6章 じっくり慣らされて
布団には大判のバスタオルが広げられている。
その脇に川瀬がローションボトルとゴムの箱を置いた。
山瀬:(覚悟は出来てるつもりだけど)
:(目の前にこう色々揃えられると)
:(やっぱ少し怖い、かも)
:あ、あのさ
川瀬:はい、なんですか
山瀬:わかってると思うけど
:俺、そっち弄ったこと殆どないから
川瀬:殆どってことは多少はあるんですか?
山瀬:え、あ、うん、その
:もし川瀬くんがさ
川瀬:え、俺?
山瀬:抜きあう以上の事もしたいって
:言ってくれたら断りたくなくて
川瀬:つまり自分で弄ったってことですか
山瀬:う、うん
川瀬:俺にエロいこと色々されたくて?
山瀬:うっ……
:(さすがにこれ肯定するの恥ずかしすぎるだろ)
川瀬:それは、頑張りがいがありますね
ニコリと満面の笑みを見せられて怖気が走る。
山瀬:(うっわ、これは見たくない笑顔だった)
:いやちょっと、だからさ
:ホント、そんなには弄ってないから
:あんまり乱暴にはしないで欲しいっていうか
:その、俺が苦しそうにしてる顔がいい
:みたいな性癖なのはわかってるけど
:痛いのはやっぱりちょっと怖いっていうか
川瀬:ああ、なるほど
:それは大丈夫です
:俺別に、痛がらせて泣かせたいわけじゃないんで
山瀬:そ、そうなの?
川瀬:この前、痛くさせました?
山瀬:感じすぎて痛い、みたいなのはあったよ
:後、イキそうって時に根元ギュってされて
:射精できなくされるのは
:それなりに痛かった気がする
川瀬:ああ、じゃあ、体に傷をつけるような
:そういう行為で泣かせたいとは思いません
山瀬:な、なるほど
川瀬:お尻の穴も裂ける心配がなくなるくらい
:ゆっくりじっくり慣らして広げてあげます
山瀬:やっ、ちょっ
川瀬:うんと恥ずかしい格好にさせて
:ローションたっぷり使って濡らして
:エッチな音いっぱい立ててあげるんで
:俺好みのいい顔、見せて下さいね
山瀬:うううっっ
:(これもう完全にスイッチ入ってる)
:(というか既に相当興奮してる?)
【1時間後】
腰を高く持ち上げられ、マンぐり返しと呼ばれるような格好をさせられている。
川瀬:ほら、見て下さい
:グッポリ3本、余裕で入っていきますよ
山瀬:ぁ、ぁっ、はぁ、ぁうぅ
:(あんなに広がって)
:(凄い、ヤラシイ……)
川瀬:しいですか?
:でも痛くはないですよね?
:むしろほら、こうしてゆっくり出し入れされると
:ちゃんと気持ちいいんじゃないですか?
山瀬:あぁ、あっ、やっ
:(どうしよ怖い……)
:(お尻が気持ちいいなんて)
:(痛くされる覚悟はあったけど)
:(こんな風になるって思ってなかった)
川瀬:ちっともヤダって顔じゃないですよ
:感じちゃってどうしようって顔してる
:ふふっ、凄く、そそります
山瀬:(ああ、嬉しそう)
:(その顔には弱いんだよなぁ)
:ぁ、なら、うれ、し
川瀬:俺も、嬉しいです
山瀬:(川瀬くんが喜んでくれるならいいやって思っちゃう)
:(むしろ変態で良かったとかまで思っちゃう)
川瀬:ああ、そろそろ馴染みましたかね
:じゃあちょっと激しくするんで
:うんと可愛く啼いて下さいね
山瀬:んぁあああっっ
川瀬の指の動きに合わせてグチュグチュと卑猥な音が立った。
川瀬:最高です
山瀬:ぁ、ひっ、まっ、あああっ
:まっ、ぁっ、かわせく、かわせくん、ぁあっ
川瀬:智則ですよ、正志さん
:さっきそう呼んでって
:お願いしたじゃないですか
山瀬:ぁぅ、ぁ、ともの、り、まっぁあ
川瀬:なんですか正志さん
山瀬:まっ、おねが、とまっ
川瀬:なんでです?
:だって気持ちいいでしょ?
:正志さんのおちんちん
:おもらししたみたいにビチャビチャですよ
山瀬:ぁ、ぁあ、やぁ、言わないでぇ
川瀬:あ、ほらまたピュって
:自分でも見えてます?
:もっと派手に吹かないとわからないですかね
山瀬:みえぅ、わかぅ、からぁ
:ぁ、やめ、やめてぇ
:はげしの、や、ダメ、あ、ぁあっ
川瀬:こんなに善がって嫌だはないでしょ
:このまま手マンでイケちゃうんじゃないですか?
:ちょっとチャレンジしてみます?
山瀬:やぁっ、も、手やぁっ
:も、挿れてっ
:かわ、ぁ、とものりく、が
:ぁ、も、欲しい
川瀬:ぐぅっ、ちょ……
:ここでそんなおねだりとか
川瀬が呻いて激しく抜き差しされていた動きが緩んだ。
山瀬:だ、だって
:ほんとに、イッちゃいそうだったから
:初めては
:智則くんに抱かれながらが、いい
川瀬:そんなの言われたら
:応じないわけにいかないじゃないですか
手早くゴムを装着した川瀬に両足を抱え上げらえる。
川瀬:じゃあ、抱きます
山瀬:ぅん、……ぁ、ぁあっ
:(どうしよ、凄い、気持ちぃ)
川瀬:トロットロなエロ顔じゃないですか
:そんなに気持ちいいですか
山瀬:ん、きもち、ぃ
川瀬:それは良かった
:たっぷり慣らした甲斐がありましたね
山瀬:ん、とものりくんの、おかげ
:(ああ、ギュってしたいな)
:(ギュッてしたいし、されたい)
:あ、あの、さ
川瀬:はい、次のおねだりはなんですか?
山瀬:その、抱きついても、いいかな?
川瀬:もちろんどうぞ
山瀬:できれば、キスも……
【チュッ、チュク】
山瀬:ふぁ、ぁ、あんっ
川瀬:正志さん、可愛いです
山瀬:うれし、ぁ、あの
:(言っても、いいよね?)
:とものりくん、好き……
川瀬:俺も、好きです
山瀬:ほ、ほんと、に?
川瀬:本当に
山瀬:ううっ
川瀬:泣かないで下さいよ
山瀬:だってぇ
川瀬:本当に可愛い人ですね
:ね、正志さん
:一緒に、イッてくれます?
山瀬:ん、うん、もちろんっ
川瀬:わかってます?
:俺がイクまで、イカせてあげませんよって
:言ってるんですけど
山瀬:ぁ……
川瀬:うんとイヤラシク
:お願いイカせて、って言ってくれたら
:先にイカせてあげますけど
:も、随分焦らされてますもんね
:いっぱいいい顔見せてもらったから
:これ以上焦らさないで欲しければ
:お願いして下さい
山瀬:ううん、いい
:一緒に、イキたい
分かりましたと告げる川瀬の顔は嬉しげだった。
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