雷が怖いので プレイおまけ4

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 興奮した体の感度を上げてイキ狂わされるのかと思ったら、実際はまったくの逆だった。玩具じゃ刺激が強くなりすぎるだろうからと、用意されていた玩具類は使われていないし、拘束もされていない。
 彼の腕の中で彼に縋りながら、感じやすくなったお尻の中を彼の指がゆるゆると刺激してくるのを受け入れ、ただただ甘く啼き続けるだけだった。
 楽しげに、今日はイクのを我慢してみようかと言われてから、何分が経過しているんだろう。そもそもイキたくてどうしようもなくなるような強い刺激なんてくれないから、我慢するってよりはひたすら気持ちが善すぎて喘いでいた。
 飲み薬も塗り薬も強いものではないと言っていたけれど、確実に効果は出ているようで、激しい動きなんて全く無いまま、ただ彼の指がお尻に埋められているというだけでも相当感じてしまうし、体の中に熱がこもるみたいで息が上がってしまう。少しでも指が動かされれば、敏感になりすぎた体が震えて、全身がゾワゾワっとして、あちこち肌がプツプツと粟立ってしまうのがわかる。
 頭の中が霞がかかったみたいにぼんやりとして、この状態はきっとそれなりにキツイはずなのに、苦しいのかどうかも正直判断が出来ていなかった。というよりは、苦しいには違いないんだけど、しんどいとか辛いとかって感情には結びついて行かないようで、もう許してと泣くような状況に追い詰められている気配はなかった。喘ぎ続けて苦しいんだけど、同時にひたすらキモチイイのも事実で、もうやめて欲しいとは思えないのだ。
 大きな声は上がらないけれど、ひっきりなしにアッアッと零す吐息で、若干酸欠気味なのかもしれない。いや、飲み薬を渡された時に、感度を上げるだけじゃなくぼんやりするとも言われた気がするから、これも薬のせいだろうか。
 理性がしっかり働いていたら、間違いなくもう許してと泣いているだろうくらいには、焦らされ過ぎなプレイをされているはずだから、薬の効果でぼんやりしているのだとしたら、薬はきっと飲んで正解だった。でも弱い薬と言っていた割には、ちょっと効きすぎなんじゃないかって気もしている。
 このままだと、いつまで意識を保っていられるかが微妙だった。体は間違いなく感じやすくなっていて、僅かな刺激にも甘く声を上げているような状態なのに、頭と体が切り離されているみたいに、脳内はほとんど行為に集中できていない。キモチイイのに、キモチイイことだけに集中できない。
 こんな状態を続けていたらおしおきって言われそうなものなのに、そう言われる気配がないのは、これは彼が飲ませた薬のせいで、彼にとっては想定内の反応だからなんだろう。
「さっき飲んだ薬が、かなり効いてそうだな」
 声を掛けられて、そういや今日は彼の言葉数が随分と少ないなと、今更思う。キスをして口を塞ぎ合っているわけでもなかったし、かといって、ニヤニヤとこちらの反応を観察されていたような記憶もない。というか、彼にどんな目で見られていたかの記憶がない。
 目を閉じて感じることに集中していたわけでもないのに、本当にぼんやりしすぎだった。
「そ、ですね。なんか、すごく、ぼんやりしちゃって」
「少し休憩を入れようか」
 まだイキたくてどうしようもないほど追い詰められてはいないだろと問われて頷けば、ゆっくりとお尻の穴から彼の指が抜け出ていく。それが少し寂しくて、彼に縋っていた腕と手に力が入ってしまう。離れたく、ない。
「目を閉じて、少し眠りなさい。眠ってしまうまでは、このまま抱いていてあげるから」
 彼の顔が近づいてくるのに合わせてそっと瞼を下ろせば、その上に唇が軽く押し当てられる感触がする。
「おやすみ」
 その短な言葉を聞いてる間にも急速に意識が遠のいていて、おやすみなさいと返すことも、頷くことさえも、出来なかった。

続きました→

 
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