罰ゲーム後・先輩受14

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 抱かれるための体の準備は一人でするつもりだったのに、それは嫌だと言い張られて、とりあえず一緒にいられる時間が長いお盆期間中は、一人で勝手に弄って拡げないと約束した。用意された穴にただ突っ込むのが嫌だと思う男の矜持はわかる気がするし、一緒に関係を進めたい気持ちや、自分の手で慣らしたいと思ってくれた気持ちが嬉しかったからだ。
 そのかわり、水族館や遊園地は逃げないからとデートの予定を取りやめて、日中ひたすらベッドの上で、繋がるための場所を慣らして拡げる行為に没頭した。これは、多少強引にでもガンガン自己開発しまくって、出来れば塾が開く前に一回くらいは繋がるセックスにチャレンジしてみたい気持ちがあることを、正直に相手に伝えたせいだった。
 必要なものを揃えて、バスタオルを広げた上で両足を開いてその場所を晒し、惜しみなくたっぷりとローションを注がれながら相手の指を受け入れる。なんら怖くないし痛くもないし、確かに違和感はあるけど、くすぐったいようなゾワリとする感覚が快感の前兆だってこともわかっている。ただ、恥ずかしさだけはどうしようもなかった。
 だって、思いの外相手が饒舌なのだ。今その場所がどうなっているのか、こちらを気遣う言葉とともに伝えてくる。それが恥ずかしくて照れても、戸惑っても、可愛い愛しい好きだと繰り返す。
 彼がそうする理由はわかっている。
 今まで経験してきたセックスで、他人にそんな場所を弄られたことがないのだ。秘された場所を暴いて拡げて弄るのは、当然、自分の側の役割だった。
 抱かれる側をするってのは相手にその役割を譲ることだと、頭ではもちろんわかっている。けれど相手が何を感じるのか、男の尻の穴を弄ることに本当に抵抗がないのか、まだちゃんと抱きたい気持ちで居てくれているのか、主導権を相手に渡して待つ側の不安は思った以上に大きかった。
 それを言葉でも、態度でも、大丈夫だと知らせてくれているだけで、恥ずかしくてたまらない気持ちは、同時に、嬉しくてたまらない気持ちにもさせる。
 やっぱり思った通りだった。まだ最後まで抱かれてはいないけれど、体を預けきってしまっても、欲に任せて乱暴に扱われることなんて一切ない、優しい気遣いに溢れたセックスをしてくれている。過去のトラウマがそうさせるのかも知れないけれど、だったら尚更、自分は与えられる快楽をめいっぱい素直に受け取り、気持ちが良いことを隠さず相手に返してやればいい。
 そんな気持ちから、多少の躊躇いはねじ伏せ、ゾワリとする感覚が育ってはっきりとした快感を掴むようなった後は、尻穴を弄られるのがキモチイイのだと伝えるように喘いだ。
 相手は良かったと言って嬉しそうに笑ってくれたが、良かったはこっちのセリフだと思う。抱かれる側を選んでよかった。彼が嬉しそうでよかった。この体が、彼に抱かれても気持ち良くなれそうで、本当に、よかった。
 それともう一つ、慣らす行為を始めたことで、今までとは大きく変化したことがあった。
 フェラはもちろんとっくに試していたけれど、して貰うのは手より断然気持ちがいいし、興奮だってするけれど、自分がするのにはやはり少し抵抗があると言われて、抜き合う時は基本手で扱き合うばかりだった。されるのが気持ち良いなら、自分だけでもしてやりたかったけれど、こちらがただただ相手のを口で愛してやりたいのだとしても、強引にねだってフェラすれば、相手は内心嫌々ながらでも絶対にやり返してくるからだ。そんな所は張り合わなくていいのに、それはフェアじゃないからと頑として譲らなかった。彼だけが良い思いをする事に、かなり抵抗があるらしい。
 そんな彼が、ねだってもいないのに、積極的にフェラくれるようになったのだ。抵抗があるんじゃなかったのかと、最初はかなりビックリしたけれど、したいからしてるし大丈夫だという彼の言葉を信じて、ありがたく気持ちよくなっている。
 多分、尻の穴を拡げられる違和感を、より強い快楽でごまかそうとしているんだろう。同時にペニスを弄る際、口でもしてくれるようになったのは、挿し込まれる指の数が二本に増えてからだ。
 そして彼が口でしてくれるのだから、こちらも心置きなく口を使ったお返しが出来る。抱かれる側になると決めて、主導権を相手に渡して体を慣らされていても、自分だって相手の体をあちこち弄ってめいっぱいの快楽を引き出してやりたいのだ。
 なんとなくのケジメで平日の宿泊は許可しないままだったので、夜になれば相手は帰って行ったけれど、その分日の高いうちから部屋にこもって一日中そんな行為を繰り返していたのだから、まったくもって欠片も健全さのない日々だった。

続きました→

 
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