無表情トレーナーは変態でした(目次)

CHAT NOVELさんでWeb版が3章まで読めます
社会人同士。2歳下の年下攻め。本編9章+後日談2話。
新人教育係の山瀬は太っていることを気にしていなかったが、新入社員の一人に不快だと思われている事を知ってジムに入会する。そこで出会った無表情なトレーナーの川瀬が気になりだした頃、手料理に釣られて家に泊まったら手を出されて、相手の性癖を知らされる。焦らされエッチで泣いたりしつつも、性癖ごと受け止めて恋人になります。
後日談は本編ほぼ直後の仲直りエッチの続き。川瀬視点で、鏡に写しながらお尻だけでイクところを見せて欲しいとお願いするような内容。

1章 そうだ!ジムに入ろう
2章 トレーナーの川瀬くん
3章 美味しいご飯が食べたい
4章 想定してた抜きあいと違う
5章 自分から誘うしかない
6章 じっくり慣らされて
7章 みんなでランチ
8章 飽きちゃった?
9章 仲直りセックスをしよう
無表情トレーナーは変態でした・後日談1
無表情トレーナーは変態でした・後日談2(終)

 
 
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無表情トレーナーは変態でした9(終)

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9章 仲直りセックスをしよう

【川瀬家のリビング】
食後のお茶を飲みながら意を決して話し出す。

山瀬:あのね、川瀬くん
  :ちょっと確かめたいことがあるんだけど

川瀬:はい、なんですか

山瀬:俺のこと、飽きちゃった?

川瀬:は?
  :なんですそれ

山瀬:最近、俺に素っ気ないの
  :自覚ある?

川瀬:あー……それは

山瀬:それって俺に飽きたせいじゃないの?

川瀬:え、いや、違いますよ!

山瀬:でもさ、この前
  :ランチのお店が同じになった時
  :最近はトレーニング中に
  :辛い顔見せなくなったって言ってただろ

川瀬:ちょ、えっ、いや

山瀬:川瀬くん好みの顔しなくなっちゃったから
  :冷たくして俺を落ち込ませようとしてるなら
  :間違いなく成功はしてるけど
  :そういうのはさすがに辛すぎるよ

川瀬:違いますって

山瀬:じゃあどんな理由で素っ気ないの?

川瀬:それは……

山瀬:昨日、川瀬くんに俺が言われたことだけど
  :言ってくれなきゃわからないよ?
  :直接話したかったから昨日は濁したけど
  :俺はちゃんと話したよ
  :それに、本当に飽きたわけじゃなくても
  :今みたいな態度が続くなら
  :俺はもう、ジム、辞めようと思ってる

川瀬:待って下さい!
  :本当に違いますから
  :ただその、ちょっと嫉妬してたと言うか

山瀬:嫉妬?
  :誰に?

川瀬:それは山瀬さんの部下たちに、です

山瀬:えっと、一緒にランチしてた子たちのこと?

川瀬:そうです
  :凄い慕われてましたよね
  :隣りに座ってた男性にはお腹揉まれて笑ってたし
  :それでつい、カッとなって
  :大人げないことをしました

山瀬:大人げないこと?

川瀬:話に割って入ってジムに勧誘したでしょう
  :あれ、山瀬さんが楽しそうにしてるの
  :邪魔したかっただけなんです
  :その、すみません

山瀬:え、あ、いや
  :それは別に謝らなくていいけど
  :というか知人の知人に営業掛けるの
  :普通のことだと思ってたから
  :まさか嫉妬とか思ってなくて
  :(あの不自然な笑顔)
  :(やっぱり営業スマイルじゃなかったんだ)

川瀬:その後の素っ気無い態度も
  :その、意識して気持ち抑えてないと
  :嫉妬で何するかわからなくて
  :山瀬さんを傷つけたかったわけじゃないです
  :落ち込ませてすみません

山瀬:よ、良かったぁ
  :(ただの嫉妬とか拍子抜けだけど)
  :(こんななら)
  :(もっと早く聞けばよかった)

川瀬:良かった?

