ショタ/弟に欲情しています

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 悶々として眠れない夜、何度も寝返りを打っていたら、上方でドカッと壁を殴るような音がした。二段ベッドの上側で眠る弟が、どうやらまた側面の壁に腕か足かをぶち当てたようだ。
 痛っ、という短い悲鳴一つ漏れてこないので、きっとぐっすり眠っている。それでも暫く息を潜めて、上の様子を探った。
 自分が眠れない原因を、まだ幼い弟に知られてはならない。
 耳を澄ますとイビキとまではいかない寝息が聞こえてくる。それを確認してから、ゆっくりとパジャマのズボンの中に手を入れた。
「……は、ぁ」
 パンツの上から股間を撫でただけで、熱い息がこぼれ出す。そこは既に硬さを持ち始めているが、撫で続けるともっとオチンチンが熱く硬くなっていくのだ。
 初めての射精を精通と呼ぶそうだが、学校で習った後だったので、先日初めて吐き出したもので手を汚してしまった時も、そこまで驚きはしなかった。自分のしている事が、オナニーと呼ばれる行為だということも、もちろん知っている。
 身体が大人になっていく過程で、それはおかしなことじゃない。当たり前に皆している。実際、どうやるとキモチイイかなんて話を平気で口に出すクラスメイトだっている。
 ただ、自分が普通じゃないと思うのは、オチンチンを弄りながら、弟の事を考えてしまうからだ。
 2つ下の弟は、まだ精通もオナニーも単語すら知らないだろう。なのにその弟に、オチンチンを弄られる事を想像している。硬くなったものを握らせて、上下に擦らせ、時には舐めさせ、最後吐き出したものが好奇心で興奮しているだろう弟の顔に掛かる一連のイメージが、自分にとってのオカズだった。
 なんでそんな事を考えてしまうのかわからない。なんとなく聞こえてしまったり、たまに引き込まれてガッツリ聞かされてしまうクラスメイトの猥談では、オカズとして使われるのはちょっとエッチな漫画だったりグラビアだったりが主で、対象は必ず女性だった。
 性の対象が同姓であってもおかしくはない。というような事は授業で聞いたが、少なくとも自分の周りに男をオカズにしたと口にするヤツはいない。ましてやそれが実の弟だなんて、自分はきっと普通じゃない。
 これは絶対に誰にも知られてはいけない、自分だけの秘密だった。
「ん、……んっ……」
 声が漏れてしまわないように、引き寄せた布団の端を噛み締めながら、必死で手を動かした。パジャマのズボンの中で、くちゅくちゅと小さな音が響いていて、もし弟が起きていて、耳を澄ませていたら聞こえてしまうのではないかと思ってドキドキする。
 絶対に知られてはいけないと思うのに、何も知らずに眠っている弟が、いつか気づいて上から覗き込むように顔を出さないかと思ってしまうこともある。
 何やってんだよアニキ、なんて言いながらベッドを降りてきて、想像の中の弟のように、好奇心で触れてくれるんじゃないか、握って扱いてトロトロと溢れる液を舐めてくれるんじゃないか。という想像の中で射精した。
 耳を澄ませば相変わらず弟の寝息が響いていて安堵する。大きく一つ息を吐いて、それから後始末にかかる。
 さっさと済ませようと、手の中にとぷとぷと吐き出されたものを零さないよう握っていた拳を、ゆっくりとパジャマから引き出した。取り敢えずティッシュで手を拭いて、それから下腹部も軽く拭っておく。部屋の明かりは落としたままの暗闇の中、汚れの飛び散り具合がよくわからないからだ。手の隙間から溢れたもので汚れているかもしれない。
 このまま眠ってしまえたらと思いながらも、だるい体を起こして汚れを拭いたティッシュのゴミを握って部屋を出た。
 ティッシュはトイレに流して証拠隠滅。後は手を洗って戻ればいい。
 悶々とした気持ちは精子と共に吐き出したようで随分と頭はスッキリとしているのに、ベッドに戻って横になり目を閉じると、今度はなんだか泣きたいような気持ちになる。それをグッと堪えていると、次には適度な疲労から眠くなるのもいつもの事だった。

続きました→

 
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