縮する腸内を掻き分けるように、未だ相手のモノが前後している。
「あっ、イッた、も、いったぁ」
「知ってる。も、ちょっと、付き合って」
 もっと気持ちよくしてあげるから、という言葉に血の気が引いたが、可愛いだの好きだよだのを繰り返されながら、耳周りを中心にちゅっちゅとキスの雨を降らされてしまえば、本気で抵抗なんて出来なかった。

続きました→

 
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