山瀬:だって飽きられたんだと思ってたから
  :ね、本当に俺が辛い顔見せなくなったこと
  :つまらないとか思ってない?

川瀬:思ってないです
  :むしろそんな顔させないようにしてるの俺です

山瀬:え?どういうこと?

川瀬:ギリギリ見極めるの得意だって知ってますよね?
  :効果下がる分は俺の家でカバーすればいいかと思って
  :すみません
  :気づいてるかと思ってました

山瀬:気づいてなかった
  :てかなんで?

川瀬:そんなの、苦しそうな顔見たら
  :その後気持ちよくイカされて蕩けるところまで
  :見たくなるからに決まってます

山瀬:そんな自信満々に……

川瀬:その分は家で見せて貰えるから
  :職場では危ない橋を渡らないだけです

山瀬:そ、そっか
  :(オンオフ切り替え苦手なタイプかぁ)
  :(嫉妬で何するかわからないってのも)
  :(トレーニング中だろうと関係なく)
  :(手を出しそうだったってことか)
  :あ、あともう一つ、確認したいんだけど

川瀬:はい

山瀬:俺たちって、恋人?
  :恋人って思っててもいいの?

川瀬:え、違うんですか?

山瀬:いやほら、好きって言ったし
  :好きって言ってもらったけど
  :デートしたこともないし

川瀬:あの、今こうして山瀬さんが俺んち居るのを
  :お家デートって言うんじゃないんですか?

山瀬:あ、あー、そういう認識か
  :いやほらそういうのもさ
  :今初めて知ったから

川瀬:なるほど
  :じゃあ改めて言っておきます
  :俺もう、山瀬さんのこと
  :手放せる気がしてないです

山瀬:えっ?

川瀬:俺の性癖ごと受け入れてくれて
  :そんな俺を好きって言ってくれる相手
  :手放せるはずないでしょう
  :これから先もずっと
  :俺の恋人で居て下さい

山瀬:本当に?

川瀬:本気です

山瀬:ありがと、嬉しい
  :じゃあ、末永くよろしくお願いします

川瀬:こちらこそよろしくお願いします

互いにペコリと頭を下げた。

山瀬:ということで
  :この後はぜひ
  :仲直りのセックスがしたいな

川瀬:仲直りのセックス、ですか?

山瀬:冷たくされて悲しかったから
  :川瀬くんが俺を大好きってわかるような
  :そんなセックスをしてよ

川瀬:ああ、なるほど

山瀬:してくれる?

川瀬:任せて下さい、と言いたいところなんですが
  :ただちょっと色々感情のセーブが怪しいと言うか
  :ずっと嫉妬を抑えてた所に
  :末永くよろしくだの仲直りセックスだの聞いて
  :これ以上自分を抑えてられる自信がないです

山瀬:よくわからないんだけど
  :性癖の話ならしたいことしていいよ?

川瀬:性癖もありますが
  :体力的な話ですかね
  :端的に言うと
  :今抱いたら抱き潰しそうです

山瀬:な、なるほど
  :(毎回こっちが先にへばっちゃうし)
  :(確かにいつもかなり余力ありそうだもんなぁ)
  :って、それ聞いて
  :じゃあ今日はセックスするのやめよう
  :とはならないよね?

川瀬:いや少し期間をあければ
  :多少は気持ちが落ち着くかと

山瀬:俺は明日休みだし
  :抱き潰してもいいからしよう
  :これから先もずっと俺を手放さないなら
  :俺がそれを思い知るような
  :そんなセックスをしてよ

川瀬:それなら任せて下さい!

【2時間後】
正常位で抱かれている腹の上は山瀬が吐き出したものでドロドロになっている。

山瀬:ぁあっ、あっ、も

川瀬:またイキそうですか?

山瀬:ん、ぁ、イク、また、イッちゃう

川瀬:いいですよ
  :何度だってイッて下さい

山瀬:うぁ、あ、ダメっ弄るのダメっ

川瀬:どうしてです?
  :おちんちん弄ったほうがイキやすいでしょ?

山瀬:あぅ、も、出ない、でな、からぁ

川瀬:お尻だけでイキたい?

