イケメン相手にこんな関係になる予定はなかった9

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「あ、でも、ローションは使っていい?」
 何かを思いついたらしく、しょんぼりしていた顔を輝かせたから、警戒しつつ何に使うんだと聞けばペニスに垂らすと返された。過去の経験上、ローションが出てきたときは尻穴を弄られているけれど、ついでのようにローションにまみれた手でペニスを扱かれた事を思い出す。ヌルヌルと滑る感触に、たまらなく気持ちが良い思いをした事もだ。
「なし崩しで尻穴弄るってんじゃなきゃ、いいけど」
「絶対なしって言われてるようなことはしないよ。嫌われたくはないし」
「本当に?」
「え、やだな。そこ疑われてるの?」
 さきほど最後にと言っていたし、卒業後に続ける気がないのも認めたし、気まずくなろうと構わないから強引にでも抱いてしまおう。という気持ちが本当にないのかなんてわからない。途中でも帰ると宣言はしたが、快楽のただ中で実行できるかどうかだって、正直そこまで自信がなかった。
「だってなんだかんだで酔った時に尻穴に指突っ込まれてるし」
「酔ってる時に卑怯、てのはまぁ認めないでもないけど。でも指ならいいってちゃんと許可取ってるし、許可された通りに指しか挿れてないんだけど」
 俺の自制心に感謝するとこだよ、という言い草的に、今までだってこいつさえその気なら抱いてしまう機会はあったってことなんだろう。
「結構酔っ払ってても、抱いていいよとは言ってくれたこと無いから、まぁ、俺に抱かれるのは本気で嫌なんだろうな、ってのもわかってるよ」
 嫌われたくないから、相手が受け入れてくれることで一緒に気持ちよくなれればいい。らしい。
「けどもう卒業するだろ。もう俺に嫌われたっていいや、とか」
「思うわけ無いでしょ。卒業したって、たまには飲みに行ったりの友人関係、続けられるなら続けたいと思ってるもん。そこまで遠くないんだし、お正月とかお盆とか、実家戻ることもあるんじゃないの。てかせっかく友だちになれたのに、卒業したら友だち止めるとか言う気なの?」
「いや、そんなことは……」
 ただなんとなく、エロいことをする関係を続ける気がないと認めた時点で、友人関係も切れるのだろうと思っていたというか、まさかエロいことをしない友人関係だけが続くだなんて考えもしなかった。
「それとも、ヤダヤダ言いながらも無理やり俺に抱かれる、みたいなシチュエーション希望とか言う?」
「は?」
「抱いていいよとは言えないけど、無理やり抱かれるのは構わないと思ってる?」
「アホかっ! んなわけあるかよ」
「だよね。知ってる。今のは単なる俺の悪あがき」
 そう言いながらも、さらに、無理やりされても嫌いになったりしないよって言ってくれたら抱いちゃうんだけど、などと言い募るあたり、卒業前に一度でいいから抱きたいという気持ちはかなり強いようだ。
「ぜってー言わない」
 多少強引に、なし崩し的に抱かれてしまったって、きっとこの体はそれなりに感じてしまうだろうし、気持ちよくしてくれた相手を本気で嫌えるかというと難しいんじゃないかという気はするけれど。ついでに言うなら、気持ちよさげに自分を抱くこの男の色気たっぷりな顔を見てしまったら、なおさら嫌うのは難しい気がする。

続きました→

 
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