親友に彼女が出来たらクラスメイトに抱かれる事になった4

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 服を脱がされた後、今度は体中にキスの雨が降った。キスをされて、柔らかに歯をたてられて、舐められて。撫でられて、マッサージでもするかのように揉まれて、かと思えば指先だけがススッと肌を滑っていく。
 くすぐったかったり、恥ずかし過ぎたりで、最初は何度か嫌だと口にした。その結果、それらはどんどん気持ちが良いばかりになっていく。気持ちよくなれる場所を、気持ちよくなれるようにと触ってくれるからだ。
 そうして気持ちが良いばかりになってくると、初めくすぐったいだけだった場所も、恥ずかしくて嫌だった場所も、だんだんと慣れたり羞恥が薄れて行くようで、いつの間にか触れられても平気になっていた。それどころか、やはりそれらの場所も、彼に触れられると気持ちが良いのだ。
 正直、なんだこれ、と混乱する気持ちは強い。他人に舐め回されたり撫で回されるのが、こんなに気持ちがいいなんて知らなかった。
「気持ちが良さそうだな」
 時折彼はそう言って満足気に笑う。決して、気持ちが良いか? と尋ねることはしない。気持ちが良いことはわかっていると断定的だ。
 それに対しては、素直に気持ちが良いと返すようにしている。多分それが一番、互いにとって不満のない対応らしい。というのはこの短時間でも明白だった。
 困って口を閉ざしても、いちいち指摘されるのは恥ずかしいと訴えてみても、可愛いなと笑われてなんだか益々こちらが恥ずかしい。そして、強がって気持よくないなどと嘘をつくのは、さすがに相手の不興を買うようだった。
 言葉だけは「そうか」とそっけないのに、優しかった刺激がどんどん強い刺激になって、否応なくアンアンと喘ぐ羽目になった。ビックリして怖くなって、ヤメてヤメてと繰り返したらあっさりその手は引いたし、少し意地になったと謝られもした。そして、このままやめたほうがいいかとまで言い出した。しかしそう問われても、頷くことは出来なかった。
 やめてと言って引いてくれたことに、むしろ安堵したのもあったし、もっと気持ちよくなりたい純粋な欲求もあった。というよりも、こんな中途半端な所で放り出される方が辛いだろう。
 そんなわけで、強がるのは一度でこりた。素直にしてれば相手はとことん優しい。
 強い刺激に怖がって逃げたせいもあるのか、その後は、マッサージ的な触れ方が増えたようにも思う。可愛いなと言われながら触れられてるのに、撫でる手がまるで性感を煽らない場合もある。ただただうっとりと気持ちが良い。
 しかし、どうやらそうすることで適度に性的な興奮を散らされているらしいと気づいて、思わず問いかけた。
「もしかして、俺を抱く気、なくなってる?」
「なぜそう思う」
「キモチイイけど、エロい気持ちよさじゃないことも多いから?」
「まぁ、確かに。ただ、あまり感じさせたら逃げられるかもと思って」
「にげねーよ」
「だといいがな」
 説得力のまるでないセリフに、やはり相手も苦笑を返す。
「とりあえず、入口に触れるくらいは試してみるか?」
「い、ーよ。てか、いちいち確認すんのやめろって」
「いきなり触れたらお前は絶対逃げるから」
「断言すんな。まぁ、ビックリはするだろうけど」
「ビックリして、ヤメテって半泣きになるだろう?」
 確かに。とは思ったが肯定はしなかった。代わりに、ふと思い出して問いかける。
「そういや泣かせてやるって言ってなかった?」
「ヤメテを無視されて泣かされたいのか?」
「それはやだ。ってかどう泣かせてくれんの?」
「辛いなら泣けばいいと言ったろう。アイツに好きと言えなかった分を、俺が全部聞いてやる。程度の意味だな」
「正直、お前に触られてると、気持ちよくってふわふわして、なんかそういうのどうでも良くなってくるんだよな。あんま考えたくないけど、アイツとこういうことしてもここまで気持ちよくなれっかなとも、まぁちらっと思ったりもするしさ。ってさすがにゲンキンすぎっかな?」
「辛いという気がこれで紛れるなら、それはそれでいいと思うが……」