山瀬:ん、おしり、おしり気持ちぃから

川瀬:そうですね
  :そろそろドライも決めれそうですもんね
  :じゃあそれは後で練習しましょう

山瀬:あ、とで……?

川瀬:白いのはもう出なくても
  :潮なら吹けるんじゃないですか?

山瀬:そ、なの、むりぃ

川瀬:無理じゃないですって
  :さっき一度できたじゃないですか

山瀬:ぁ、あぁ、ゃっ、ダメっ

川瀬:ね、正志さんが可愛く潮吹きするところ
  :もっかい見せて下さい

山瀬:んぁあああっっ

強い快感に脳が焼け、制御できない体がビクビクと跳ねる。
下腹部からプシャッと水の跳ねる音がした。

川瀬:ああ、最高に可愛かったですよ
  :正志さん、大好きです

うっとりと甘やかな声に胸の奥が喜びで疼く。
苦しさはあるが、川瀬の想いの大きさを感じるようで嬉しさが勝ってしまう。

山瀬:ぅ、ぁ、おれ、も、すきぃ

川瀬:意識飛んで戻ってこれなくなるまで
  :まだまだいっぱい
  :恥ずかしくて苦しくて気持ちいいこと
  :してあげますからね

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無表情トレーナーは変態でした8

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8章 飽きちゃった?

あのランチ会以降、川瀬の様子が明らかにおかしい。
仕事中も、川瀬のことを考えては悶々とすることが増えた。

山瀬:(あの日、何か怒らせるようなことしたかな?)
  :(俺に近寄って欲しくなさそうっていうか)
  :(拒絶されてるみたいな……)
  :はあ……
  :(思いつく理由、一つだけあるんだよな)
  :(最近のトレーニングでは)
  :(辛そうな顔してないって言われたやつ)

山田:山瀬さん?

山瀬:あ、どうしたの山田くん

山田:どうしたはこっちのセリフですよ
  :最近、浮かない顔多いですけど
  :何かありました?

山瀬:いや何も

山田:それ絶対ウソ!
  :俺、愚痴でも何でも聞きますよ
  :そりゃ俺みたいな入りたての新入社員に
  :聞かせられない話もあるかもですけど

山瀬:いや本当に
  :仕事は関係ないから

山田:じゃあプライベートですか?
  :例えば恋人と上手く行ってないとか?

山瀬:え、なんでわかるの?

山田:え、マジですか!?
  :山瀬さんて恋人居たんですね

山瀬:あっ……

山田:今までそんな話一度も出なかったから
  :ちょっとカマ掛けただけだったのに

山瀬:酷いよ山田くん
  :(いくら川瀬くんのことが気掛かりでも)
  :(あっさり引っかかり過ぎだよ、俺)

山田:まぁまぁそう言わず
  :で、恋人さんと何があってそんな顔を?

山瀬:ああ、うん
  :最近随分素っ気ないから
  :何かやらかしたかなって思って

山田:素っ気ないって普段の態度がですか?
  :それとも抱かせてくれなくなったとか
  :そういう方向の話ですか?

山瀬:態度が、だね
  :(週末泊まりに行く予定だけど)
  :(この状態でセックスなんて考えられないよ)
  :(川瀬くんはする気、あるのかな?)

山田:山瀬さんに限ってとは思いますけど
  :恋人の態度が素っ気ないってなら
  :俺がまず思い浮かぶのは
  :好きってちゃんと言ってあげてないとか
  :デートおざなりでやりたがるとか
  :ですかね

山瀬:あー……

山田:え、嘘でしょ
  :思い当たること、あるんですか!?

山瀬:そう、だね
  :一緒にどこかにお出かけとか
  :あんまりしてないかも
  :(それどころか一度もないよね)
  :(好きとは言い合うけど)
  :(でもそれもセックス中が殆どだし)

山田:それ、絶対必要ですよ!

