今更嫌いになれないこと知ってるくせに31

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 用意していたローションとゴムを取り出せば、やはり最初は自分でしたほうがいいのかと尋ねられる。
「一緒に気持ちよくなるんだろ?」
 首を振って否定して、前回と同じように、こちらに背を向け横臥するよう促した。
「それとも、自分で慣らしたい?」
 躊躇う様子に問い直せば、慌てて違うと否定しつつも、なお逡巡する様子を見せる。
「言っていいよ。どうして欲しい?」
「あ、のさ、」
「うん」
「にーちゃんの顔、見てたいんだけど」
「えー……っと、どういう意味だそれ」
「だ、だって、前みたいのだとにーちゃん背中にいて顔見れないからっ」
「あー、うん。そうだな。…ってことは、向い合ってされたいって話か」
「うん、まぁ、そう」
「そりゃいいけど、顔見ながら慣らされる方が恥ずかしくないか? 後、慣れてるやり方のが楽だろ?」
 言いつつも返事は待たずに、甥っ子の足を開かせてその間に身を進めた。
「恥、ずかし、…けど、にーちゃんにされてるって分かったほうが、いい」
 素直に足を開いて待ちながらも、それにと続けた甥っ子は、あの後は自分で弄る時はなるべく仰向けでしていたと知らせてくる。それは当然、次は向い合ってしたいからという気持ちで、自分を慣らしていたという意味だ。
「おっ前、可愛いのもいいけど、あんま煽ってくれるなよ。理性すっ飛ばして突っ込みたくなるだろーが」
「ゴメン、なさい?」
「うん、確かに謝るとこじゃないけどな」
 疑問符の付いた謝罪に苦笑しつつ、手の平にたっぷりとローションを垂らしてから、更に足を広げさせて目的の場所へ濡れた手を触れさせる。
「けど煽られた分、ちょっと急ぐぞ。辛かったら言えよ」
 宣言して、前回よりも格段に早く、その場所を解していく。もちろんいくら煽られたからといって、ムリヤリに拓くつもりはないので甥っ子の様子には注意していたが、先程聞いた通りなら相当自分で拡張訓練を積んだらしい相手に、痛みを堪えるような様子はほとんどなかった。
 前回のように何度もキモチイイと口にさせ、気持ちごとゆっくり快楽を引き出すような手順を取らなかったので、甥っ子のあげる声は羞恥を耐えていたく控えめだ。もちろん問いかけ促せば、前回同様、素直に気持ちが良いと口にするだろう。しかし今回は、それを言わせて相手の気持を煽る必要がない。
 性急な行為であったが、心も、体も、それを受け入れ感じる余裕が、相手にあるのが見て取れる。一切触れていないにも関わらず、勃ちあがった性器からはトロトロと先走りがこぼれ落ちている。
 舐めて啜って、口を使って極めさせて、吐き出されたものを余さず飲んでやりたい。などという衝動がないわけでもなかったが、今日の所はお預けだろう。
 一緒に気持ちよくなって、という可愛らしいお願いを、出来る限り叶えてやりたかった。だから解し拡げる行為は急いでいても、相手の弱い場所をえぐって、快楽を引きずり出すような触れ方だってしていない。
 それでもその場所を弄られ感じてしまうのは、どうしたって仕方がないだろう。快楽を逃すように時折目を閉じて波をやり過ごしているものの、甥っ子の視線は常に自分に注がれていた。こちらも時折顔を上げてその視線を受け止めてやれば、羞恥と快楽と不安と安堵とをごちゃ混ぜた顔をする。
「辛いか?」
 肯定が返らないことはわかっていながら、愛しさを込めて問いかける。ふるふると首が横に振られるのを待ってから、何度目かわからないセリフを繰り返した。
「もうちょっと、慣らそうな。もう少し我慢、できそう?」
 出来ないなんて言えるはずもないだろうことも、もちろんわかっている。わかっていながら繰り返すのは、相手を気遣う気持ちを伝えるために他ならない。
 そうして急ぎながらもしっかりと、柔らかに3本の指を包み込んで蠢くほどに解してから、ようやく指を引き抜いた。
 体の中の異物が抜けてホッと息を吐くものの、さすがに続く行為への緊張が滲んでいる。そのまますぐに挿入したい気持ちを、もう少しだけとどうにか抑えて、屈みこんで顔を寄せ唇を塞いだ。
 あやすように何度も繰り返し口付ければ、こちらの気遣いに応じるように少しずつ緊張を解いていく。やがて、大丈夫だからもう入れて、という甘やかな囁きに促されて、ようやく相手の中に自身を埋めて体を繋いだ。

続きました→

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