童貞が二人 2

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 ジャンケンで負けた方から順に、腸内を綺麗にするミッションをこなし、もしもを考えて数枚のバスタオルを敷き詰めたベッドに、裸で上がって向かい合う。
 互いのをこすり合うなら、向かい合って座った状態でもっと体を近づけるか、ピタリと寄り添うように横になるかのどちらかが多い。しかし同時に相手のアナル弄るってどうすんだこれ。
「シックスナイン、とかそういう感じでやるのか?」
「まぁそれもありだよな。というかそっちのが楽そうではあるんだけど」
 ということは、別の方法でって事だよな。と思いつつ、語尾を拾って続きを促す。
「けど、何?」
「顔、見れなくなるの、寂しくない?」
 気持ち盛り上がったらキスしたいしと続ける相手は、はっきり言ってキス魔だ。
「お前、本当、キス好きだもんな」
 相手は肯定も否定もなく、ふふっと柔らかで楽しげな微笑みを漏らしただけだった。優しい顔なのに、イヤラシイ気配がはっきりと混ざりこんでいるから、ああこれもうスイッチ入った後かと思った。
 もう興奮できてるってのは、正直羨ましくもある。未知な世界へのチャレンジに、興味はありつつもやはり腰が引けているのは否めない。いやだって、中洗うってだけでも、自分で自分に浣腸するとか、精神的にけっこう色々削られた気がするし。
「で、お前的にはどうしたいの?」
「んーとさ、やっぱり向かい合ってしたいから、というのを考えると、こう?」
 言いながら両足の間を軽く開いた膝立ちになる。その体勢のまま、お前もやってと言われたので、相手の正面近くで同じ姿をとった。
「で、ローションを互いの手に垂らす」
 近くに転がるローションを取り上げて、それを開いた右手にたっぷり垂らした後、やっぱりお前もと言われて、倣うように右手を差し出す。そして手の平にたっぷりのローションを受け取った。多すぎて今にも手の平からこぼれてしまいそうだ。
「ちょっ、多すぎ多すぎ」
「少ないより良いだろ。下落ちてもバスタオルあるし気にすんなって」
 ほらやってみよと促されて、相手の足の間にローションの乗った右手を差し入れた。同時に相手の右手が伸びてこないとこを見ると、どうやら先に犠牲になってくれる気で居るらしい。
「んぎゃっ! 冷たっ」
 目的の場所に触れる前から、相手は思いっきり肩を竦めてしまった。更に気持ちワリィ~と情けない声が続いて、相手の眉尻が少し下がる。
「ええええマジか。どうすればいい?」
「や、いいよ。続けて」
「いや、でも」
「大丈夫大丈夫。ビックリしただけだから」
 若干無理の滲んだ声ながらも、再度続けてと言われていしまえば従うしかない。おずおずと指を伸ばして、まずは人差し指の腹をその場所へピタリと押し当てた。
「んぅっ」
 小さく呻いて、やはり肩を竦ませる。さすがにその指を動かしてしまうのはフェアじゃないので、相手が落ち着くのを待つしかない。
 やがて一つ息を吐いて、やや俯きがちだった顔を上げる。その顔は悪戯っぽく笑っていたから、ああこれは相当の覚悟が必要なんじゃないかと不安になった。
「次、お前の番な」
「今、ど、どんな感じ……?」
「そんなの、すぐにお前も体験できるって」
「それが怖いから聞いてるんだろ!」
「だいじょぶダイジョブ。ちょーっとゾワゾワゾワ~ってなるだけ」
「お前思いっきり気持ちワリィって言ってたけど」
「慣れたら気持ちよくなるって」
 それあれだろ。どっかのサイトの受け売りだろ。だって読んだ記憶あるし。後、多分使いどころおかしいから。
 なんてことが頭の中をグルグルしている間に、相手の手が足の隙間に伸びてくる。触れられる前から、既に肌がゾワゾワとしている気がする。
 正直、相手の足の間に入れてる手を引き抜いて、すぐにも逃げ出したいくらい、ヤバイ気配しかない。
「ばーか。緊張しすぎ。そんなびびんなくても、大丈夫だってば」
 怖くなってギュウと目を閉じたら、顔の前に相手の気配を感じて軽く唇を塞がれる。それが何度か繰り返される間に、とうとう相手の濡れた手が股間の肌に触れた。
 思ったほど冷たさは感じなかったが、ローションのぬめりははっきりと感じ取れて、一瞬で鳥肌が立ってしまう。うわっと思う間に、つるりと滑った指先が、すぐにその場所へと到達した。
「うぅっっ」
 多分自分がしているのと同じように、指の腹で出口……ではなく入口となるべき部分を塞がれると、これはもう呻いて肩を竦めるしかない。
 しかし一度触れられてしまえば、確かに慣れるのも早かった。まだ全然、欠片も気持ちよくはないけど。
 一つ息を吐きだして、閉じていた目をそろりと開ければ、期待と興奮とが滲みまくりの顔が目の前にあった。
「お待たせ」
 思わずそんな言葉が出てしまったのは、相手の逸る気持ちに感化されたからかもしれない。
「ん、待ってた」
 小さく笑った後の、ちょっとずつ指を動かしてみてという相手の囁きが、スタートの合図になった。

続きました→

 
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