山瀬:ありがと山田くん
  :その方向で考えてみるよ

【トレーニング終了後】
山瀬:あの川瀬くん

川瀬:なんですか

山瀬:今度の土曜だけど

川瀬:ああはい
  :いつも通りで

山瀬:わ、わかった
  :じゃあいつもの時間に行くね

川瀬:はい
  :では俺は他にやることあるので
  :お先に失礼します

山瀬:う、うん
  :(無視されたりはしないけど)
  :(こんな態度の相手を)
  :(デートに誘うのなんて無理だよ)
  :(しかもいつも通りって……)
  :(セックスする気なの?)

【金曜の夜】
仕事が長引きジムに寄って帰るのは早々に諦めた。

山瀬LINE:やっと仕事終わったよ

川瀬LINE:お疲れさまです

山瀬LINE:レッスンキャンセルになってごめんね

山瀬:(むしろ喜んでるかもだけど)
  :(なんて考えちゃうのが悲しいよ)

川瀬LINE:いえ問題ないです

しばし待ってみるがそれ以上のメッセージは届かない。

山瀬:(明日会うことになってるのになぁ)
  :(あの後も色々考えて気づいたけど)
  :(一緒にお出かけしたことないのは)
  :(デートに誘われなかったのもあるよね)
  :はぁ……
  :(好きとは言ってくれるし)
  :(両想いだって浮かれてたけど)
  :(そもそも恋人じゃないのかも?)
  :(考えてみたら)
  :(恋人になろうって言ったことも)
  :(恋人だよねって確認したことも)
  :(ないんだよなぁ)

悶々としながら結局また自分からメッセージを送ってしまう。

山瀬LINE:明日、本当に行っていいの?

川瀬LINE:はい、お待ちしています

山瀬LINE:迷惑じゃない?

川瀬LINE:どういう意味ですか?

山瀬LINE:言葉通りの意味だけど

川瀬LINE:言ってくれないとわからないんですが

山瀬LINE:そうだよね
     :でも迷惑じゃないならいいんだ
     :明日、楽しみにしてるね

川瀬LINE:はい

山瀬:(以前よりずっと素っ気ないの)
  :(本人無自覚だったりするのかな?)
  :(自覚あってやってるなら理由が知りたい)
  :(明日はっきり確かめて)
  :(もしもう飽きたって言われたら)
  :(俺の反応がつまらなくなって意地悪されてるなら)
  :(ジム辞めて川瀬くんのことも諦めよう)
  :(運動習慣と食事バランスさえ気をつければ)
  :(体型維持は出来るはずだし)

続きました→

 
 
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無表情トレーナーは変態でした7

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7章 みんなでランチ

【会社近くの食事処】
そろそろ新入社員の教育期間が終わる。
みんなでランチでもという話になり山瀬が連れてきた。

山瀬:(川瀬くんに紹介してもらったお店だけど)
  :(みんなも気に入ってくれてるみたいで良かった)

山田:山瀬さんご機嫌ですね

声を掛けてきたのは隣に座る山田だ。
随分と山瀬に懐いてくれているので普段から会話が多い。

山瀬:みんなが楽しそうだからね
  :なかなかいい店だろ?

山田:はい、料理とっても美味しいですし
  :雰囲気もいいですよね
  :俺、またきっと来ると思います
  :こんなお店知ってるとかさすがです

山瀬:いやいや俺も自己開拓はしてないから

山田:そうなんですか?

山瀬:そうだよ
  :ほら俺、今、ジム通ってるだろ
  :そこの担当トレーナーさんにお願いして
  :俺向けメニュー扱ってるお店紹介して貰ったの

山田:え、メニューの紹介ですか?

山瀬:そう、つまりここ来ても
  :何でもかんでも食べれるってわけじゃないんだよね
  :でも外食好きとしてはありがたく利用してる

山田:なるほど
  :ジムってそんなことまでしてくれるんですね

山瀬:全員がしてくれるのかはわからないけど
  :少なくとも俺の担当さんはいいですよって
  :他にも幾つか紹介して貰ってて
  :どれも重宝してるよ

山田:いい担当さんと巡り合った感じですか?

