イケメン相手にこんな関係になる予定はなかった53

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「やぁあっっ!」
 指先に摘まれクニクニと揉まれるのも、吸われた口の中で舌先で転がされるのも、多分間違いなく気持ちがいい。一年以上前に一度きり弄られた胸の先が、こんなにも簡単に快感を拾うなんて思っていなかった。
 ただ、甘い痺れを生んでいるのは胸の先だけじゃない。快感の逃し方がわからず身悶えてしまうせいで、つまりは自ら腰を揺らして、勝手にお尻まで気持ちよくなっている。
「やぁっ、ぁっ、あっ、やだぁ、ぁん、ちょっ、むりっ、も、やめ」
「なんで? 気持ちぃでしょ?」
 お尻揺すって自分から前立腺当てて来てるよねと指摘され、笑う吐息が濡れた胸の先に吹き掛かった。そんな微かな刺激にさえ、感度の増してしまった乳首が疼いて切なくなる。嫌だ無理だ止めてと訴えたくせに、もっと続きをと望んでいるみたいで恥ずかしい。
「自覚あるかわかんないけど、キュウキュウ締め付けてくるから、俺も、気持ちぃ、し」
 自覚は、ある。強い刺激を受けるたびに、お尻の穴がキュッと締まってしまうから、そのたびにお尻の中に相手のペニスが入っていることを意識させられる。自ら腰を揺すって快感を拾ってしまう以外にも、そうやって締め付けるせいで、お尻の中のイイトコロに相手のペニスが当たってしまうこともあった。
「きもちぃ、なら、も、イケ、よ」
「うん。でもなんか、惜しい気がしちゃって」
 なんとなく、そんな気はしていた。卒業前の最後の夜に、延々と焦らされたことがあるせいだ。あの時は、最後だから時間を掛けてイチャイチャしたい、みたいなことを言われていた。
 どうすればこちらがイッてしまうかわかっている相手は、こちらをイカせないようにしながら、随分と長時間、気持ちがいい状態を引っ張ってくれた。あの時と、どことなく似ている気がする。
 お尻でも胸でも、想定以上に気持ちよくなっているけれど、その刺激だけでイケるとは思えない。だいたい、ペニスに触れられないままイケるわけがない。
 さっき一度、お尻を弄られながら精液を漏らしたらしいけれど、あれだって一応ペニスは相手の手の中に握られていた。扱いてもらえなかったから上手くイケなかったというか、中途半端に精液を垂れ流す結果になったけれど、あれで扱かれていたらもっとちゃんと気持ちよくイケたはずだ。
 こっちだって早く気持ちよくイキたいのに……
「今日で最後、ってわけじゃ、ねぇのに?」
 突っ込まれるのは二度とゴメンだなんて言う気はないが、執拗に弄られすぎたら次回を躊躇うことはあるかもしれない。
 体を繋げるのは初めてなのに、お尻でも胸でも感じまくっている現状を、どう考えたって相手ほどには喜べないし、正直信じられないというか信じたくないと言うか、受け入れられてもいない。こっちは未だ童貞で、お尻だってさっきまで相手の指くらいしか知らずにいたんだから、惜しいとか言ってないでもっと手加減して欲しい。さっさとイッて、ついでにこっちも、さっさとイカせて欲しい。
「そ、っか」
「イク気に、なったかよ」
「うん」
 やっと体を起こした相手が、降ろされていた足を再度抱えあげる。止まっていた腰をまたゆるゆると動かしだす。

続きました→

 
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