竜人はご飯だったはずなのに18

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 毎日それなりに忙しくしていても、たまに一日まるまるオフだという日がある。そんな日は当然、昼間から目一杯キモチガイイ行為に耽る。
 食事のセックスは夜から朝にかけてだったけれど、彼の寝室がこの部屋になってからは、夜遅くに行為をねだることはしなくなった。早く戻れた日に少しと、オフな日にたっぷりと。それでだいたい満足できる。
 長時間触れ合うときは、だいたい最初は人型だ。加減は覚えてもらったから、元の姿だってそうそう傷つくことはないのだけれど、こちらが竜人の姿で触れられるのを好むように、相手が人型で触れ合うのが好きだと言うので、相手がある程度満足行くまでは人の彼に触れられる。
 鋭い爪を持つ竜人の指をアナルに突っ込むなんて真似はさすがに出来ないが、人の指なら尻穴の中を色々イジれる、というのが相手にとってかなりポイントが高らしい。
 尻穴に味覚はないものの、やっぱり唾液を送り込まれる方が体が喜ぶのがわかるし、どうしたって指より舌で舐めて貰うほうが好きだけど、唾液という圧倒的な快楽物質なしに指だけでイカされるのも悪くはない。これは食事ではないと思い知るような、純粋な快感が嬉しい。互いに性器が勃たない状態での触れ合いだけれど、肌を触れ合わせて想いを通わせ気持ちよくなるこの行為は、間違いなくセックスだろと思う。
 それと最近は、人型の間に立場を変えて、相手のアナルを弄ってみたりもしている。指で弄られるだけで気持ちよくなれるのだから、もしかしたら、相手だって中を弄られる快感で絶頂を極められるようになるかもしれない。
 まぁ、魔法で人型になるというのが、どこまで同じになれるものなのかはわからないけれど。
 ただ、自分の体で気持ちが良いと感じることを、相手の体にも試しているうちに、少しずつ相手の体も変化しているようだった。しかもその変化はどちらかというと、竜人の姿のほうが顕著だった。
 人型のアナルは深く弄ってもなんとなく気持ちがいい程度らしいのに、竜人のスリットは随分と敏感になってしまって、指を突っ込んでかき回しても、舌を突っ込んで舐め回しても、感じ入って甘い吐息を零す。かといって湧き始めた快楽に身を委ねきることは出来ないようで、戸惑いの滲む恥ずかしげな様子がたまらなく自分の中に残る雄の部分を刺激する。
 彼を絶頂に連れていきたい。もっともっと気持ちよくさせたい。そして今後もし勃起機能が回復するなら、その時はこのスリットにペニスを差し込み、何度も突き入れかき回してやりたい。
 そんな欲求を漏らせば、相手はあっさり、当然そのつもりでいると返してきたから驚いた。でも言われてみれば納得する部分も多い。
 こちらはスライムに嬲られまくって体の機能を変えられているし、初めて彼に抱かれたときはとにかく飢えきって死を待つような状態だったから、男に抱かれるという行為を否応なく受け入れてきてしまった。けれど彼は違う。抵抗感がかなり強そうなのに、それでも拒むこと無く触れさせてくれるのが嬉しくて、でもなぜ許すのかはなんとなく聞けずにいた。
 だって仕事として仕方がなく受け入れてくれているだけだって知ってしまったら、やっぱりそれなりにショックを受けるだろうなって、わかっていたからだ。
「もしかして、いつか勃起した時には相手しろって、言われてたりする?」
 だから嫌々でも受け入れて弄らせてくれるのか、とまではやっぱり聞けない。
「強制はされていない。拒否権はある。ただ、現段階でお前に誰かを抱きたい衝動が起きた場合、相手は私かあの子の二択しかないからな」
「つまり、アイツにそんな相手を務めさせるのは可哀想、みたいな理由で、お前が抱かれる気でいる?」
「まさか。彼にだって拒否権はある。あの子は確かに初心だけれど、芯はしっかりしてるから、彼の意に沿わなければ応じないよ。まぁお前が本気で頼み込んだら、頷くとは思うがな」
 好きな相手の発情を受け止めるのは喜ばしいことだからと続いた言葉に、そういや似たようなことを聞いたことがあるなと思った。

続きました→

 
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