山瀬:ああうん、そうだね

山田:だからですかね
  :山瀬さん、着実に痩せてってますもんね

山瀬:ありがと
  :そう言って貰えると
  :頑張りが認められたみたいで嬉しいよ

山田:俺は別に
  :前の山瀬さんも悪くないって思ってましたけどね!
  :てかあれはあれで魅力的だったっていうか
  :柔らかそうだったあのお腹が
  :随分減っちゃって残念なくらいですけど

山瀬:ちょっ山田くん
  :お腹揉まないでよ
  :くすぐったいって
  :(山田くんいい子なんだけど)
  :(距離感凄く近いんだよなぁ)

そんな中テーブルの一角が何やらおかしい事に気づく。

山瀬:佐々木さん?
  :何か有りました?

佐々木:あ、その、それが
   :向こうのテーブルに不審者が……

山瀬:不審者?

佐々木:さっきからこっちをジッと見てて
   :不気味で怖いと言うか

山瀬:どのテーブル?

佐々木:あそこです

佐々木がチラリと視線で示した先に居たのは川瀬だった。

山瀬:え、川瀬くん?

山田:知り合いですか?

山瀬:あ、うん、ほら
  :ここ紹介してくれたトレーナーさん

佐々木:え、あんな人がですか?

山瀬:慣れないとちょっと怖く感じるかな
  :でも

山田:あ、こっち来るみたいですよ
  :なんだ、笑うと爽やかイケメンじゃないっすか

佐々木:まぁ確かに、笑ってればそれなりに
   :あ、いや、少なくとも不気味ではないって意味で

山瀬:(え、いやいやいや)
  :(あれはどっちかって言ったら)
  :(ヤバい感じの笑顔なんだけど)
  :(え、何、怒ってる?)

川瀬:山瀬さんこんにちは

山瀬:こ、こんにちは
  :このお店でランチかち合ったことなかったから
  :ランチ利用はしてないかと思ってた

川瀬:今日はたまたまです
  :ところで、こちらの方たちは?

山瀬:うちの今年の新入社員たち

川瀬:ああ、教育担当されてるって

山瀬:うん、それ

川瀬:なるほど
  :では山瀬さんがこの数ヶ月でどれだけ痩せたか
  :毎日のように見て、知ってる方たちなんですね

山瀬:ああうん、そうだね

川瀬:じゃぜひ勧誘させて下さい

山瀬:えっ

川瀬は普段と打って変わってのにこやかな笑顔でジムの説明を始める。

山瀬:(あーつまりこれは)
  :(営業スマイルってこと?)

山田:へぇ、俺ちょっと興味わきました!

川瀬:それならぜひ一度
  :見学にいらして下さい

山瀬:(気にしすぎたかなぁ)
  :(でもなんか不自然なんだよな)

川瀬:なんなら山瀬さんと一緒にでも

山瀬:え、俺!?

山田:あ、それいいですね!
  :俺、山瀬さんがトレーニングしてるとこ
  :見てみたいです

みんなで山瀬の見学をという話になりかけて慌ててしまう。

山瀬:待って待って待って
  :さすがに無理
  :恥ずかしいから!

川瀬:別に恥ずかしい事はないと思いますけど
  :最近はそこまで辛そうな顔もしてませんし

山瀬:(それは確かに……)
  :(あれでもつまりそれって)
  :(つまんないって思われてる?)
  :(ま、まさかこの子たち勧誘してるの)
  :(俺が恥ずかしがるのわかってて)
  :(羞恥プレイ的な……)
  :(え、考えすぎ?)

結局、川瀬の真意はわからないままランチはお開きになった。

続きました→

 
 
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無表情トレーナーは変態でした6

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6章 じっくり慣らされて

布団には大判のバスタオルが広げられている。
その脇に川瀬がローションボトルとゴムの箱を置いた。

山瀬:(覚悟は出来てるつもりだけど)
  :(目の前にこう色々揃えられると)
  :(やっぱ少し怖い、かも)
  :あ、あのさ

川瀬:はい、なんですか

山瀬:わかってると思うけど
  :俺、そっち弄ったこと殆どないから

川瀬:殆どってことは多少はあるんですか?

山瀬:え、あ、うん、その
  :もし川瀬くんがさ

川瀬:え、俺?

