イケメン相手にこんな関係になる予定はなかった36

1話戻る→   目次へ→

 だってイッた後に触られ続けるのは辛いばっかりで、連続でイキたいなんて考えたことがない。もちろん自慰だって吐き出したら終わりだった。
 こうしてイッた後も手を動かし続けて、なお平然としゃべっていられるなんて、正直驚きでもある。いやでも、学生時代にも相手が先に達してしまったことはあったが、こちらがイケるまではちゃんと双方のペニスを同時に扱き続けてくれていたし、もともと刺激に強いのかも知れない。
 相手が先に達するのは稀だったが、その少ない経験の中で、もし果てた瞬間にこちらのペニスだけを扱くようなことをされていたら、自分が先に達してしまった時にはこちらのペニスを開放しろと言えていたと思う。
 思い返せば、イッた後に触られるのは感じ過ぎちゃうんだよね、という言い方だって他人事みたいだ。
「ふぅ……」
 そっと息をついて、くすぶる熱を吐き出した。
 相手の回復なんて待ってられるかとは思ったが、刺激が緩いせいで結局そのまま焦らされている。しかも刺激の緩さから、色々と思考を巡らせる余裕があるらしい。
 だからか、イッてしまったあとで相手の二度目に付き合わされるよりは辛くないだろうという判断なのかも、と思った。あと、この緩やかすぎる刺激的に、この時間を引き伸ばしたいらしいとも思う。
 せっかく恋人になったんだからもっとイチャイチャしよう、とでも言いたいのかも知れない。何もこんな場所でと思わなくもないが、ここで一度中断してベッドで続きをと促されたくはないし、こちらがイッてスッキリしてしまったら、じゃあベッドで更に続きをとはならないだろう自信がある。
 どちらにしろ、相手が二度目を吐き出すまでは終わる気がない、という前提だけど、たぶん合ってる。
 ただ、ここまで大きく果てるタイミングがずれたことはなかったし、今までは一度ずつ吐き出して終わるのが殆どで、稀に自分だけが気持ちよくして貰って終わった経験しかないから、どうしたらいいのか迷ってしまう。
 焦らすなイカせろと頼み込んだら、というよりもキレ気味に訴えれば、もしかしたら二度目を諦めてイカせてくれるかもしれない。そうでなければ、卒研発表の日の夜のように、なだめられたり言い包められたりで相手がもう一度イク気になるまで、こちらもオアズケを食らって焦らされるんだろう。
 こっちの様子を見ながら、こちらの機嫌が大きく損なわれる直前で手を引く考えなんだろうというのは、そこそこ長い付き合いからわかっている。
 キレ気味に訴えるか、相手の焦らしに乗ってやるか。どうしようと思う間にも、緩い刺激にじわじわと追い詰められていく。そんな中。
「はぁぁ〜」
 今までよりも若干強めに、うっとりと吐き出されてくる甘い息が頬に掛かって、思考に沈んでいた意識を相手へ向けた。視線が合うと、熱を持った瞳や薄く開いた唇をゆるっと緩ませ、微笑んでくる。
「なん、だよ」
 柔らかな笑顔についたじろぎながら問えば、ふふっと小さな笑いをこぼされる。
「なんでもない」
「なんでもないわけ、ない、だろ」
「そうだね」
「言えよ」
「んー……」
「言えって!」
 強い口調で訴えれば、柔らかな笑いを、何かをごまかすみたいなへらっとした笑いに変えて顔を寄せてくると、ちゅっと音を立てながら軽く唇を吸っていく。
「ごまかす、なって」
「ごまかす、っていうか、かわいいな、って思ったら、ちゅーしたくなっただけ」
 もう一度、可愛いと言われながら唇が吸われた。可愛いなんてもちろん言われ慣れているはずがなく、しかも本気で言ってるんだろうとわかるから、ドキドキと鼓動が跳ねて顔が熱くなってくる。

続きました→

 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。