二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった33

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 無理に力をかけなくても、押し付ける亀頭の先端がゆっくりと飲み込まれていく。ペニスの侵入が深まるに連れ、見下ろす相手の頬がじわじわと赤く染まってどんどんと息が乱れていったが、挿入が苦しいと言うよりは、どうやら興奮しているようだと思う。
 必死にアナルを開閉させてペニスを迎え入れようとするさまが、どうにも、一生懸命に欲しがられている、という気持ちにさせる。
 相変わらず献身的で、けなげで、可愛いらしい。そんな姿を見ていると、ちゃんと応じてやりたいと思うし、満たしてやりたいとも思ってしまう。
「ぁっ……」
 そんな気持ちに反応して、質量を増してしまったペニスを、相手も敏感に察したらしい。
「ははっ、お前が可愛すぎて、興奮した」
 ごめんなと謝りながらも、あとちょっとだから頑張れと促してしまう。興奮したと言われて嬉しげに口元を緩めるのを見てしまったら、もう少しこのまま、一生懸命に欲しがられて居たいと思ってしまう。
 相手も軽く頷くと、またアナルに意識を集中している。俺を見ながら、と言ったせいで顔も視線もこちらを向いているけれど、だからこそ、意識がこちらに向いていないのもわかってしまう。
「ぁあっ」
 さすがに一番太さのあるカリ部分が抜ける時はキツそうだったけれど、相手に合わせて押し付ける力を少しばかり強めてやれば、無事に亀頭部分全てが相手のアナルに包まれた。
 相手もきっと感じ取れたのだろう。抜ける瞬間には驚いた様子で幾分高い声を漏らし、その後、視線が一度下腹部に落ちた。
「一番おっきいとこ、入ったぞ」
「はい……」
「おっきいとこ抜けた時、痛かったか?」
「あ、いえ、痛いとかじゃなくて。入った、って自分でもわかったから、ちょっと、びっくりしちゃって」
「ああ、なるほど。今も、痛くない?」
「はい」
「ん、ならいい。本当によく頑張ったな。一生懸命お尻広げて、俺のちんこがちょっとずつ入ってくのに興奮してるお前、めちゃくちゃ可愛かったぞ」
 困った様子でううっと唸るが、アナルがきゅっとペニスを締め付けてくるから、やはり小さく笑いをこぼしてしまう。
「はは、可愛い。……って言うと、お尻が嬉しそうに応えてくるよな」
「やっ」
 可愛い、と繰り返してアナルの収縮を楽しんでしまえば、小さな声を漏らしながら恥ずかしそうにそっぽを向かれてしまった。少し意地悪が過ぎたらしい。
「悪かったよ。馴染むの待ってるついでに、つい、な」
「馴染むの……」
「そう。で、そろそろもっと奥に入りたいんだけど。おっきいとこ入るまではお前が頑張ってくれたから、今度は俺が動くよ」
「はいっ」
「ふはっ」
「えっ……」
 こちらが動くというのがそんなに嬉しいのか強く頷かれてしまい、申し訳ないと思いながらも吹き出してしまえば、相手が不安そうに視線を揺らす。
「すまん。お前があんま嬉しそうに頷くから、ちょっと、」
「ちょっと……?」
「可愛すぎて」
 アナルがきゅっと律儀に反応するので、またしても、ははっと小さく笑ってしまう。
「も、可愛い、禁止で」
 本気で嫌がっている顔ならともかく、しぶしぶと仕方なくな感じが余計に笑いを誘う。というよりも、ますます可愛い。

続きました→

 
 
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