山瀬:抜きあう以上の事もしたいって
  :言ってくれたら断りたくなくて

川瀬:つまり自分で弄ったってことですか

山瀬:う、うん

川瀬:俺にエロいこと色々されたくて?

山瀬:うっ……
  :(さすがにこれ肯定するの恥ずかしすぎるだろ)

川瀬:それは、頑張りがいがありますね

ニコリと満面の笑みを見せられて怖気が走る。

山瀬:(うっわ、これは見たくない笑顔だった)
  :いやちょっと、だからさ
  :ホント、そんなには弄ってないから
  :あんまり乱暴にはしないで欲しいっていうか
  :その、俺が苦しそうにしてる顔がいい
  :みたいな性癖なのはわかってるけど
  :痛いのはやっぱりちょっと怖いっていうか

川瀬:ああ、なるほど
  :それは大丈夫です
  :俺別に、痛がらせて泣かせたいわけじゃないんで

山瀬:そ、そうなの?

川瀬:この前、痛くさせました?

山瀬:感じすぎて痛い、みたいなのはあったよ
  :後、イキそうって時に根元ギュってされて
  :射精できなくされるのは
  :それなりに痛かった気がする

川瀬:ああ、じゃあ、体に傷をつけるような
  :そういう行為で泣かせたいとは思いません

山瀬:な、なるほど

川瀬:お尻の穴も裂ける心配がなくなるくらい
  :ゆっくりじっくり慣らして広げてあげます

山瀬:やっ、ちょっ

川瀬:うんと恥ずかしい格好にさせて
  :ローションたっぷり使って濡らして
  :エッチな音いっぱい立ててあげるんで
  :俺好みのいい顔、見せて下さいね

山瀬:うううっっ
  :(これもう完全にスイッチ入ってる)
  :(というか既に相当興奮してる?)

【1時間後】
腰を高く持ち上げられ、マンぐり返しと呼ばれるような格好をさせられている。

川瀬:ほら、見て下さい
  :グッポリ3本、余裕で入っていきますよ

山瀬:ぁ、ぁっ、はぁ、ぁうぅ
  :(あんなに広がって)
  :(凄い、ヤラシイ……)

川瀬:しいですか?
  :でも痛くはないですよね?
  :むしろほら、こうしてゆっくり出し入れされると
  :ちゃんと気持ちいいんじゃないですか?

山瀬:あぁ、あっ、やっ
  :(どうしよ怖い……)
  :(お尻が気持ちいいなんて)
  :(痛くされる覚悟はあったけど)
  :(こんな風になるって思ってなかった)

川瀬:ちっともヤダって顔じゃないですよ
  :感じちゃってどうしようって顔してる
  :ふふっ、凄く、そそります

山瀬:(ああ、嬉しそう)
  :(その顔には弱いんだよなぁ)
  :ぁ、なら、うれ、し

川瀬:俺も、嬉しいです

山瀬:(川瀬くんが喜んでくれるならいいやって思っちゃう)
  :(むしろ変態で良かったとかまで思っちゃう)

川瀬:ああ、そろそろ馴染みましたかね
  :じゃあちょっと激しくするんで
  :うんと可愛く啼いて下さいね

山瀬:んぁあああっっ

川瀬の指の動きに合わせてグチュグチュと卑猥な音が立った。

川瀬:最高です

山瀬:ぁ、ひっ、まっ、あああっ
  :まっ、ぁっ、かわせく、かわせくん、ぁあっ

川瀬:智則ですよ、正志さん
  :さっきそう呼んでって
  :お願いしたじゃないですか

山瀬:ぁぅ、ぁ、ともの、り、まっぁあ

川瀬:なんですか正志さん

山瀬:まっ、おねが、とまっ

川瀬:なんでです?
  :だって気持ちいいでしょ?
  :正志さんのおちんちん
  :おもらししたみたいにビチャビチャですよ

山瀬:ぁ、ぁあ、やぁ、言わないでぇ

川瀬:あ、ほらまたピュって
  :自分でも見えてます?
  :もっと派手に吹かないとわからないですかね

山瀬:みえぅ、わかぅ、からぁ
  :ぁ、やめ、やめてぇ
  :はげしの、や、ダメ、あ、ぁあっ

川瀬:こんなに善がって嫌だはないでしょ
  :このまま手マンでイケちゃうんじゃないですか?
  :ちょっとチャレンジしてみます?

