雷が怖いので おまけのオマケ3

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 お腹の中がじわっと温かくなって、ああこれ、もしかしなくてもちゃんと本物なんじゃないのと思う。そういえば、今回は使ったらどんな風になるかも教えてくれなかった。前回は少しだけぼんやりして、少しだけ感度をあげる薬だって言われてから飲んだし塗られた。
 あれは風邪の症状を薬の効果と思わせるためだったって、今はもうわかっているけど、じゃあ今回はそういう説明が一切ないのは何故だって話になる。つまり、説明なんてしなくても、効果が充分に自覚できるってことなんだって、熱い息を吐き出しながら思った。
「薬効いてきたかな。じゃあ今日は何をするか、お前に選んでもらおうか」
 指を抜かれながら頭を上げてと言われて従えば、彼の方から回り込んで来て目の前に立たれた。見上げた顔はニヤニヤと意地悪そうで、そのくせこちらを見つめる瞳だけは優しく柔らかだから少し困る。
「えらぶ、って、何を」
「俺は今日、お前に、自分でお尻弄って気持ちよくなってるとこ、見せてもらうつもりだった」
 薬の効果はこれからもっと強く出てくるから、もし彼が手を貸さずに放置すれば、自分で弄るしかなくなるってことらしい。こちらが嫌がること前提で、否が応でもやらせるつもりの薬利用だったようだ。
「や、ったこと、ない、です」
「そう。それな」
 彼はそこはちょっと誤算だったと言いながら苦笑した。
「でもこのまま俺が手を引いたら、お前は俺の前で、初めて自分で自分のお尻を慰める事になるんだ」
 見せてくれるかと言われて、もちろんすぐにわかりましたなんて返せるはずがない。
「俺がえらぶ、なら、嫌って言った場合も、あるんですよ、ね?」
「そうだ。さっきお前が、俺に弄って貰うからお尻が気持ちいいんだって思ってたい、って言ってたの可愛かったから、どうしても自分でするのが嫌だってなら俺がしてもいい」
 ただし拘束椅子を使うよ、と続いた言葉に、どっちも選べないと泣きそうになる。縄だったり専用の器具だったりで体の一部を拘束されるのなら、せめて上半身だけがいい。中でも、足が閉じられないように固定されるのはかなり苦手だった。それは彼もわかっている。
「お尻でイけるようになってから、そういう拘束はしたことないよな。俺に任せるってなら、確実に、オカシクなるくらい気持ち良くしてやるけど。でも俺が本当に見たいのは、お前が自分でするところ、な」
「ずる、い」
 素直に、自分でする所を見せなさいって命令してくれればいいのに。選べって言ったって、彼の比重が自分でする所を見たいって方に大きく傾いているのなら、そうじゃない側は相当きついプレイになるのが目に見えている。確実にオカシクなるくらい、という言い方が怖すぎる。
「どっちでもいいよ」
 嘘つき、と出かかる声を飲み込んで、自分でしますと返した。わかったと答える彼の顔が、嬉しそうで何よりだ。
「じゃあベッドに。自分で歩ける?」
 薬効いてきただろの言葉に、甘えるみたいに連れて行ってとお願いすれば、いいよと快諾されて短な距離を抱いて運ばれる。
 縋るみたいに抱きついて深く鼻から息を吸い込めば、彼の香りに満たされた。一人でするにしても、少しでも多く彼を感じながら、したい。
 なんでそんなことをしたのかわかっているのか、彼にはクスッと笑われてしまったけれど、でもそれに怯んだり恥じたりして抱きつくのをやめることはしなかった。むしろ更にギュッと腕に力を込める。
 お腹の中の熱が膨んでいることへの怖さもあった。
 元々期待で昂ぶって過敏になっていた体だ。ここに到着した最初から、お尻は早く弄られたくてキュンキュンと蠢いてしまっていた。そこに加わった薬の効果は絶大で、じわっとした温かさは、今はもう、ズクズクとした強い疼きに変わっている。今まで感じたことのあるお尻の疼きとは、やはり何かがぜんぜん違う。
 そこを彼に弄られることを想像しながらペニスを扱いて吐き出せば、取り敢えず体が落ち着くなんてことは、絶対にないだろう。直接弄って、かき回して、熱を散らせと、お腹の奥から訴えられている。
「こわい……」
「大丈夫だって、わかってんだろ。ちゃんと見ててやるし、ちゃんとご褒美もあげるから」
 上手く出来なくてもいいのはわかってる。どうしようもなく辛くなったら、手を差し伸べてくれるのも知ってる。頑張った分だけご褒美をくれるってことも、知ってる。
「頑張ろうな」
「はい……」
 いい子だと楽しげに呟きながらも、トントンと宥めるように軽く背を叩く手は、酷く優しかった。彼の手は優しいのに、そんな僅かな振動さえも、体の奥に響いて体が震える。彼の腕の中でお尻を振ってしまいそうで、また腕に力を込めてしまえば、やっぱり彼がクスリと小さな笑いを零した。

続きました→

 
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