雷が怖いので プレイおまけ1

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 前回バイトの終わりに、そろそろバイト前に自宅で洗浄することを覚えようかと言われて、了承した。その少し前から、自宅でどの程度の洗浄が可能そうか聞かれていたし、自宅の狭い三点ユニットバスの写真を撮ってきて見せたりもしたし、そろそろそう言われるのだとわかっていた。
 必要なものは当然全部彼から支給されたし、それらを使って体の中を綺麗にする。自宅では初めてでも、作業そのものはもう随分と慣れている。
 最後に、渡されていた小さなプラグを自分で嵌めて、いつも通りの時間に家を出た。
 プラグを入れて過ごす、という経験は何度かあるものの、でもその状態で外を歩いたことはない。小さな小さなプラグで、さして違和感が強いというものでもないのに、家を出た瞬間から酷くそれを意識した。たびたびアナルをキュッと引き絞って、そこに普段はないものが確かに存在していることを確認してしまう。
 そんな自分の、ほぼ無意識とも言える体の反応が恥ずかしい。この後すぐに会えるとは言え、彼が居ない所で、勝手に期待を高める体が恥ずかしい。土曜のまだ日が高い時間の、しかも自宅に近い場所の路上を歩きながら、頭の中をイヤラシイことで埋め尽くしている事実が恥ずかしい。
 ペニスも既に緩く勃起してしまっているから、ゆったりとして裾が長めのパーカーを羽織ってきたのは正解だ。けれど、いつもと同じ時間に家を出たのは失敗だったと思う。もう少し、早く家を出ればよかった。
 羞恥と興奮が混ざって、なんだか酷くぼんやりする。どこかふわふわと浮ついた足取りになっているのを、頭の中に僅かに残った冷静な部分が認識できているのが、逆になんとも心もとない。出来れば走って、さっさと彼の家に飛び込みたいのに、とても走れそうにはなかった。
 なんとかたどり着いてチャイムを押した後、へたり込みそうな体をドア横の壁に預けてしまおうかと思った所で、あっさりドアが開かれる。
 ドアの内側から顔を覗かせた相手と目があって、慌てて傾いでいた体を起こして踏ん張った。
「ぁんっ……」
 またキュッとアナルを締めてしまって、思わず零した吐息の甘さが恥ずかしい。羞恥と興奮にまみれながら歩いてきたのは事実だけれど、さすがに、こんな声を零しつつ歩いてきたわけじゃない。多少息が荒かった程度だと思う。だから思わずこんな吐息をあふれさせてしまったのは、どう考えたって明らかに、彼の顔を見て気が緩んだせいだった。
「あ、あの、あの、……遅くなって、すみま、せん」
 羞恥に顔を熱くしながら、少し驚いた様子を見せている相手に、まずは約束の時間に辿り着けなかったことを詫びる。
「いや、それはいいよ」
 こちらを労るような優しい声だった。もう、驚いた様子も消えている。
「お前の顔見たら、理由は、聞かなくてもわかるから」
 今度は笑いをこらえるような顔を見せている彼は、随分と機嫌が良さそうだった。その理由は、こちらも聞かなくてもわかる。どうせ誰も気づきやしないとわかっていても、洗浄したお尻にプラグを入れてお日様の下を歩くという行為に、こんなに羞恥を煽られると思ってなかった。自分はもちろん、きっと相手も。
 早く入っておいでの言葉に従い開かれたドアの中に入れば、その場で軽いキスが幾つか落ちて、頭を撫でられて、ちゃんと一人で洗浄してからバイトに来れたことを褒められる。頑張ったねって言われた後に、今後も自宅での洗浄が続けられそうかと聞かれたら、今後も頑張ります、頑張れますって答えていた。

続きました→

 
 
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