山瀬:やぁっ、も、手やぁっ
  :も、挿れてっ
  :かわ、ぁ、とものりく、が
  :ぁ、も、欲しい

川瀬:ぐぅっ、ちょ……
  :ここでそんなおねだりとか

川瀬が呻いて激しく抜き差しされていた動きが緩んだ。

山瀬:だ、だって
  :ほんとに、イッちゃいそうだったから
  :初めては
  :智則くんに抱かれながらが、いい

川瀬:そんなの言われたら
  :応じないわけにいかないじゃないですか

手早くゴムを装着した川瀬に両足を抱え上げらえる。

川瀬:じゃあ、抱きます

山瀬:ぅん、……ぁ、ぁあっ
  :(どうしよ、凄い、気持ちぃ)

川瀬:トロットロなエロ顔じゃないですか
  :そんなに気持ちいいですか

山瀬:ん、きもち、ぃ

川瀬:それは良かった
  :たっぷり慣らした甲斐がありましたね

山瀬:ん、とものりくんの、おかげ
  :(ああ、ギュってしたいな)
  :(ギュッてしたいし、されたい)
  :あ、あの、さ

川瀬:はい、次のおねだりはなんですか?

山瀬:その、抱きついても、いいかな?

川瀬:もちろんどうぞ

山瀬:できれば、キスも……

【チュッ、チュク】

山瀬:ふぁ、ぁ、あんっ

川瀬:正志さん、可愛いです

山瀬:うれし、ぁ、あの
  :(言っても、いいよね?)
  :とものりくん、好き……

川瀬:俺も、好きです

山瀬:ほ、ほんと、に?

川瀬:本当に

山瀬:ううっ

川瀬:泣かないで下さいよ

山瀬:だってぇ

川瀬:本当に可愛い人ですね
  :ね、正志さん
  :一緒に、イッてくれます?

山瀬:ん、うん、もちろんっ

川瀬:わかってます?
  :俺がイクまで、イカせてあげませんよって
  :言ってるんですけど

山瀬:ぁ……

川瀬:うんとイヤラシク
  :お願いイカせて、って言ってくれたら
  :先にイカせてあげますけど
  :も、随分焦らされてますもんね
  :いっぱいいい顔見せてもらったから
  :これ以上焦らさないで欲しければ
  :お願いして下さい

山瀬:ううん、いい
  :一緒に、イキたい

分かりましたと告げる川瀬の顔は嬉しげだった。

続きました→

 
 
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無表情トレーナーは変態でした5

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5章 自分から誘うしかない

担当は川瀬のまま以前と変わらぬジム通いを続けている。

川瀬:残り2回

山瀬:はぁ、くぅっ

川瀬:1回

山瀬:く、ぁっ
  :(ああ、笑ってない)
  :(むしろ最近はずっと辛そう)

川瀬:お疲れさまでした

山瀬:はい……
  :(どうしよう)
  :(川瀬くんのはただの性癖で)
  :(でも俺は川瀬くん好きって気づいちゃってて)
  :(つまりは俺の片想いなのに)
  :(未練がましく担当して貰って)
  :(お互いが傷ついてるのバカみたいだよ)

【ジム退店後】
携帯を見つめながらため息を吐く。

山瀬:はぁ……
  :(川瀬くんがまた誘ってくれる可能性はないし)
  :(自分から誘うしかないよな)
  :(だってこのままは嫌だし)
  :(自覚した好きは大きくなるばっかりだし)
  :(泣くほど辛くて恥ずかしかったのに)
  :(またされたいって考えてる)

山瀬LINE:川瀬くんにお願いがあるんだけど

川瀬LINE:なんですか?

山瀬LINE:また川瀬くんの手料理が食べたくて

川瀬LINE:え……
     :本気、ですか?

山瀬LINE:うん、本気で言ってる

川瀬LINE:俺の家で2人きりになる意味わかってます?
     :本当に良いんですか?

