二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった32

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 指3本の太さにもすぐに馴染んだようで、ペニスを弄るのに合わせて甘い息を零している。そろそろいいかと、ゆっくりと指を引き抜いた。
「足、下ろしてていいぞ」
 そう声を掛けながら、コンドームの箱に手を伸ばす。それを追うように、相手がゆっくりと身を起こすから、思わず動きを止めて相手を見つめてしまう。
「どうした?」
「あ、その、ゴム、着けるんですよね?」
「そうだけど」
「見てて、いいですか?」
「え? 着けるのを?」
「はい」
「なん、……ああ、もしかしてこれ、実物見るの初めて?」
 まさかと思いながらも聞いてみれば、正しく使われるのを見るのは初めてです、というわかりにくい答えが返った。なんだそれと思ったら、水風船代わりに使われてるのは見たことがある、なんて言うから、学生時代を思い出して笑ってしまった。
 確かに、そんな遊びをしてたバカどもは居た。
「試しに自分で使ってみたりとかは?」
「ないです。練習しようとか、考えたこと、なくて」
「まぁ好きになった相手が俺じゃ、練習しとかなきゃなんて思わないよな」
 実際これを用意したのも、今現在装着しようとしているのも、こちらなのだから。
「ん、じゃあ、はい」
 一つ切り離したパッケージを、相手の手を取り握らせた。
「え?」
「着け方教えるから、お前が着けて」
「ええ?」
「ほら、まずは封切って」
 促せば、えっ、えっ、と戸惑う声を上げながらも、素直に封を切っていく。そしてそのままこちらの指示に従い、たどたどしい手付きではあったが、ソレをこちらのペニスに装着してくれる。
「上出来。じゃ、ご褒美に俺もお前に着けてやるよ」
「は? え?」
「さっきは手で受け止められたけどそれでも少し零したし、次は俺もお前抱いて動いてるはずだし、お前若いから2回目でも勢いよく飛ばすかも知れないし。って考えたら、お前も着けといた方がいいだろ?」
「なっ、ちょっ、次、って……」
 次は当然一緒に気持ちよくなる予定なのだが、そこに引っかかられると、じゃあ今まで指を突っ込まれて気持ちよさそうに喘いでいたあれは何だと思っていたんだと言いたくなる。
「指突っ込まれても、ちんこ弄られたら気持ちよくなれてただろ。次は指が俺のちんこになるだけ。で、俺がイク時に、お前も一緒にイカせてやれたらいいなって思ってるよ?」
 言いながら、手早く相手のペニスにもゴムを装着してやる。
 もちろん、そう都合よく同時にイケるなんてことはほぼないとわかっているけれど。でもどのタイミングになるにしろ、体を繋げた状態で、もう一度射精させてやろうと思っていた。気持ちよく抱いて貰った、という記憶を刻んでやりたい。
「こんなもんかな。じゃあ、足開いて転がって」
 先程のように足を抱えて腰を突き出す必要はなかったのだけれど、そう指示されたと思ったらしい相手が、腿を抱えて濡れたアナルを晒してくる。ほんの少し前まで3本もの指を咥えこんでいたそこがヒクヒクと震えているから、まるで早く入れてと誘われているようだ。
「なぁ、こっち向いて?」
 ペニスの先端をそこに押し当ててから、恥ずかしそうに顔を背けている相手に声を掛ける。
「は、恥ずかしい、です」
「知ってる。でも見たい。お前が、処女喪失する瞬間の顔」
「ちょっ、なんでわざわざ言うんですか」
 余計恥ずかしくなると怒ったように言うから、わざとに決まってんだろと返して、もう一度こっち向いてと促してやれば、仕方がないとでもいう様子でおずおずと顔を向けてくる。少しばかり彷徨った視線が、こちらを捉えるのを待ってから口を開いた。
「照れちゃって可愛いな。そのまま俺見ながら、さっきみたいにお尻広げられる?」
「んっ、……やって、みます」
 押し当てていただけのペニスを少しばかり押し出しながら聞けば、小さく頷いてアナルに意識を集中させている。

続きました→

 
 
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