 なんだか珍しく歯切れが悪い。
「その程度の好きだったのかってやっぱ呆れる?」
「いや。ただ、あんまり可愛いことを言っていると、こちらも少し欲が出そうになるな。というだけだ」
「それって……」
 あ、これは踏み込んだらいけない。と思いながらも言葉はこぼれ落ちた後だった。
「お前がイヤだヤメてと言っても、強引に感じさせてしまいたくなる。って話だな」
  しかし、しれっと言ってのけた顔は平常通りで、一瞬落胆しかけた気持ちには気づかなかったことにする。
「ちょっ、ヤダって言ったらやめてくれんだろ?」
「もちろんそのつもりでいるが、気持ちよくってどうでも良くなるなんて言われたら、とことん気持ちよくさせてみたくもなるだろう?」
「ひゃぁっんんっっ」
 今まで触れてこなかった入口をつつかれ、ビックリしすぎて上げてしまった声の大きさが恥ずかしい。
「ちょっ、まって、まぁ、っやぁあ」
 入口にぴたりと押し当てられた指先をぐにぐにと動かされて、全身鳥肌が立つようだった。ぞわりとするその感覚が快感なのだと、もう知ってしまっている。
 ヤメテを無視されて、強引に気持よくされて泣かされたりするのかと怯えた一瞬後、指先はすっと離れていった。
「冗談だ。お前に拒まれたらちゃんとやめるよ。それで、どうする?」
「どうする、って?」
「お前を抱くための準備を、このまま進めてもいいのかどうか、だな」
「やだ、って言ったらこれで終わり?」
「終わってもいいが、さすがに体が辛くないか?」
「そりゃ辛いよ! めちゃくちゃ燻ってるよ。てかイかせてって言ったらイかせてくれたりすんの?」
 だってずっと、極めてしまわないように手加減されて触られている感じだったのに。特にペニスは、しっかり触れられることもあまりなかった。
「構わないぞ。口でされるのと手でされるの、どちらがいい?」
「え、俺が選ぶの?」
「俺が決めていいのか?」
「いい、よ」
 結局、亀頭を口に含まれながら手で扱かれ、あっさり彼の口の中に吐き出して終わった。口の中も他人の手も、衝撃的な気持ちよさだ。今後一人でする時には、きっと今日のことを思い出しながらしてしまうんだろう。
「もしかして飲んで欲しかったか?」
「ち、ちがうっ!」
 口の中身をティッシュに吐き出している姿をぼんやり眺めてしまったら、そんな事を言うので、慌てて否定した。
「いやなんか、本当に、お前の口に出したんだ、って思って……」
「居たたまれないか?」
「ん? んー……なんか、色々びっくりしてんだよな。お前の口でイッたこともだけど、なんつーか、他のこともさ、なんか夢でも見てたみたいっつーか」
 コイツに触れられてあんなに気持ちよかったことが、終わってしまえばなんだか酷く現実感がない。
「忘れたかったら忘れていいぞ」
「へっ?」
「元々がお前の弱みに付け込んだようなものだし、俺なりに充分楽しませてもらったからな。出してスッキリして考えたら、今日のことなんかお前にとっては黒歴史でしかないだろう?」
「そんなこと、ない」
「そうか」
「てか、本当にこれで終わり?」
「どういう意味だ?」
「だってお前、抱くどころかイッてもない。俺だけが気持ちよかった」
「楽しんだ、と言ったろう。お前の反応はいちいち可愛かった。それにキスも、人に触れられるのも、初めてだったんだろう?」
「そー、だけど」
「充分だ。しかしもしお前がどうしても不満だというなら、俺にも触るか?」
 お前が手で握って扱いて俺がイッたら満足するのかと問われて、そうすることを想像してみる。そんなことはまるで考えていなかったからだ。
「うん、じゃあ、する」
「冗談だ。しなくていい」
「なんでだよっ!」
「お前がどうしてもしてみたいというならともかく、そういうわけでもなさそうだからだ。自分だけが気持よくなって申し訳ない、なんて思う必要はない。気になるなら、今日のことは全部忘れてしまえ」
「お前、本当にそれでいいの?」
 構わないと返された声は何の未練も含まないいつも通りの声音で、なぜか胸の奥がチクリと痛んだ。

続きました→

 
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