山瀬:(これ、また手を出すよってことだよね?)
  :(むしろそれを期待してるって言ったら)
  :(喜んでくれんのかな?)

山瀬LINE:わかってる、いいよ

川瀬LINE:ではシフト確認後にまた連絡します

【川瀬の自宅寝室】
前回同様、間接照明だけを灯した中で抜きあっている。

山瀬:ぁっ、ぁあっ

川瀬:はぁ……
  :まさかまたこうして
  :山瀬さんに触れるなんて

山瀬:ぁう、ぁ、それ

川瀬:良いんですよね
  :もうイキますか?

山瀬:え、いいの?

川瀬:はい
  :今日はお互いのを握って扱いて
  :それでイケれば充分です

山瀬:え、嘘、なんで?

川瀬:また追い詰めて泣かせて
  :俺ばっかり性癖満たして満足するんじゃ
  :今度こそ山瀬さんに愛想尽かされそうで
  :怖いんですよ
  :せっかく山瀬さんから歩み寄ってくれたから
  :山瀬さんが嬉しいことだけしたいです

山瀬:川瀬くんはバカだなぁ

川瀬:脳筋と言われることはあります

山瀬:そうなんだ
  :じゃなくてさ
  :俺、川瀬くんの性癖知ってて
  :自分から来てるんだよ?

川瀬:えっ、でも
  :俺の手料理が食べたくて
  :でも俺がお金受け取らないから
  :代わりに触らせてくれてるんですよね?
  :だったらあまり無理はさせたくないです
  :これからも気軽に手料理ねだって欲しいんで

山瀬:いや違う違う
  :というかそういう受け取り方されてたのか

川瀬:違うんですか?

山瀬:俺ね、どうやら川瀬くんのこと
  :かなり好きになってるみたいで

川瀬:えっ……

山瀬:手料理目当てな部分も間違いなくあるけど
  :それ以上に
  :川瀬くんが俺で性癖満たしたいってのを
  :受け入れたいと言うか

川瀬:えっ!?

山瀬:これ自分で言うの恥ずかしすぎるんだけど
  :この前みたいに焦らされまくって泣いても
  :川瀬くんがそれを見たかったって喜んでくれるなら
  :またされたいなって思ったっていうか

川瀬:いいんですか!?

山瀬:うん
  :川瀬くんがしたいように、して

結果、焦らされまくって半泣きで喘いだ。

山瀬:ぁう、ぁっ、ああっ

川瀬:んふふ

山瀬:(あ、笑ってる)
  :(ここまではっきり笑うの)
  :(初めて見た)

川瀬:山瀬さん可愛いです

山瀬:ほ、ホント?

川瀬:はい
  :前髪おりてるのも大きいんですけど
  :それよりやっぱり
  :気持ちよすぎてイキたくて
  :でも俺のために我慢してくれてるっていうのが
  :たまらないって言うか

山瀬:う、うん
  :(前回もちょっと感じたけど)
  :(興奮すると饒舌になるっぽいな)

川瀬:こんなに目ぇウルウルさせて
  :まるごと全部食べちゃいたいくらいに
  :可愛いです

山瀬:はは、うれし
  :てか全部食べてもいいのに

川瀬:意味わかって言ってます?

山瀬:意味?

川瀬:男が、こういう場面で
  :全部欲しいって言うのは

山瀬:あ、ああ、そういう……
  :というか抱きたいって思ってくれるんだ

川瀬:そりゃ許されるならしたいですよ

山瀬:そっか
  :じゃあしていいよ
  :したいこと、全部してよ

川瀬:そんな簡単に言わないで下さいよ
  :こんなはずじゃなかったって泣かれても
  :途中で止められないですよ?

山瀬:そこまで何もわからないまま
  :いいよって言ってるわけじゃないよ
  :お尻の穴に入れるのは知ってる

川瀬:本当に、いいんですね?

山瀬:うん

川瀬:じゃあちょっと準備します

山瀬:準備?

川瀬:ローションとかゴムとか
  :あとタオル類も

山瀬:そ、そっか
  :それは確かに必要だ

続きました→

 
 
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