イケメン相手にこんな関係になる予定はなかった7

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 ねだらなくても口でしてくれることが増えて、イク直前にはだいたい口の中を舐め回されている、というのに慣れきった頃。相変わらずイケメン台無しなフェラ顔を見つめながら、このまま出したらダメかと聞いた。
 口でしてくれるのは興奮と快感を煽るためであって、その口の中で果てたことはない。だから単純な好奇心からの欲求だった。
 もちろん、先走り程度なら口にできても、精液までは無理と言われたら諦めるつもりでいた。なんせ、この行為に対しては基本全て受け身で、相手のペニスにすらまともに触れたことがないのだ。自分じゃ一口だって舐めれないし、口の中で射精されるなんて絶対無理なのに、相手の口で果てたいと言うのは我儘な望みだという自覚がある。
「や、無理にとは言わないけど」
 驚いた様子で目を見張ったあと、口を離して考え込んでしまった相手に、多少慌てて言葉を足した。
「いや、無理、とかじゃなくてさ……」
「無理じゃないって? 口の中に出されても平気そうってこと?」
「うん。それは問題ない」
 マジか。じゃあ何が問題だって言うんだと、相手の次の言葉を待った。
「そっち先にイカせて俺だけ置いてけぼりなのはちょっと」
「あー……」
 言われれば確かに。相手が渋る理由としては納得しかない。
「イッたあと、今度は俺がイケるように手伝ってくれる気とかある?」
「同じように口で、ってのは絶対ムリ」
「だよね」
「手、くらいなら……?」
 とはいえ相手の勃起ペニスを握ったこともないのに、イカせてやれる自信はなかった。
「俺が気持ちよくなれるように握って扱いて、ちゃんとイケるまで頑張ってくれるならいいけど、今までのこと考えたらそういうの望めそうにないからなぁ」
 自信のなさを見透かされている。
「しかもイッた後じゃなおさらそんな事したくないだろうし。あ、じゃあ、俺をイカせてくれたら口の中でイッていいよ、ってのは?」
「は?」
「俺ならイッた後の賢者タイムでも、手ぇ抜いたりせずにフェラしてあげれると思うし」
「それは、いや、でも……」
 賢者タイムでもこいつなら手を抜かずにこちらをイカせてくれるだろう、という部分を疑いはしないが。
「先に俺がイクのは不満?」
「じゃなくて、俺がお前イカせられなかったらどーなんだよ、それ」
「そしたらいつも通り一緒に握って一緒に気持ちよくなればいいんじゃないの?」
 とすると、結局相手の口で果ててみたい欲求は消化されず、今までは避けてきた相手のペニスへの奉仕だけ課される結果になる可能性が高い。それはちょっと、チャレンジするには旨味が少なすぎる。
「やっぱ手くらいなら使っていいから好きにオナニーしていいぞ、くらいの気持ち?」
「うっ……」
「気持ちよくして貰えるから拒まないだけで、俺を気持ちよくしてやろうって気がないのは知ってるから別にいいんだけどさ。俺をイカせるの無理そうだからやりたくないってなら、お尻、弄らせてよ」
「え? なんて?」
 いきなり話がえらいとこにすっ飛んで、聞こえてはいたが思わず聞き返してしまった。
「お尻……の穴。肛門。アナル」
「や、言い換えなくていい。てか、え、なんで?」
「フェラしてる間お尻弄っていいなら、そのまま口の中でイカせてあげても良いかなって思って」
「え、ちょ、つまりそれって、俺がイッた後、俺の尻穴に突っ込んで気持ちよくなればいいか、みたいなこと考えてんの?」
「当たり。借りるなら手より穴がいいなぁって」
「ぜってーやだ! てか入んねぇよ。無理」
「さすがにすぐには無理でも、慣らして拡げれば入るでしょ。アナルセックスって単語だってあるし」
「お前とセックスまでする気がねぇ、って言ってんだ!」
「えー、でも、今やってるのだって、そう大差なくない?」
「大差あるわ。てか口の中でイッてみたいとか言った俺が悪かった。撤回するから今まで通りで」
「口の中で出されるのは構わないよ、って言ったのに?」
「交換条件が俺には無理すぎた。てわけで諦める」
「え〜」
「なんか気が削がれたし、今日はもう止めとくか?」
 放置されたペニスはそこそこ萎えていたので、このまま終わりでも良かったのだけれど。止めるわけ無いと言いながら伸ばされた手にペニスをグニグニと揉まれてしまえば、あっという間に再度体の熱が上がっていく。

続きました→

 
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